1-4.こんなに禍々しい攻撃力がカンストした呪いの大鎌(ウォーサイズ)が猫耳美少女のはずがない!
「あんたがレヴナントの王か...」
大鎌を握りしめ問い出す。
「いかにも、僕の名は▶〇$。」
すると奴は右手の指を鳴らし辺りを闇に包み込む。
「”能力“か...」
完全に辺りは闇と化した。
「ここで君達が引き下がればどんな願いだって叶えてあげるよ。どうかな?」
「その手に引っ掛かるのはAボタン連打するバカだけだろうが。」
「つれないね...僕達は同じ存在だというのだからなるべく手荒な真似はしたくないんだよ。」
「...お前と俺を一緒にさせられる筋合いはない。」
「ふーん...それは残念。仕方ないね、和解が無理というのなら君達を僕の手で眠らせるしかないか...そして僕の傀儡として永遠の快楽を与えてあげるよ。」
そう言うと彼は笑みを浮かべ椅子から立ち上がった。
「始めようか。僕達のゲームを。君達の命運とこの世界の存亡を賭けてね。」
、
、
、
「...夢...か。」
目が覚めるとベッドの上にいた。
やけに変な夢だった。
「まだアイツらが眠っている隙にぶっ殺し、とっとと報酬貰って義手をつけるか...」
「ってアレ?俺の相棒は?」
確か昨日俺は相棒を抱いて眠りについたはずなんだが...
床に落ちてるだろうと思って起き上がろうとした瞬間、
「お目覚めが早いですぅ...ご主人様ぁ...」
え?
掛け布団かと思っていたのは実は、
金髪のセミロングで小顔で可愛らしい少女。
つぶらな瞳、きゃしゃな体、また猫の耳のようなものがついている。
あと服がない。
見ちゃいけないものが見えている。
だが俺は見ていない。誰が何を言おうと俺は見ていない。
驚きつつも情報を整理し軽く咳払いをしてゆっくりと落ち着いて話しかける。
「とっととととりあえずそこをどけてくれないか!?あとあんたはどちら様だ?」
そう言うと眠たそうな彼女は俺の体から離れちょこんと座った。
「私の名前はヴァイス、ヴァイス・シュトローム・ヘルサイズ。」
「ご主人様に仕える忠実なしもべ...」
しししししもべ?そんなことよりも俺の相棒のありかを知りたい。
それと何か服を着させたい。いやもう少し堪能したい。
「そ、そうだ、俺の相棒を知らないか?」
ヴァイスは不思議そうに首をかしげ自身に指をさす。
「えっと...あれだ、でっかい鎌のことなんだが...」
ヴァイスは納得したような顔をした。
「知ってる!?ならどこにあるか教えてくれn...」
俺が言いかけた瞬間、ヴァイスの体が紫に発光し
やがて俺の相棒である大鎌と姿を変えた。
開いた口が塞がらなかった。
そんな俺の表情を見かねて(?)もう一度発光し元の姿に戻った。
俺は今ある状況が理解しきれなかった。
おいおい、待ってくれよ。
こんなに禍々しい攻撃力がカンストした
呪いの大鎌が猫耳美少女のはずがない!
後書き的ななにか
第1話を見てくださりまことにありがとうございます。
書き始めてなんやかんや1年以上経ちました。
初めましてよ!つるめという者です。
文章力がまだまだだと実感してます。
なので何かアドバイスをしてくださると嬉しいかぎりです。
逆張りだらけの鬱展開ありのストーリーだからあまり見ていて気持ち良くなるものではないと断言します。
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