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歓喜の紙吹雪に包まれて

作者: 日下部良介

 僕はタイミングを見計らっていた。

 彼女にホワイトデーのお返しを渡すタイミングを…。


「タイガ、明日はホワイトデーだな」

 昨日、日下部に言われるまですっかり忘れていた。


 放課後、みんなが帰った後、教室に彼女だけが残っていた。

 僕は思い切って彼女にホワイトデーのお返しを渡した。

 その途端…。

「ヒューヒュー」

 どこから湧いて出たのか、帰ったはずのクラス全員が僕らを取り囲んだ。

 そして、僕らは歓喜の中、紙吹雪に包まれた。





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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました。 学生たちの、なんだか甘酸っぱいホワイトデー(笑) チョイ役の日下部さんが良い味出してますね♪ ご馳走様でした。
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