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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

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異世界で夢を叶えたい

異世界で夢を叶えたい サイドストーリー~とある爆発事故現場に居合わせて~

作者: KUNY
掲載日:2026/04/16

異世界で夢を叶えたい

https://ncode.syosetu.com/n6099ix/

489話 490話の北條杏と南條なのは話です

本編では南條なのは視点で書いてましたが

こちらは最後に助けた親娘の夫の視点で書いてます…ご覧下さい

今から語るのは…そう

妻と娘と一緒にデパートに買いものに行っていた際のことの話だ。

俺たち3人はデパートに行き買い物をしていたのだが

俺はちょっとトイレに行って飲み物を買ったりし終えたときだった。

大きな爆発音が鳴り響くとともに建物が揺れて

天井が崩れ落ちてきた。


「えっ? な、なにがおきた?」


慌てながら辺りを見回していると火災報知器も

一斉に鳴り出している。

その音に周りの人たちも同様に慌てながら

我先に逃げ出しているようだ。

俺は俺で妻達のことが気になり探そうとしたのだが

逃げ出す人の波に巻き込まれてしまい

周りがパニック状態で身動きもとれずに

人並みに流れてしまい妻達を探せずに

焦燥感が心の中に広がっていった。


そんな気持ちで人並みをかいくぐろうと

必死に前を進もうとしていると

辺りの温度がいきなり下がっていくとともに

壁や天井が凍り付いていく。


「なっ?」


俺を含めて周りにいた者達が一斉に驚きの声を上げて

辺りを見回してしまう。

あり得ないだろ あり得ない あり得ない。

こんな現象おかしいだろ?

現実ではあり得ない。

魔法の世界じゃないんだから…こんな一瞬にして凍り付くなんて

いくら12月とは言え…現象的にあり得ない。

なにが起きているのかわからないまま

焦燥感ばかりが募っていく。


辺りが凍り付いて…数分経つと

空中に赤とオレンジ色のメイド服のような衣装を身に纏った

12歳前後の少女が現れた。

髪の色は黒髪でぱっと見て日本人だろうと思うのだが

小6から中1前後に見える女の子なのに

なぜ…空中に浮いているのか?

というか…瞬間移動してきたかのように

いきなり目の前に現れていたので驚きしかない。


「助けますので…落ち着いてください」


少女はそう言うと次々と周りの人に触りながら

消えては現れ…消えては現れを繰り返していた。

そして俺も少女に肩を振れられると一瞬にうちに

デパートの外へ運び出されていた。

目の前に起きていることが夢のようで

意味がわからない状態だが少女が人命救助をしていることだけは

理解出来る状態だ。

赤とオレンジのメイド服の少女の他に

もう一人、黄緑とピンクという組み合わせのメイド服を着た

少女が地べたに正座をしながらけが人になにかをおこなっているのをみえた。

俺はよく見える位置に近づきながら彼女を観察することにした。

妻達のことも気になるのだが…赤いメイド服の少女が

きっと助け出してくれるだろうと思ってしまっていた。


赤いメイド服の少女に瞬間移動で外へ連れ出された。

デパートを見ると…どうやらガス爆発なのか?と思われるほどの

爆発が起きている部分が見受けられていた。

しかし…炎はすでに消えていて建物全体が凍り付いていた。

一体どういうことなのか?

頭が追いついていない中、赤いメイド服の少女は

消えたり現れたりを繰り返している。

俺はデパート建物から目を離して辺りを見回すと

少女の仲間と思われる黄緑色のメイド服を着た少女が

地べたに正座をしながらなにかをおこなっていた。

よく様子が見えるように近づいていき彼女の様子を観察することにした。


どうやらけが人の治療だと思われる。

怪我をしたであろう人たちの着衣にはべっとりと

おびただしい量の血液が付着していたのだが

出血したであろう血の量に対して怪我の度合いがあわない。

じっくりと黄緑色のメイド服の少女を見ていると

彼女の周りに黄緑色に光り輝くものが展開されていて

彼女は真剣な表情で額に汗を滲ませながら

怪我した人たちの治療…じゃないな?

