MINIの役
思い出を捨てていく人は
最後に何が残るのだろう
思い出を貯めていく人は
今日に何を拾うのだろう
思い出を忘れていく人は
昨日に何を止めたのだろう
単純に君の初めては
僕の空を汚していくけど
表面にある眠りの中は
身体機能のホルモンと心中して
幸せだと錯覚する
人肌の麻薬は
誰でも溺れる温かさがある
朝のコーヒーは
お互いの口腔内細菌を飲み込んで
歯ブラシ、鏡に二人
映るダラシない部分を
おぼつかない目で見ながら
許容していく暗示をかける
思い出を捨てていく人は
最後に何が残るのだろう
思い出を貯めていく人は
今日に何を拾うのだろう
思い出を忘れていく人は
昨日に何を止めたのだろう
単純に僕の初めては
君の心を埋めていくらしい
内側にある真実ほど
酩酊衰弱の疑いを向けられて
信じさせてと宣う
人肌の麻薬は
命を削る責任を作り出す
一人と一人が二人になる為に
受け入れていくものがある
きっと、それが最後まで
出来なかったから
一人のままで居るのだと思う
それが人としての
生まれてきた役割であるのに
思い出を捨てていく人は
最後に何が残るのだろう
思い出を貯めていく人は
今日に何を拾うのだろう
思い出を忘れていく人は
昨日に何を止めたのだろう