001 『村始めました』 春の一月、一の日
追記 2020/03/27
リメイク完了しました。
↓タイトル4度目の正直です↓
神様! これがアフターケアってやつですか?~生まれ変わったあたしにさらなる人生リセットを~
【リメイクによる変更点】
アシュリーが早々に登場して活躍します!
いらない説明を省きました。
カズコがより目的をもって突っ走ります。
後半の盛り上がりとエンディングに関して4か月以上費やし練りに練りあげました。
是非ご覧ください♪
物語としては完全完結作品となります。
ただ閑話もいくつか書きだめし始めましたので新しくお楽しみになれると思います。
今回リメイクに当たり気を配ったのは
①各キャラクターの立ち位置強化
②会話(誰が喋っているか分かりにくいのを回避)
③描写(会話文だけでなく情景を書き込むように注意)
この様な形で宣伝させて頂く事をお詫び申し上げると共に自信満々でリメイクをお届けします。
まだまだ至らない作者ではございますが今後ともよろしくお願いします♪
更なる感想・ご指定頂ければ嬉しいです!
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◻︎前書き◻︎
最初に『別世界日記、仕様上の注意』を熟読お願いします。
お読みいただけた方々『別世界日記、仕様上の注意』をお読み頂きありがとうございます。
初めまして馬場和子といいます。
今日から日記を書き始めます。
そもそも、あたしは病弱だったのです。
ほとんどの時間を病院で暮らしました。
最後の望みを託して、14歳の時に手術に挑みましたが実らなかった様です。
それでも、尚、頑張って生きたいと願ったあたしの強い想いの魂は神様の目にとまりました。
そして、神様が精神体の剥離を起こしてしまった身体を紹介くださいましたので、その身体にあたしの精神体(魂)が入り込み現在に至ります。
転移者って分かりますか?
あたしのような人を指します。
そして、ここは日本でも地球でもない別世界。
別世界へ転移したことになります。
様々なケースがあるらしいですがあたしの場合、元の精神体が剥離しちゃってますので前の持ち主の記憶はありません。でも前世で過ごしたあたしの記憶はバッチリあります!
身体は14歳の女の子で丈夫な身体なので、凄く凄く感謝しています。
前世とは世界も時代も違いますが新しい人生を歩んでいます。
なので、今まさに第二の人生を深く大きく堪能中! 幸せの絶頂で喜びあがっている真っ最中なのです。
誰に説明してるんでしょうね? あたし。
■春の一月、一の日■
変わった出会いがありましたので、今日はその出来事を書こうと思います。
三日坊主にならない様に頑張ります!!
冬が終わりを告げるとようやく春が来たー! と浮かれてしまいますよね?
今年はいい年になるといいなぁーとか?
そして、暖かい陽気に誘われると色んな人が現れてきますよねー。
ほら、ここにも居ました!
『村始めました』
ん?
[冷やし中華始めました!]ぐらいに軽い感じでビラが配られています。
といいますか、紙を配るとか凄いですねー。凄いんです。
ええ、だって紙ですよ紙。貴重で希少ですよ?
平民が手にする事など、ほぼあり得ませんから。手にするとしても命令書か逮捕状ぐらいのもんです。
一枚手にしてみました。
更に凄い事が判明します!
文字が読めます!!
いえ、文字は読める人には読めるので当たり前ですね。
私、こちらの世界の学び舎に通った事が無いので文字をしりません……というか読めません。
数字だったり。日常で必要な看板の文字程度なら、大体は和製英語のカタカナで書かれてあるので読めますけれども、ちょっと質のいいお店だとお手上げです。なんだか小難しい漢字表記なのです。レ点無しの漢文? きっと違うと思いますが読めないことだけは確かです。なので、声に出して読んだ事はありません。
違ったら恥ずかしいので……。
ですがこの紙の文字は読めます。
勿論、カタカナ表記以外の所も全て。
何なんでしょうか? この紙は? いえ、もしかすると文字が凄いのでしょうか?
