第28話 壁作りはベッドから
「今日から壁作りかなぁ」
朝、三人揃ってベッドでゴロゴロと転がっていた。
「壁作るの?」
「一昨日のあれを組み立てるの?」
私の目の前に浮かぶ二つの笑顔を眺めながら答える。
「そうだよ。あれを組み立てれば壁になる」
一昨日作った壁。
窓を入れるための穴を開けた丸太は今家の前に転がっている。
窓を入れる穴は作り終わったので、あとはそれらを上に積み上げて壁作り。
壁を作り終われば屋根を作る。
屋根ができればもうほとんど完成だ。
その頃には家も家らしくなっているだろう。
「トゥーナも手伝える?」
突然トゥーナがそう聞いてきた。
「壁作り?うん、手伝えるよ」
トゥーナが嬉しそうな顔をした。
「わ、私も……!」
するとレノも声を上げた。
どうやらレノも手伝いたいらしい。
「レノも手伝ってくれる?」
私がそう聞くと、
「うん。手伝う」
笑顔で答えてくれた。
「と言うことで……ベッドから出ないといけません」
「ええー」
「もう少し……」
不満の声が聞こえた。
「そんなこと言ったってそろそろ起きないと」
なぜか今日はゆっくりとベッドに潜っている。
普段はもう起きている時間のなのだが……。
「よっし、起きよう」
私はベッドから起き上がると布団をひっぺがした。
「うひゃぁ!」
「あっ……!」
トゥーナとレノが同時に私がひっぺがした布団に手を伸ばす。
しかし、
「ほら!起きるよ!」
寝転がる二人には届かないところまで布団を持ち上げた。
「えー、もうちょっとゴロゴロしたーい」
「もっとゆっくり……!」
「だーめ。これでもいつもより遅いんだから。ほら、起きて」
レノを抱き上げた。
そしてベッドに座らせる。
トゥーナも同じようにして隣へ。
「じゃあ今日も元気に家作りをして行こうか!」
私の声に続いたのは、小さい唸り声だった。




