表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

ごますりの目的と、その割合

 あるところに周囲からいじめられている新卒の若者がいました。

 彼自身は頑張ってるつもりでしたが、いちいち全体的にうっとおしかったのです。

 まず、体重は130kgとなりました。おやおや、大学の時から増えてしまったね。知識にカロリーがあるとでも思ってるのかな。


 あと、彼は理系だったので、いちいち、なぜ? なぜ? と理解したがりました。

 新卒のくせに。うっとおしいね。

 その上腋臭でした。腋臭というより、たぶん、太りすぎて太り過ぎ臭が立ち込めていたんだと思う。やせれば良いのにね。今は45kg痩せてどうにかなってるのに、この時はとにかくピザが美味しくて仕方なかったのです。


 ――No Pizza, No Life――


 そこで彼はいろんなものにいじめられて、心を病んでしまいました。気が狂ってて気を病むとか、なかなかに器用なことするよなこいつ。

 全体的にかわいそうだからね。よしよししてあげてね。

 特に頭をよしよししてあげてね。

 特に頭がかわいそうだからね。


 それで彼は泣きながら、家でエッチな小説を書いていました。給料は支払われるし、マジで残業がやばくて死にそうだったのもあったので、自由に小説書くのは楽しかったのです。


 はぁ~マジシコシコって感じ。現実ってつらいわ。

 もし心病んでるやつがこれ見てるんなら、マジでエッチな小説書くの良いよ。心が洗われるからね。


 そのくせ若者はメンタルが全体的にヤバかったので、仕事を辞めようとはしませんでした。

(なにがあっても金はもらう。俺みたいなのを採用した、人事と役員を恨むんだな)


 ――No Money, No Life――


 そんなこんなで左遷され。

 福岡から埼玉に飛ばされました。


 ?????


 なにこれ。

 福岡みたいな自動車ないと人権与えられない県と違って、関東圏とかマジで天国じゃね。

 2代目ヤマハのJOGも

「行けると思う」

 と言いました。

 島流しじゃなくて、都流しでした。崇徳天皇がみたらキレるレベルの左遷でした。


 ただ、気を抜くわけにも行きません。

 マジで営業はきつかったけど、間接部門は間接部門で、色々と大変でした。

(※営業よりはマシでした。営業ってマジできつい)

 若者は病んだとき、親からあることを言われました。

「考えるんじゃない。上司に考えさせ、その通りにやるんだ」

 これを遵守しました。

「全体的に分かりません。どうすれば良いでしょうか?」

 とアホみたいに聞きました。

 すると、上司はこうすればよい、ああすればよい、と教えてくれました。


 若者は営業時代、全体的に社会をナメナメしていましたが、間接になってからは、ひたすらに上司のごまをすることに専念しました。



 昨今、ごますりは、あんまり良くないことだと言われていますが。

 全体的にごますりを開始して、彼の評価はそこそこ上がっていきました。

 さらには、上司に意見を出させることで、基本的に失敗はなくなりました。評価する人が同じ人なんだから、当たり前ですね。

 もちろん、考えなければいけないところは考えていたけどね。

 それで普通に出世しました。出世した翌日にクソを漏らして泣いたのは、また別の機会にするとして。



 とにかく、ごますりはいいぞ。とても良い。

 昨今、なんかごますりは卑怯とかずるいとか言われているけど、ごますって給料あがるんなら、ごますったほうが良いじゃん。

 ただ、ごますりも技術がいって。

 適当なごますりだと、相手にムッとされてしまいます。

 というか、ごますりは、ある行為の別の言い方だと気づきました。


 上司の良いところを見つけ、いい感じに褒めること。

 これを、ごますりと呼んでいるのです。


 つまり、ごまをすることで、他者の良いところを見つける力を伸ばす。

 上司で実践することで、同僚や先輩、後輩の良いところを見つけられるようになる。

 そういう成長の工程なのではないか、と思うようになりました。



 もし「上司ってクソだわ」とか「あの50代、60代、つかえねぇわ」と思って仕事をしている人がいるなら、試しに、良いところを見つける訓練をしてみると良いよ。他人の良くないところを見ると、精神が疲弊していってしまうからね。良いところを見るようにしてみよう。頑張ってね。

 悪くない経験だったね。

(※この経験は「好きだよあふれ症候群」につながっています。マジで感想が欲しいから、少しでも興味があったら、最初から「くっそつまんえぇ」と思ってもいいから、最後まで読んでみてね)

(ちなみにもし上司から「マジでごまするやつって嫌いだわ」とか言われたら、

「貴方のためにごますってるんじゃないです。別のもっと偉くなる方にごまする練習をしています」っていうんだぞ)




「ごますりの良さはわかったが、具体的にどうすればいいんだよ!」という読者のために。

 具体的な、ごますり割合を下記したいと思う。

 若者が止むときは、


仕事   100%

ごますり   0%


 こんな感じでした。クソムカつくね。仕事なんかできないくせに、仕事してる気になってたなんて。

 しかし、いい感じになってからの業務配分は、


仕事   25%

ごますり 25%

さぼり  50%


 って感じでした。

 ……いや、良くないな。リアバレしたときに「あっ、こいつ、サボってた!」って言われる可能性がある。

 なので、本当は下記のようでした。


仕事   40%

ごますり 40%

さぼり  20%


 これだな。

 実に良いと思う。

 悪くない配分だ。

 ……いや、ちょっとやり過ぎかも知れないな。

 本当は下記のようでした。


仕事   39%

ごますり 40%

さぼり  21%


 いい感じだ。

 実に楽って感じ。

 ごますりも、業務内容の一つとして考えると、まぁまぁって感じになるから。

「マジでごますりたくねぇ」って人は、考え方を変えてみるのもいいかもね。

就業時間直前に出勤して、定時直後に帰るようにしなよ。


良い毎日を!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