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第11話 ピクニック

「筋肉痛かな………」

 翌朝、私はベットに寝転がりながらそう呟いた。

 昨日腕を酷使したばかりに、筋肉痛になってしまったのである。

「あんなこと普段はなかなかしないからな……」

 ノコギリで丸太を切るなんてことは、滅多にやらないのではないだろうか。

 私は自分の腕を揉みながら、

「今日は休憩するかなあ……」

 そう言って再び目を閉じた。


「……んあ……そうだ……」

 あれから少し経った頃、再び目が覚めた。

 ガサゴソとベットから抜け出し、玄関へ向かう。

 戸を開けて外に出ると、心地よい風が頬を撫でた。

「晴れてるし、今日はピクニックなんてどうかな……」

 雲のない青い空が一面に広がっている。

 太陽はまだ顔を覗かせたばかりだ。

 腕の休憩がてらピクニックなんてどうだろうか。

 ベッドの中で、ふとそう思いついたのである。

 今日は晴れているし、絶好のピクニック日和だ。

「早速準備でもしようかな……」

 私はピクニックの準備をするために、家の中へ戻って行った。


「さて、一応準備はできたと……」

 一時間ほど経ち、ピクニックの準備ができた。

 ハムと山菜を挟んだサンドイッチをカゴに中に入れる。

「……よし」

 机の上にサンドイッチ入りのカゴを置くと、椅子に座った。

「どこに行こうか……」

 私は机の上に置いてあった地図を取り上げる。

「家からあんまり遠くなくて……ピクニックに向いてるところと言えば……」

 そこまで言った時、

「ユイさん……おはようございます……」

 レノがこちらに向かって歩いて来た。

「あ、レノ。おはよう」

 眠そうに目を擦るレノ。

「トゥーナはまだ寝てる?」

 私の顔を見つめるレノにそう問う。

「トゥーナさんなら寝てますよ……」

「そう、じゃあそろそろ起こさないとね……あ、レノ。今日さ、ちょっとお出掛けしない?」

 ちょっとレノに提案してみた。

 とは言っても、もう準備はできてるんだけどね。

「お出掛け、ですか?」

 私の提案に首を傾げるレノ。

「うん、ちょっと昨日の筋肉痛を引きずっててね……休憩がてら出掛けようかなとか」

 机の上のカゴを指差しながら説明する。

「筋肉痛……大丈夫ですか?無理はダメですよ」

 心配してくれているのかな?

「わかってるよ。無理すると体に悪いからね。心配してくれてありがとう」

 私はレノを呼び寄せると頭を優しく撫でた。


「トゥーナー!起きなさーい!」

 掛け布団をバサッと引き剥がすと、

「……うう……返して……お母さん……」

 掛け布団を求めてトゥーナが、ゴロゴロとベッドの上を転がった。

「ほら起きて。今日はお出掛けするよ」

「……お出掛け……!?」

 私の「お出掛け」という言葉に反応して、飛び起きるトゥーナ。

「昨日のノコギリでちょっと筋肉痛でね、今日は休もうかなと」

「なるほど……え?まだ腕痛いの?大丈夫?」

 心配してくれるトゥーナ。

「うん、大丈夫っちゃあ大丈夫かな」

「本当?無理はダメだよ?お母さん」

 トゥーナまで心配してくれるとは。

 娘に心配ばかりかけるダメ親だなあ、などと考えながら、

「心配してくれてありがとう。トゥーナは優しいね」

 私はそう言ってトゥーナの頭を優しく撫でた。


「さあ、トゥーナ。準備はいい?」

「はーい!」

 トゥーナの元気な返事が返って来た。

「レノも大丈夫?」

「はい」

 レノからも心強い返事が返って来た。

「じゃあ、出発しようか!」

 私達三人はピクニックに出掛けた。

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