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005 『念願の住宅巡りです』

■春の一月、二の日 其の四■

 馬場和子です。

 念願の住宅巡りをします!

 既に家はありますが気にせずに行きましょう!

 なんたって夢だったのですから!

 全く近所ではありませんが、ご近所の挨拶に向かう事になりました。

 オタク訪問ですね。分かります。どんな家をしているのか訪問です。

(オタクのうちはどんないえ?)脳内トレーニングもバッチリです!


 まずは近いほうの家に向かいます。

 もちろん姫さまに連れられて。


 ご近所さんの家は育ってました。

 特にお庭が草でボーボーでスゴイです。

 薬草ではないと思います。

 忍者修行でスクスク育った挙句あげくに諦めちゃったぐらい高いです。

 生え放題、伸び放題です。そう聞くと楽しそうですがまったくいらないですねー。

 お腹はふくれないんでー。


 それはさておき。

 岩の家があります。コレ育てたんですよねー?

 育てたというか? 作り直し? 巨大な岩があります。手前に小さな岩があります。

 玄関がその小さな岩扉です。

 重たくないんですかね?

 あっ自動だそうです。さすがですね。

 当たり前ですね、朝飯前ですね。

 いえ昼飯前です。

 お腹減りました!


 隣のオタクの朝ごはん! もう何でもいいですから食べる方向性にシフトチェンジです。


 姫さまが玄関からお声掛けすると岩扉が勝手に開きました。

 中は光のひとつも通さないようで真っ暗です。


 なんのためらいもなく姫さまは入っていきます。

 ちょっと待って欲しいです。

 姫さまのスカートの(すそ)拝借(はいしゃく)してついていきます。

 かなり捲り上がっていますがもちろん真っ暗です。

 姫さまー真っ暗でホントにー()も見えませんねー。

 姫さまは気にせず地下に向かいました。

 いきなり地下なのです? 巨大な岩の意味は?? 魔界不思議見参です!!!


 岩扉を開けた先から地下階段を下っていき。行きついた所で地下室らしき扉を開けました。


 やっと光が見えてきます。奥には床で自分と同じぐらいの大きさの本を読む女の子が居ました。

 見た目は魔女です。ちょっと小さいですけど。

 魔女帽子。魔女ローブ完備です。スゴイです、サスガです。

 この村にはお持ち帰りしたいモノでいっぱいですね。

 お持ち帰りする家もできましたしねー。

 いつでもお持ち帰りOKなのです!

 お部屋も余っていますのでー。


「この家はね~アイスが前の家に似せて造ってるんだよ~」


 前の家も岩だったのです? さすがは魔界不思議です。

 深~いです。


 この魔女ぽい人はアイスさんというみたいですね。

 魔法使いで氷の使い手だそうです。


「初めまして先ほど引っ越して来ましたババ カズコです。今日からよろしくお願いします」


「ん」


 魔女さんは照れ屋さんなのですかね? 小さく頷き(にら)まれました。


 この後、錬金術師さんにも挨拶したらご飯にするそうです。

 減りましたもんねー。()()()()がペコペコです。背中をそらすとペッタンコです。胸の事は……どうにかして忘れましょう。


 アイスさんは先に館に向かいました。


 あたし達はもう一方の家に向かいます。

 続オタク訪問です。


「突撃! オタクの晩御飯ー」館で食べるのですよね。聞いてましたよー。


 かなりこの村の敷地は広いです。

 さすがは街を目指すだけありますねー。

 敷地面積だけを考えれば街ですよー()

 さきほどは何も考えずに家の場所を指定しましたが。

 実はかなり不便な気がしてきました。

 でも、健康には良さそうですね。

 そういえば、あたしの特性って健康になってましたね。前世が病弱だったので嬉しいです。

 単なる健康状態じゃないことを祈ります。

 主に神様に祈ります。

 祈ります。


 錬金術師さんの家も育ってますねー。

 主に上方に建物がツンツンと尖って伸びています。

 ちょっと教会ぽいです。

 例えるならミニサイズの桜だ()()です。


 お庭のスペースはありません。使い切りです。

 さすがです無駄がありません。


 錬金術師さんは表で出迎えてくれました。

 予測してたのですかね?

 さすがです伊達で執事の姿はしていませんね。

 ただ玄関先を掃除してただけかもしれませんが……。


「初めまして、今日! 引っ越して来ましたババ カズコです。これからよろしくお願いします!!」


「此方こそよろしく。錬金術師のスペイン・バルセロナです」


 スペインさんは良い人そうです。

 握手もしてくれました。

 大人の男の人の手は思ってた以上に大きかったです。

 アイスさんは冷気? というか殺気に近かった気がします。

 足して割ればちょうど良さそうです。

 お持ち帰りは要らなさそうです。

 執事しつじ風のご老人です。紳士ではありますねー。

 え? 姫さま何ですか? ふむふむ。

 姫さまの元執事でした。本物でした。

 ちょっとニセ……イエ、伊達者かと思っていました。

 伊達ではありません! なるほどピッタリです!

 執事のなかの執事。

 バトラー オブ バトラー!

 強そうです!!


