第4話 レーネポーロ
「ええと……どうしよう?」
やらかした……
色々とやらかしてしまいました。
遡ること1時間前。
「こんな感じの木を使って転がそうか……」
私は地面に落ちていた太さ、長さもちょうど良さそうな木を手に取った。
「脇の木を取って……よしトゥーナ!これ、たくさん作って!」
細い枝を払った丸太をトゥーナに見せる。
「りょーかーい!」
元気のいい声が返ってきた。
これならすぐ集まりそうだ。
こんな会話をした。
丸太を作ってね、と。
別に必要な木が集まらなかった、などということではない。
実際木は集まった。
問題は別にあった。
それは……
巨木をどうやって地面に敷いた丸太に乗せるか。
乗せなければ転がらない。
そう、この木を乗せなければならない。
丸太に……
「ええと……どうしよう?」
このような状況である。
「ううーん……」
考える。
この状況を打開できる案をひたすら考える。
そして、
「端っこくらいなら私多分持ち上げれると思う……だから持ち上げた瞬間トゥーナ、下に丸太入れて」
流石にこの巨木を全て持ち上げることはできないだろう。
しかし端っこくらいなら……私でもいける気がする。
「一回それで……やってみる?」
トゥーナにそう提案。
「やってみる……?」
「……」
「……」
「じゃあ……やろうか」
「りょうかい……」
私とトゥーナは転がる巨木の正面に移動した。
「じゃあ全身全霊をもって持ち上げてみます。丸太の準備は?」
「おっけー」
よし……
腰を痛めないようにしないとな。
そこだけ注意だ。
「おし!」
私は気合いを入れると、巨木の端っこをグッとホールド。
「せーのっ!」
掛け声とともに持ち上げる。
が、
「あれれ?」
意外と楽に持ち上がった。
「んんん?」
こんなに大きな木が……軽いぞ……?
「どうしたの?」
トゥーナが首をかしげる。
「いや……木が軽い……」
「軽い……?あ、その木……」
トゥーナが木を見てなにか言いかけた。
「どうしたの?この木が」
私が聞いてみると、
「この木、レーネポーロって言って……」
トゥーナが口篭った。
「レーネポーロって言って?何?」
これがまさかの衝撃発言だった。
それなら今までの時間を返してよ、と言えるくらい。
「軽い木だから……大人でも一人でも持てる……」
は…?
「は……?」