こちらの文字で書かれていますが、ふりがなを振っているかの様にごく自然と読めます。
この感覚を例えてみるとするならば。
勝手に自分自身で朗読している感じ、脳内で天の声が違和感なく響くかの如くです。
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貴方にも新しい人生を~。
人生やり直したいと思った事はありませんか?
そんな貴方を始まりの村は歓迎します。
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人生をやり直したあたしに人生リセットですか?
面白い事をいう人も居るもんですねー。
どこの詐欺師か宗教的勧誘でしょうか?
文字が読めたところで、意味がサッパリ分からないですねー。
配っている女性に着目します。
非常につややかな黒髪ロングで瞳も黒く日本人さながらです。
あたしの髪は至って普通の茶色なので凄くうらやましいです。
もしもの話ですが『別世界から来たのはドッチ?』と質問をしたとします。
正直、あたしでも黒髪の女性を選びます。
そもそも黒髪は非常に珍しいです。あたしも初めて出会いました。
どっちが別世界人なんだかーですよねー。
そして対照的に服装は白で統一されており。スカートがふんわり型のワンピースに大きな麦わら帽子をかぶっています。細いベルトと足元は革の靴で黒。黒と白のコントラストが素敵です。
顔も小顔で更にうらやましい限りです。
あたしは狼ではありませんが食べてしまいたいぐらいです。アゴが外れて戻らなくなりますので食べませんけどね。
その女性はビラを配ると共に小さい包みをにこやかに手渡しています。
どうやら子供達限定のようですねー。
「家に帰って~お父さん・お母さんに渡してね~」
というか、まぁ幼児体型気味の私も受け取っているのですが。
包み紙を開けてみるとチーズが入っていました!
高級食材ですよコレ!
配っている女性を見ていると、こちらにもスマイルをくれました。
どうやら食べてみて、という感じで身振り手振りをしています。
アーン&パクリですね。上を向いて口を開けて落とし込むようにです。チェリーを食べるときはその様な感じでたべます。
大きめの一口ぐらいのチーズです。三角形ではなくてサイコロみたいな形をしています。
ではアーンしてパクリです。
うわ~ぁ~っ!! 美味しいです~。
とろ~りでふわふわです~♪
コレ食べずに売ればよかったんじゃ?
しまった! と言う顔をしていたんでしょうか? 女性が近づいて来ました。
「おいしくありませんでした~?」
そんな事を心配そうに聞かれてしまいました。
「決してそんな事はありません。大変おいしゅうございました!」
色々と聞きたい事は多いのですが取り敢えず一つ聞いてみましょうかね?
「コレって宗教的な何かですか?」受け取ったビラを差しだします。
聞き出した事を要約してみます。
新しく村を作ったので村人を募集しているそうです。
移住した初期住民には優先的に自分のやりたい事が何かしら出来る様に配慮します。
何故でしょうか……。
転移する時にも似たような事を言われた気がします。
この女性はひょっとして……。
神様じゃないですかね?
ちょっと私の不甲斐なさが心配になりやって来た! みたいな事ですかね?
結構ギリギリの生活をしていますからねー。
便利屋業を細々とこなし鳴かず飛ばずです。
ところでふっと疑問に思ったのですが。
あたしはこの世界に来てから、まだそれ程の月日が経過していないので良く存じ上げませんが。
移住って簡単に出来るのです?
戸籍が無いあたしには関係なさそうですが……。
いえ、そんなことはいいのです!
だってあたしのためですもんね。
何はともあれ、それは便利屋のあたしの出番です! 出動です!
さすが神様いい仕事していますね。
伊達に神風は吹かせていませんね。
もしかして!? これがアフターケアってやつですか~?
「是非手伝わせてください!」
「便利屋カズコにお任せを!!」あたしはヘアバンドをクッとあげて答えます。
□カズコの後書き□
初めて書く日記ですので上手く書けているか心配です……。
あたしは基本的に独り言が常の様です。
昔、お母さんに和子は嘘をつかないから良いわねー。って褒められた事があります。
本当に無意識なんですけどね。
■注意事項■『別世界日記、仕様上の注意』より抜粋
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無意識に独り言を喋っていることが多いです。
「意識して喋る事もあります」
(心の中だけで喋っていることもあります)
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