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第10話 出店とトゥーナ

「よし、到着!」

 歩くこと約2時間。

 近くの村である、レーネ村に着いた。

 ここまで長かった。

 途中、トゥーナが転んだり、私が転んだり、荷馬車の列に行く手を阻まれたり……

 とにかく色々あった。

「なんか疲れた……」

 心も体も疲弊しきっている。

 最近すぐ疲れる気がする。

 歳をとるってイヤね、ほんと。


 レーネ村は高さ1mくらいの木製の柵に囲われていた。野生の動物対策だろうか?割と丈夫そうだ。

 その柵の切れ目にある門をくぐり、村の中に入る。

 するとそこには、

「おおー!」

「わー!」

 どこか西洋を思わせる、石造りの建物が通りに沿って立ち並んでいた。

「すごい……!」

 実際、生で西洋の建物を見たことはなかったが、実際こんな感じなのだろう、そんな雰囲気が漂っていた。

「すごいねー!トゥーナたちもこんな建物作ろうね?」

「そうだね」

 ウンウンと頷いて返事をしたが、実際作れるのだろうか……?

 どう見てもこの建物、石造りだよね?

 女子二人が石造りで家なんて作れるのか?

 それに私、石造り云々の前に今まで家を作った事がない。別に大学で建築学科を専攻していたわけでもない。

 即ち、建築未経験なのだ。

 もし、19歳の時に独学で家を作ったことがあるという人がいたら挙手をして欲しい。

 未経験者が家を作れるほど建築界は甘いですか?

 まさか……ね?

 本当に大丈夫かな?

 心配が募るばかりだなぁ。

「ちなみにさ、トゥーナは家を作った事あるの?」

 ここで「うん!あるよ!」とか答えてくれたらどれでけ頼もしいことか。

 でも、

「ないよー」

 ね。予想通りだった。まあそうだよね、当然の答えか。

「どっちも未経験……ま、頑張っていこー」

「うん!」

 トゥーナが元気に返事をした。

 この子はいつでも元気だな。

 若いからかな?羨ましい。

 若ければなんでもできるからね!


 その後は、村のメインストリート的な出店が並ぶ通りを進んで行った。

 辺りからはいい匂いが漂ってくる。

 そういえば、こっちの世界の料理というのはどのようなものなのか。

 食べたことないからわからないな……

 それに、料理というものは見た目が大切だ。

 和食みたいに整っているのかな?それとも、洋食のようの色とりどりなのかな?

 色々と疑問が浮かんで来る。

 トゥーナにでも聞いてみるか。

「ね、トゥーナ。こっちの世界の料理って……あれ?トゥーナ?どこ行った?」

 さっきまで隣を歩いていたトゥーナが姿を消した。

「んん?トゥーナ!どこ行ったー?」

 ぐるりと辺りを見渡してみる。

「トゥーナ!……あ、いた」

 20mくらい後ろで止まっていた。

「ちょっとトゥーナ!勝手にどっか行かないでよ!」

 トゥーナの元へ駆け寄り、そう声をかけた。

 けど、こちらの声を聞いていないのか、ずっと横を見たままだ。

「何見てるの……?」

 私もトゥーナが見ている方へ顔を向けた。

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