第14話 思ったより...
重厚な木の扉を開けるとふかふかなカーペットが敷かれた廊下が伸びていた。
その途中には二つの扉がある。なんの部屋だろうか?
その豪華な廊下を奥まで進むと、
「うわお……」
「すごい……」
思わず驚きの声が漏れてしまった。
今まで何度もホテルや宿に泊まったことはあれど、ここまで豪華なのは初めてだ。
部屋には、幅広のベッドが中央にドンと置かれ、枕元には淡い光を放つランプが置いてある。
そして大きな窓のそばには半円のテーブルが置かれ、三脚ある椅子がそれぞれ窓の方を向いている。
想像より豪華すぎた。
「本当にこの部屋であってる……?」
「多分……」
この部屋であってるかちょっと心配になってきたな……
「今日空き部屋ありますか?大人一人と子供一人です」
途中素早く夕飯を済ませると、おじさんに教えてもらった宿屋へ向かった。
到着したらすぐに私はフロントで空き部屋の確認へ向かう。
空き部屋があるかどうか早く知りたかったからね。
でも、もしここで空き部屋がなかったらどうしようか。
今日泊まるところないな……
などと、そんな最悪な事態のことを考えていると、
「一部屋空きがございますが?」
フロントのお姉さんが笑顔で教えてくれた。
「あ、じゃあお願いします」
考える間もなくお願いした。
やっぱり泊まるところがなかったら困るからね。
「わかりました。宿泊代なんですがこちらになります」
「わかりました」
金額の書かれた紙を見せてもらい、そこに書かれている金額を渡した。
意外と安かった。
「それではお部屋は201号室です。奥の階段を上っていただいて、すぐの左側の部屋です」
「わかりました。ありがとうございます」
部屋の鍵を受け取り早速部屋に向かうことにした。
「トゥーナ、行くよ」
「はーい」
ソファからピョンと飛び降りこちらに向かって駆け寄ってきた。
「じゃ、部屋に向かおうか」
「うん」
そしていまに至る。
「一応部屋は合ってるか……」
なんか騙されてる感じがするけど……
これならゆっくり休めるかな。
もう一度部屋全体を見回してみると
「ねえ、お母さん。トゥーナ……眠い……」
目をスリスリしながらトゥーナが言ってきた。
今日はたくさん動いたし疲れちゃったかな?
「じゃあもう寝る?」
そう問うと、
「うん……もう寝る……」
ベッドに向かってトコトコと歩き出した。
あ、
でもその前に、
「お風呂はどうする?入らない?」
ベッドによじ登ろうとするトゥーナに聞いてみる。
「……入る……」
だそうです。
「それなら、早いとこ入っちゃって寝ようか」
「うん……」
寝る前にお風呂に入ることにした。
ちなみに着替えは先程洋服屋で買ってきた新品がある。
流石に二日続けて同じ服は嫌だろう。
そう思って買ってきた。
私もトゥーナも女子だからね。
女子は体を綺麗な状態で保ちたい生き物なのです。
ということで、私は着替えを持って風呂場へ向かったトゥーナの後を追いかけた。




