2/9
私とりゅうの過去1
私とりゅうが初めて出会ったのは、産まれた時。
元々、りゅうと私の母親は近所に住んでいて、同じ時期に同じ病院に入院したこともあり仲が良かった。
だから私とりゅうが生まれてからも、互いの家をよく行き来していた。
臆病な私とは違い、りゅうは活発な明るい性格の持ち主だった。
そのため、私はいつもりゅうの後ろに隠れていた。
そんな私をりゅうはいつも大丈夫だからと言って、手を引き色々な所へと連れて行ってくれた。
私はそんなりゅうを見ていると安心できた。
だから、私とりゅうはどこへ行くのにも何をするにも一緒だった。
りゅう は私のヒーローだった。