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032 『新しい仲間達』

■春の一月、八の日 其の三■


 馬場和子です。

 土下座をせずに済みました。

 人口が増えていくので、衣食住をより一層強化しなければなりませんね!

 さてさて、新しい仲間が増えます。会いに行きましょうか。

 あたし達は孤児院を後にし、冒険者ギルドに向かいました。


 既にお待ちいただいていたようです。

 中央の丸机に男の人が4人待ち構えています。


 スピリアルさんに仲間のご紹介を頂きました。


 一人目、ライズ・フルさん。

 隻眼の強面のお兄さんです。顔の右側がえぐれています。スゴイ傷跡です。これもスピリアルさんと同じくですか? 横を伺うと頷きを一つ頂きました。なるほどです。

 名前が凄く眩しくて明るい感じがします・覚えました。

 二人目、ツバイ・ブルーさん。

 サッカーが得意だったりしませんよね? こちらにはスポーツがなさそうなんですよねー。

 スポーツって何だと聞かれたので紳士のゲームとだけ伝えておきました。ゲームは伝わる様です。

 サッカー知らない・覚えました。

 三人目、ドライ・アサヒさん。

 あーわかっちゃいました。サボりましたね。それはそうと、お酒強かったりしますか? 中々にお強いそうです。お酒強い・覚えました。


「改めまして。スピリアル・アインです。よろしくお願いします」


「サイカ・アイです。よろしく・・・(尻つぼみ)」スピリアルさんの方を向くたびにうつむくのはやめてくださいサイカ姐。


 そういえばそうです。あたし達も名乗っておきましょう。


「ババ カズコといいます。14歳です。便()()()サポーターをやっています。お肉大好きです!」


「ビクトリアです~相談事は受け付けますが~処理はカズコの方が上手なので手っ取り早いかもしれませんね~」なんであたしの顔を覗くのです?


 年下に相談したいならするがいいと思います。そんなこんなですが、新たなる5人パーティの出発です。大いなる活躍を期待しています。


 活躍といえば「パーティ結成後、名前とかつけたりしないのです?」以前のパーティ名でも良いのでしょうが。


「おいおい、考えるとしようかな? なぁ?」ライズさんが一堂を見渡すと各自頷いていらっしゃいます。


「パーティリーダーはライズさんなのです?」


「作戦指揮はスピリアルがするなぁー。実行指示だすのは俺のことが多い。前パーティリーダーも俺がやっていたので、他に俺以上に向いてる人材が加入するまでは俺に任せてくれて構わない」


 ライズさんも男気ありますね。男気パーティですね。


「前のパーティ名は魂の叫びだ」ライズさんもあたしのつぶやきを拾い上げてくれました。


「男魂とか良さそうですねー」


「サイカ嬢が加入してなきゃそれもありだったかもなッ」なるほどです。決まったら聞かせてください。


 では、せっかくなのでお昼ですが乾杯します?


「これから乾杯の時にはある掛け声をかけて(うつわ)を重ねましょう。皆様、飲み物はありますか? まだ何も注文していませんでしたね。何か頼みましょうー」


 昼からお酒の人もいますが、まぁいいでしょう。


「新しいパーティに素敵な名前が付きますようにー!」あたしは全員の目を覗いていきます。

「では皆さん。同じ言葉で続けてくださいねー」

「さすがッスー!」


「「「「「さすがっす?」」」」」一同、首をかしげながらも木造の器を重ねていきます。音がいまいちなのが難点ですね。


「さて、無事乾杯も済んだことですし。今後、何かしら力事(ちからごと)が起こった時は相談しますのでご協力をお願いします」

「男手ヘルプミー! な場面がやってくることは間違いなしですので。特にお願いします。今からお願いしておきます」


 それはそうとあたしの王子さまはいらっしゃいませんかね? 男性陣に目を向けます。

 年齢のストライクゾーンの設定が必要ですね。

 おじさまはありはありなのですが。あたしも、もう少し大人になりたいのですから、どうですかねー? 来年15の成人を迎え真の大人になった二十歳の時にそうですねぇー40歳まででしょうか?

 下の年齢??

 年下は今のところ範囲外ですね。リードされたいです。素敵に人生をリードしていただきたいです。(はう~吐息が出ますね)

 という事でハスキーは弟枠でペット枠です。


「サイカ姐、良い人が居たら報告お願いしますねー」不思議そうな顔で反応されました。ああ、呟いていたので聞こえなかったようです。まぁいいでしょう。


「スピリアルからある程度の経緯は聞いているが、もう少し色々話がしたい」と持ちかけられましたので少し時間を作ります。


 立ち話もなんですから、丸机を二つお借りしましょう。

 冒険者ギルドの一階は夜は酒場、昼は食事処も兼ねています。

 場をお借りしますのでちょっとお高いお食事を頼みます。

 お昼から豪華なご飯です。お肉再登場です。やりました!


 今回は姫さまにお任せして、あたしはお肉に集中です。全力投球です!


 姫さまが話しているのを耳だけ向けて聞き取ります。


 始まりの街に移動して活動していただける特典として、ひとまずのパーティ拠点を設けるとの事です。

 元々、サイカ姐の為に家を提供する予定でしたので、今回パーティ用として提供するとの事です。

 完成までは始まりの館にて寝泊まりをお願いするそうです。

 ひょっとしてコレは同棲では? サイカ姐も同じ所に思いが至った様で(うつむ)いていらっしゃいます。


 パーティ側からの一番の心配事は活躍・活動できるかです。

 姫さまが獣・魔獣の肉に関しては買取を申し出ています。

 活躍できるかはパーティ次第なのでしょうが、教会の地下道を攻略して欲しいそうです。

 そんな所があるのです? 村の敷地に教会無いですよね?

 敷地を出てすぐの所にあるそうです。ふーん。そこを孤児院として利用できるかもですねー。

 やめといた方がいいと止められました。行けばわかるそうです。前にもこんなパターンがあった気がしますねー。行けば分かる……。


 活動において素材をどうするかは今後相談になる様です。一時的に預かりは場所を提供し、代理買取にするのか、改めて買取の為ここに持ち込むのかですね。必要になるスパンにもよるので後日相談です。


 この様な話をしていると周りは聞き耳を立ており興味津々な様です。


 中には検討中の人がいるのかもしれませんねー。


「新規特典があるのは今のうちだけですよー。早い者勝ちですから」とパーティの面々に念を押しつつ、さりげなく後方の方々を(あお)っておきました。


 魔物のドロップ品は相場にて引き取ることが決定しました。


 パーティの面々も大きく頷き納得していただけた様です。


 あとは実際に活動してみないとですものね。それに正直ここだけの話、イエ、違いますね。ここではできない話もあります。


「どういう事だ?」 ライズさんがあたしの台詞を聞き取り声をあげました。


「内緒の良い話があるとだけ言っておきます。道中にでもお話しします」


「うむ。了解した」


「みなさんも食事済ませてくださいね。終わり次第、心機一転して出発ですよ」そう思って声をあげましたが髭を生やした鶴な頭の人がやってきました。


「お嬢ちゃん、ちょっと(ツラ)貸せや!」


 初めて言われました(ツラ)貸せ! ちょっと血流が()()()()しています。

□カズコの後書き□


 出発のタイミングでよく邪魔されている気がします!

 誰なんでしょうね? この人。



■目標レベルと現在の数値■

 総人口:19

 総人口レベル:48

 次 回 目 標:62

 最 終 目 標:65534


 正直に言います!

(ツラ)貸せ」って貸せますか? 返ってきますか?……心配です。

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