ごますりの目的と、その割合
あるところに周囲からいじめられている新卒の若者がいました。
彼自身は頑張ってるつもりでしたが、いちいち全体的にうっとおしかったのです。
まず、体重は130kgとなりました。おやおや、大学の時から増えてしまったね。知識にカロリーがあるとでも思ってるのかな。
あと、彼は理系だったので、いちいち、なぜ? なぜ? と理解したがりました。
新卒のくせに。うっとおしいね。
その上腋臭でした。腋臭というより、たぶん、太りすぎて太り過ぎ臭が立ち込めていたんだと思う。やせれば良いのにね。今は45kg痩せてどうにかなってるのに、この時はとにかくピザが美味しくて仕方なかったのです。
――No Pizza, No Life――
そこで彼はいろんなものにいじめられて、心を病んでしまいました。気が狂ってて気を病むとか、なかなかに器用なことするよなこいつ。
全体的にかわいそうだからね。よしよししてあげてね。
特に頭をよしよししてあげてね。
特に頭がかわいそうだからね。
それで彼は泣きながら、家でエッチな小説を書いていました。給料は支払われるし、マジで残業がやばくて死にそうだったのもあったので、自由に小説書くのは楽しかったのです。
はぁ~マジシコシコって感じ。現実ってつらいわ。
もし心病んでるやつがこれ見てるんなら、マジでエッチな小説書くの良いよ。心が洗われるからね。
そのくせ若者はメンタルが全体的にヤバかったので、仕事を辞めようとはしませんでした。
(なにがあっても金はもらう。俺みたいなのを採用した、人事と役員を恨むんだな)
――No Money, No Life――
そんなこんなで左遷され。
福岡から埼玉に飛ばされました。
?????
なにこれ。
福岡みたいな自動車ないと人権与えられない県と違って、関東圏とかマジで天国じゃね。
2代目ヤマハのJOGも
「行けると思う」
と言いました。
島流しじゃなくて、都流しでした。崇徳天皇がみたらキレるレベルの左遷でした。
ただ、気を抜くわけにも行きません。
マジで営業はきつかったけど、間接部門は間接部門で、色々と大変でした。
(※営業よりはマシでした。営業ってマジできつい)
若者は病んだとき、親からあることを言われました。
「考えるんじゃない。上司に考えさせ、その通りにやるんだ」
これを遵守しました。
「全体的に分かりません。どうすれば良いでしょうか?」
とアホみたいに聞きました。
すると、上司はこうすればよい、ああすればよい、と教えてくれました。
若者は営業時代、全体的に社会をナメナメしていましたが、間接になってからは、ひたすらに上司のごまをすることに専念しました。
昨今、ごますりは、あんまり良くないことだと言われていますが。
全体的にごますりを開始して、彼の評価はそこそこ上がっていきました。
さらには、上司に意見を出させることで、基本的に失敗はなくなりました。評価する人が同じ人なんだから、当たり前ですね。
もちろん、考えなければいけないところは考えていたけどね。
それで普通に出世しました。出世した翌日にクソを漏らして泣いたのは、また別の機会にするとして。
とにかく、ごますりはいいぞ。とても良い。
昨今、なんかごますりは卑怯とかずるいとか言われているけど、ごますって給料あがるんなら、ごますったほうが良いじゃん。
ただ、ごますりも技術がいって。
適当なごますりだと、相手にムッとされてしまいます。
というか、ごますりは、ある行為の別の言い方だと気づきました。
上司の良いところを見つけ、いい感じに褒めること。
これを、ごますりと呼んでいるのです。
つまり、ごまをすることで、他者の良いところを見つける力を伸ばす。
上司で実践することで、同僚や先輩、後輩の良いところを見つけられるようになる。
そういう成長の工程なのではないか、と思うようになりました。
もし「上司ってクソだわ」とか「あの50代、60代、つかえねぇわ」と思って仕事をしている人がいるなら、試しに、良いところを見つける訓練をしてみると良いよ。他人の良くないところを見ると、精神が疲弊していってしまうからね。良いところを見るようにしてみよう。頑張ってね。
悪くない経験だったね。
(※この経験は「好きだよあふれ症候群」につながっています。マジで感想が欲しいから、少しでも興味があったら、最初から「くっそつまんえぇ」と思ってもいいから、最後まで読んでみてね)
(ちなみにもし上司から「マジでごまするやつって嫌いだわ」とか言われたら、
「貴方のためにごますってるんじゃないです。別のもっと偉くなる方にごまする練習をしています」っていうんだぞ)
「ごますりの良さはわかったが、具体的にどうすればいいんだよ!」という読者のために。
具体的な、ごますり割合を下記したいと思う。
若者が止むときは、
仕事 100%
ごますり 0%
こんな感じでした。クソムカつくね。仕事なんかできないくせに、仕事してる気になってたなんて。
しかし、いい感じになってからの業務配分は、
仕事 25%
ごますり 25%
さぼり 50%
って感じでした。
……いや、良くないな。リアバレしたときに「あっ、こいつ、サボってた!」って言われる可能性がある。
なので、本当は下記のようでした。
仕事 40%
ごますり 40%
さぼり 20%
これだな。
実に良いと思う。
悪くない配分だ。
……いや、ちょっとやり過ぎかも知れないな。
本当は下記のようでした。
仕事 39%
ごますり 40%
さぼり 21%
いい感じだ。
実に楽って感じ。
ごますりも、業務内容の一つとして考えると、まぁまぁって感じになるから。
「マジでごますりたくねぇ」って人は、考え方を変えてみるのもいいかもね。
就業時間直前に出勤して、定時直後に帰るようにしなよ。
良い毎日を!