回復魔法だろう あれは…。

俺だってゲームはやったこともあるから

魔法のことは知識としてはあるつもりだ。

でも、目の前で繰り広げられている…それはあり得ない。

現実は現実だ。

フィクションではない。

それなのに魔法…どういうことなのか理解が追いつかない。

彼女を観察しているとけが人の怪我がみるみるうちに

回復していくようだった。

爆発が起きた近くにいた人間であろう人物は

すでに回復されていたようで彼女に手を合わせて

お祈りをしている様子だった。

俺だけではない。

彼女を見ている人たちが全員

信じられない光景を目の当たりにしたように

みつめていたり

あるものは手を合わせて拝んでいたり

携帯を片手に撮影をしていたり

実に様々な様子だった。


しばらくして…赤いメイド服の少女が

瞬間移動を終えて周りを見回していた。

俺も周りを確認しながら妻と娘を捜してみるが

どこにも見当たらず焦って

少女の方に近づいていき声を掛けることにした。


「妻と娘が…まだ中に…」

「えっ?」


俺の言葉を聞いた彼女は慌てるように飛び上がりつつ

空中で瞬間移動をして消えていった。

俺の近くにいた人たちの中には携帯を片手に

彼女の姿を撮影していた様子で

角度的にもスカートの中も撮影した様子だったが

俺はそのことを気にとめず

妻と娘の安否を心配で心配で気が気でならなかった。


赤いメイド服の少女に声を掛けた後

彼女が慌てるように消えていき…しばらく待っていると

彼女が妻と娘とともに黄緑色のメイド服の少女の近くに現れた。

妻の様子を見ると太ももから下がぐちゃぐちゃに潰れている状態で

絶句してしまうほど痛々しい様子だった。

妻も諦めた表情になりつつも娘を抱きながら毅然とした様子で

目の前に現れた。


すぐさま黄緑色のメイド服の少女が

黄緑色の光を展開させると妻の身体に触れつつ

魔法を発動させるようだった。


「だいじょうぶ なおせるから 安心して…」


黄緑色のメイド服の少女が娘と妻に声を掛けると

黄緑色の光が強く光り輝いていき妻を覆った。

次の瞬間…俺は信じられない光景を目の当たりしてしまう。

ぐちゃぐちゃに潰れてしまっていた

妻の両足がみるみるうちに再生して行ってるじゃないか?

こんなあり得ない光景が目の前で繰り広げられていることに

驚きとともに奇跡という言葉が脳裏に浮かんでしまう。

黄緑色のメイド服の少女が魔法を発動させ終えて

妻の潰れてしまっていた両足も元通りに再生された後

俺は妻と娘とともにふたりの少女に頭を下げながらお礼を言う。


「ほんとうに ほんとうに ありがとうございます

 なんと感謝したらいいのか…妻も娘も失わずにすみました」


「おねえちゃん達 ありがとう 魔法少女なの?」


娘は妻に抱き抱えられながら

ふたりの少女にありがとうと一緒に瞳を輝かせながら

魔法少女なのかどうか問いかけている。


「えっと…わたしもなんてお礼をしたらいいのか

 命が助かったとしても下半身がだめになっていたかもしれないと思うと

 この子が言うように魔法少女さんなのでしょうか?

