第12話 毒キノコと私
大変なことが起きてしまいました。
とても大変なことが起きてしまいました。
お母さんに毒キノコを食べさせてしまいました。
お昼ごろから少しお母さんの様子が変だったので、何故だろうと思い家の中で考え事をしていました。
すると突然思いついたのです。
「あ……このキノコ……」
キノコが原因かと思い、カゴを見に行きました。
すると思った通り、カゴの中に毒キノコが入っていたのです。
それは黄色いキノコでした。
どこか美味しそうです。
しかしこのキノコには毒があります。
……あ、心配しないで下さい。
死んだりはしません。
お腹を壊したりもしません。
気持ち悪くなったり、頭が痛くなったりもしません。
ただ……気分が少しハイになってしまいます。
要するに麻薬のようなものなのです。
ふわーっと気持ちが軽くなってきてしまうそうです。
幸いこのキノコの効果は一日ほどで消えます。
しかし私としたことが、うっかり毒キノコまで採って来てしまったようです。
そしてその間違えて持って来てしまったキノコをお母さんが食べてしまいました。
これではお母さんに呆れられてしまうかもしれないし、見捨てられてしまうかもしれません。
最悪、家を出て行くことになるかも……
「どうしよう……」
私は頭を抱えました。
ちなみにお母さんは今、ユーナと一緒にソファで遊んでいます。
いつもよりテンション高めで。
……ハイテンションなお母さんは嫌です。
どうにかしてお母さんを元に戻します。
「よし」
私、トゥーナは決めました。
今から解毒剤を作ります。
そのために森に行くことにします。
解毒剤となるキノコはさっき森に昼食探しに行った時に発見しています。
採ってきませんでしたが……
そこへ行って採ってこようと思います。
「お母さん、ちょっと出かけて来るねー」
ソファに寝転がっていたお母さんにそう声をかけると、
「はーいー、気をつけてー」
間延びした声で返事が帰ってきました。
絶対に解毒キノコ手に入れて解毒剤を作ります。
なんとしてでも手に入れなければ。




