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予感

過去を思い出しながら帰り道を歩いていると、電話が鳴る。


「……もしもし?」


「お兄ちゃん!さっきの!」


び、びっくりした、妹か。驚かさないでくれよ……


「あーうん、すごかったなあれ。気持ちよかった。ホームランってあんな感じなんだな」


呑気に、そんな事を電話で口にする。


「……」


……んん?


「『気持ちよかった』じゃない!何やってるの!あんな大きな隕石……もしかしたら潰されてたかも知れないんだよ?」


「……あれは長年の勘でいけると思ったんだ。実際に跳ね返せたし、俺達の故郷も守れたしいいだろ?」


「長年ってまだ全然生きてないでしょ……もう、本当にお兄ちゃんはトラブル体質だね」


正直実感無いんだがな……死にかけた事なんて本当にあの火事ぐらいだ。


「まあまあ大丈夫だよ。それじゃ――」


「じゃない!実はお母さんに言われてたんだよ、次何かお兄ちゃんがやらかしたら……」


何か、何か凄く悪い予感が。



「私が住んでる場所、『魔法都市』に移り住ませろって!」



……うん、悪い予感は当たるとは、この事か。


「お兄ちゃん?おにいちゃーん!」


俺は放心ながら、静かな帰り道を行くのだった。

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