 ほんとうに…ありがとうございます」


妻も妻で信じられない様子でふたりの少女にお礼と

疑問を問いかけていた。

俺と妻は涙も流しつつふたりの少女に深々と頭を下げると

彼女たちも照れた様子で答えてくれた。


「みなさん 無事で何よりです

 近くで買い物をしていたのですが爆発音が聞こえて

 すぐ駆けつけた甲斐がありました」

「わたしの回復魔法も…はじめて使ったものだけれど

 役に立ててよかったです

 魔法少女かどうかは…わたしたちにはなんとも言えないけれど」


赤いメイド服の少女が最初に答えると

黄緑色のメイド服の少女も少し困った様子で答えてきてくれた。

二人とも魔法が当たり前にある世界から来ていたのか

それとも他の理由なのかはわからないが

近くで買い物をしていたところに偶然だったらしい。

その偶然によって助かった命が多いのも事実。

彼女たちが助けた人たちはすでに彼女たちを

聖女 天使 女神 色々見方はあるが

信仰するに値する少女という眼差しで見ているようだった。

俺も妻も同様だ。

下半身がだめになってしまう可能性があったのに

五体満足でいられる妻を見ると

彼女たちに…どうお礼をしたらいいのか

正直わからない。


「「それでは…わたしたちは戻りますので」」

「おねえちゃん ばいばーい」


俺たちがお礼をし終えたあと

タイミングを見計らうとふたりの少女達が

周りに声を掛けた後に移動して行った。

娘は妻に抱かれながら少女達に

別れの挨拶とともに手を振っていた。


ふたりの少女達がいなくなった後

ほどなくして消防やらマスコミやらが集まってきた。

消防の人たちが到着して凍り付いているデパートを見上げて

なにが起きたのか意味わからない様子で放心状態になっている。

マスコミもマスコミで現場を見ながら報道をはじめた様子だが

そもそも…大爆発を起こした爆発事故なのに

死者もけが人も出なかったという現状。

その上…当事者の俺たちはふたりの少女達を

聖女として崇めてしまっている状態で

重症だった人間達は…その場で膝をついて

少女達が去って行った方向に向かって拝んでいる状態だ。

そんな様子をマスコミが見ると一人の記者が俺に話しかけてきた。


「ちょっと…お伺いしてもよろしいでしょうか?」


記者がマイクを俺に向けて問いかけてきた。


「あっ、あぁ…」


「ここでなにが起きたのでしょうか?」


「おそらく厨房でガス爆発かなにかだろう」


俺は推測しつつ答えた。


「ガス爆発にしては…様子がおかしいと思うのですが?」


記者がデパートを見上げながら首をかしげる。


「そうだな…凍り付いてるからな」


俺はため息をつきながら答える。


「どういうことなのでしょうか?」


「答えても…おそらくは信じないことだろうと思うぞ?」


「信じられない現象が起きたということですか?」


「あぁ…横にいる妻を見てくれ」


両足は再生しているものも血液は衣服にべったりついている状態だ。


「えっと…これは…血…ですよね で、でも…

 奥さんは元気そうに見えるのですが?」


記者が首をかしげながら妻を見ると

妻が説明をするように口を開いた。


「はい わたし…今は元気ですが

 爆発直後に天井や棚が崩れ落ちてきて下半身を

 下敷きにされて潰れてしまったのです

 助からないと思いましたし

 せめて娘だけでも助けてほしいという気持ちでした」


「両足が潰れた? いまは…なんともないんですよね」


意味がわからない様子で記者が妻を見る。


「はい 一人の女の子に助けられました

 わたしと娘の前に現れると…その子は

 わたしの下半身の上に乗ってある棚やら天井の瓦礫やらを

 思い切り蹴り飛ばしてどかしてくれました」

「魔法少女のおねえちゃんたち かっこよかったよ」


妻の説明に娘もあの子のことを思いながら答えてる。

記者は記者で意味がわからないという顔をしている。


「そして…彼女に連れ出された後

 もう一人の女の子が…わたしの両足を完全に治してくれたんです」

「………」


記者が絶句してしまって沈黙してしまう。

無理もないことだ。

こんな説明されても普通なら頭おかしいと思われるだけだ。

夢でも見たのではと言われるだけだろう。

でも、これは夢でも幻でもない。

誰かが彼女たちの様子を撮影しているだろうし

SNSで拡散されているはずだ。


「はぁ…そ、それで…その女の子達は

 どこにいるのです?」


記者が気を取り直しつつ問いかけてくる。


「もう ここにはいないぞ」


「そ、そうですか ありがとうございます」


俺が答えると諦めたように記者が俺に礼を言いつつ

他の人に話しかけにいった。

俺たちはそのあとも何度も同じようにマスコミに

質問攻めに遭うのだが同じ事しか答えられない。

彼女たちがどこの誰なのか?

どこにいるのか? なぜ、買い物に近くにいたのか?

俺たちだって知りたいし

きちんとお礼もしたいと思っている。

じゃないと…ずっと心残りになるだろう。


そのあと…妻は病院に行かされて精密検査も受けてもらうことになった。

居合わせた医者達も全員が理解が追いつかない現象だと

首をかしげてしまっているほどだった。

この事故は日本中に瞬く間に拡散されていき

今後何日もワイドショーのネタにされることになった。


ふたりの魔法少女は

今どこで何をしているのだろう?

日本中が騒いでいる中

彼女たちはどこで暮らしているのだろう?

いつか ふたたび 彼女たちに出逢えるなら

娘と妻と一緒にあいたいものだ。


今 俺たちの家には

二人の少女の写真…動画から拡大写真にしたものだが

壁に飾られていて…あれから毎日

3人で手を合わせて拝んでいる。


いつか

もう一度 ふたりの魔法少女に再会出来ることを願って………



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