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囚われた雫

作者: まろぷりん

広がる闇の中


浮かぶ船とその月の欠片


あなたはどうしてその船を漕ぐ


欠片は心につきささり


きっと鎖で繋がれて


あなたはわたしを置いていく


白い梅雨は私の中に


息づくほど苦しく広がって


わたしがあなたを思うほどに


記憶はずっと遠くなる


ああいかないで何もかも


私を置いて行かないで


この過去がわたしを檻へと閉じ込めても


きっとわたしはこの島で


明日のあなたの夢を見る




さあこの話は終わりにしよう


明日の夜はきっと星が出る


さあこの話はなかったことにしよう


なにもかもは誤魔化して


昨日の自分を見ないふり


明日の自分に涙を流す


自分の心が見えないように





悲しい過去は変えられない


わたしはいつか船をこぐ


星の綺麗な夜の中


わたしはあなたを忘れてしまう


その声が夜明けの茜色に響いたとき


わたしは過去を受け入れて


あなたを欠けて東へ歩く





変えられないなら明日から


悲しみを抱きしめて生きよう


例えそれがあなたを傷つけたとしても


いつかそれは


きっとあなたの


明日になる




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