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035 『帰路その2 「自由人アシュリー」』

■春の一月、八の日 其の七■


 馬場和子です。

 ピクシーってそんなに希少なのですかね?

 しゃべれることには驚きましたが、意思の疎通が大変でしたので、そこまで驚く事とは思っていませんでした。

 あたしが指差した方向を一同が見ます。

 遠くにありますので丘のように見えますが、アレは間違いなく知った山(ベヒモス)です。


「そんなわけあるか!」ライズさんが石を丘に向かって投げつけますが、アシュリーによって追いつかれ奪われます。



 ベヒモスの件は信じて頂けなかったので「冗談ですよ」と切り返しておきました。


 世の中には知らないことがいいこともありますから……。



 アシュリーが褒めろとばかりにまとわりついてきますので、石を取り上げたあとに褒めておきます。

 えらいえらい。小さな頭を人差し指でナデナデしておきます。


「そういえば~昨日はどうだったの~」


「何が何だかです!」


「どういうこと~?」


「アシュが40匹、何かを倒してました」


「見なかったの~?」


「いえ、見えなかったです」


「そうなんだ~どこで奮闘してたの~」


「裏口側から出て近くの森ですねー」


「それは夜に湧いて出てくる夜好虫じゃないかしら~?」


「やこうちゅう? 夜に光る虫じゃなくて?」


「そうね~夜になると魔力を求めて湧いてくる虫で~蛭よ~」


「夜なのに!?」


「うふふ~そうね夜なのに~」


「すわれるからいやなのよー」撫でられて猫のようにおとなしかったアシュリーがいきりたちます。


 色々となだめながら聞き取りしたことを要約します。

 夜油断すると夜好虫にとりつかれて朝まで吸われるらしい魔力を……なんの拷問ですか?

 人間だと気が付かずに朝まで寝てることもあって魔力が自然回復できないらしい。気が付けば簡単に剥がせるし倒せるとの事。

 でも、アシュリーの大きさだと取りつかれたら剥がせないよねー。


「きらいなのよー!」ようやく憂さ晴らしができたのでしょうー。今は少しご機嫌な気がします。


 ちなみにふたりとも4レベル到達です。レベルアップ作業、更新が必要ですけどね。


「つぉくなるのよー!」

「いくのよー!」石は投げていないのですが何処かに飛んでいきました。


「アシューどこいくのー?」

「アシュちゃ~ん」


 あたしはともかく姫さまの声にも反応せず、飛び去ってしまいました。


「自由人だなー。大丈夫なんですかね?」


「さぁ~なるようになる~のかしら?」


「そうですねぇーなるようにしか、なりませんね。その辺で昏倒してなければいいのですけど……」なるべく周りに気を配りながら進みましょう。2度あることは3度ある気がします。


「ほっといて大丈夫なのか?」男性陣が心配そうに訪ねてきます。


「どうにかなるならするのですが……あいにくと追いつきません」サイカ姐はどうしているのかを見ると、スピリアルさんの胸元に後ろからしがみついて幸せそうでした。


「絵に描いた餅ですかね?」


「カズコ~どういう意味?」


「白い紙に餅を書くのは難しいという意味です」


「ちげぇ! 絵に描いた餅は食べれないって意味だ!!」食べれないのになんで書くんでしょうね?


 とにかくアシュリーを引き戻すのは難しいのでキッパリ諦めて再出発しましょう。



 そして、この先のことを話し合いましょうか。


「ところで、みなさん!」


 急に声を掛けたあたしに驚く一同です。


「驚かせてスイマセン」ふと思い出したので声をあげてしまいました。


 いつものトーンで喋ることにします。


「姫さまと色々話しているときにギルドマスターの茶々が入りましたので、その後のお話どうなりましたか? どこまで話されています??」


「カズコが居なくなってからは~カズコの話をしてたよ~」


 え~照れます。そして、気になりますねー。どんな話をされたのでしょうか?


 なんだか色々らしい。具体的には教えていただけませんでした。



 そろそろ都市からも離れましたので頃合いかと思ています。

 みなさんに大事話をしたいです。

 秘密の話もありますので、どうかご内密にお願いします。


「では、又聞きも良くないと思いますのでー姫さまからどうぞー!」


「カズコ? 何から話せばいい~?」


「まず人生リセット時の件ですね。デメリット兼メリットを伝えてください」シャンプーとリンスの話ではありません。


「そうね~。カズコが人生リセットと呼ぶ件のことからかしらね~」


 姫さまがみんなに説明を始めます。


「始まりの街に着いたら~、一人ずつ~人生リセット部屋に入ってくださいね?」(うわ~すごく胡散臭うさんくいです。いつから人生リセット部屋になったんですか!)


「胡散臭いですが気にせずに部屋に入ってくださいね? 手持ちの荷物もそのままでいいと思います。服も脱がなくていいです」補いきれないですが補足をします。


 一同、不思議そうにしながらも頷きます。


「部屋に入りますと~。名前や職業を聞かれますので自由に決めてください~」


「名前は別の氏名を名乗ることも可能です。職業は一覧表で表示されますのでその中から今後の活動に向いた職業を選んでください」一様補足をします。


「あとは~レベルが0からのやり直しになります~。でも冒険者として活動なされるのでしたら~直ぐにレベルアップしていけるとはおもいますよ~」


「えっと~姫さまどういうことでしょう? 初耳です」


「カズコは戦闘職じゃなかったから~説明してなかったね~」


「姫さまあたしもレベルアップしたいですよ? 戦闘職じゃないと無理ですか?」できれば戦闘しない方向でお願いします。アシュリーのお守でレベル上がるならドンとこいです!


「ん~たぶん大丈夫かな? あたしでも大丈夫だったし~」


「そういえば姫さまもレベルあがっているのでしたねー」


「どれぐらいでレベルは戻るもんなんだ? みんな20レベルぐらいにはなってるんだが?」すこし気を荒立てて声をあげたのはライズさんですね。


「アイスは3日でレベル20になったよ~。私で~10レベルが2日ぐらいかなぁ~」


「「「「ハァ??」」」」


「オイオイ。レベル10になるのに1か月は掛ったぞー。中には死ぬ奴もチョイチョイ出てくる。そんな安請け合いして大丈夫なのか?」


「ん~行ってみて~やってみれば~分かるかな?」


「もし分からなかったらスミマセン。先に謝っておきます前例ありですんでー」


「なによも~カズコったら~」


「ちょっと説明が曖昧すぎるんですよー姫さまー」


「そうかしら~?」首をコテリとかしげます。

□カズコの後書き□


 戦う覚悟はできていませんが簡単にレベルが上がるのなら試してみたい気もします。

 ちなみにアシュリーとの夜散歩でレベル4分まで到達しているあたしがいます。

 始まりの街に戻り次第の更新です。


■目標レベルと現在の数値■

 総人口:19

 総人口レベル:48

 次 回 目 標:62

 最 終 目 標:65534


 正直に言います!

 どさくさに紛れて幸せそうな人がいます……サイカ姐です。

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