 一緒に食事をする事になりましたので。始まりの館に戻ってきました。

 便宜上そう呼ぶと管理棟の役目があり[administration]っていうそうです。

 発音が分かりにくいので[始まりのやかた]にしておきます。


 ダイニングには先に来たアイスさんがちょんと鎮座(ちんざ)しています。

 小柄なので子供ぽい仕草が似合います。

 視線は怖いですけども。いや、眼つきがキツすぎるだけなのしれませんねー。

 あたしはお食事の準備をするために姫さまに続きます。

 奥のキッチンにくるとある程度の下ごしらえが終わっており。あとは温めるだけのようです。

 電子レンジはありませんがお手伝いします。


 あたしが火を入れるための道具を探していると、姫さまが赤い紙を持ってやってきました。

 紙に火をつけて種火にすると思っていましたら。姫さまはカマドに赤い紙を差し入れました。

 すると突如先ほどの紙が燃え始めました。どうやって発火させたのでしょうか?


「スペイン特製の~魔法紙~第2弾~」ジャジャーンと効果音が鳴りそうな台詞を発し満面の笑みで姫さまが振り返ります。といいますか第2弾ということは第1弾もあるんですね。


 姫さまの小さなマジックショーのおかげでカマドに火が入りました。


 さて、今日の献立はどのように?


 パンとシチューですね。了解しました! 食材たちに向かって軽く敬礼をおこないます。

 パンは保存のきく硬い物が多いのですが。今日は丸くやわらかいパンです。

 シチューはスープをコトコト煮込んでドロドロ状態になっているものをそう呼びます。

 牛乳や小麦粉を入れたりするのは最終段階で、次の日とかに味を変えて楽しみます。


 ここで大切なことを言います! 敬礼をおこなった理由はここにあります。


 シチューにはお肉が入っています。


「いっぱい。いっぱい。お肉いっぱい。お肉っぱい!」大興奮です! 姫さま! さすがっす!


 パンの入ったかごを姫さまから受け取り、ダイニングのテーブルに置きに行きます。

 戻ってくると姫さまが木の器にシチューを入れています。

 おっと最後の一個ですね! お任せください!

 あたしの分は自分で盛り付けをしますね。

 お手伝いポイントを使用してその分のお肉を追加しました。

 あたし……さすがっす!!


 尚、今回勝手に発生させました物をカズコポイントと命名します。


 お昼ご飯、美味しかったです。

 お肉、お代わりしました。

 満足です。

 お肉率が半分以下になってしまい。謝ったら。

 追加でまだまだあるそうです。


「ヒャッホーイ!」


 思わず叫びました。

 ご褒美です、ご褒美♪

 ご褒美の為にも励みます。


 ご飯を食べながら今後のお話をしました。

 主に姫さまとスペインさんがですが。

 あとはもう一方(ひとかた)アドバイザーが居るらしく合流待ちをしているそうです。

 危なく役割が被るところでしたね。


[アドバイザー]

[サポーター]


 並べてみると伸ばし棒しか合ってませんでした……。

 思った以上に似ていませんでしたねーニアンス×

 噛みました。ニュアンスです。なんだか近い感じがしたのです。


 この街の立ち上げの初期メンバーは4人なのだそうです。


 街の提案者は姫さまだそうです。

 スペインさんは爺やです。(そうでしょうとも)

 アイスさんは「ん」とだけ答えてくれました。

 正直、よくわかりません。


 人を増やす算段をあたしと姫さまがする事になり、方法は要相談といった感じです。


 チラシ配ってみた初日にあたしが食い付いてビックリだそうです。


「名案です~!」と勇ましく都市に繰り出した姫さまに対して、ふたりは誰か(あたし)を連れて帰ってくるとは思わず驚いているようです。

「失敗させることにより、もっとよく考えて頂く予定でした」とはスペインさんの談です。


 邪魔をしましたスミマセン。かんたんに食いついちゃいました!


 あたしとしては初期特典があるうちに来るべきだと思いますよ?

 予約特典的なあれですよねー。違いましたかね?



 アイスさんはご自身のレベル上げをするそうです。

 街のランクも同時に引き上がるらしいです。


 姫さまがおっしゃるには。

 街の人々の各自レベルがそのまま街の経験値ポイントになるそうです。

 アイスさんは20レベル、スペインさんも15レベル、姫さまも10レベルらしいです。


 私は0ですが何か?


 合計は45ポイントですね。

 なんでも今は都市のランクは4だそうで、ランク5に成るには62ポイントが必要だそうです。

 一先ひとまずの目標が目指せランク10で、達成すると()になるんですって!

 皆さんの共通認識は合致しているようです。全員頷いていらっしゃいました。

 なるほどー。だから表看板が『ようこそ始まりの街』って書いてあったのですね。

 有言実行です。頑張りましょう!! あれ? 町??


 皆さんの目標が()でした。



 すごくゲームぽくなってきましたねー。

 ゲームじゃありませんけど。


 あと数人増やしてから職業レベルアップを行うそうです。

 スペインは素材集めだそうです。


 ではあたし達は人口確保頑張りましょう!

□カズコの後書き□


 村の人口を増やしていくと街に近づくそうです!

 お肉の為にも頑張ります!!


 そろそろ書くところがありません。

 至急、新しい紙を支給して貰わねば髪()ピンチです!



■注意事項■『別世界日記、仕様上の注意』より抜粋

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 無意識に独り言を喋っていることが多いです。

「意識して喋る事もあります」

(心の中だけで喋っていることもあります)

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