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取材という名の探偵ごっこ  作者: チョコパン
高校2年生 8月
49/50

とある夏休みの一日 後半

「よくこんな環境でいままで練習を」

鎌谷さんは額にたまった汗を拭く。笹草は手に持っていたスポーツ飲料を飲む。

「いつの間に買ったの?」

「剣道場の外にありましたよ」

笹草はそういって外の自販機を指さす。そこには外に残った人たちがゆっくりとジュースを飲んでいた。

「くぅ~、私をほっといてー、あとで私の分も買ってこさせようかな」

ポケットの中から財布を取り出して、中の金額を確認した。


「けどあなたは大丈夫なの?」

智は汗一つ掻かなかった。

「ええ、慣れていますので」

毎日ランニングしている智はその暑さに慣れていた。湿気が強く気を抜けば智も体力を取られてしまう。


「でもここの暑さは異常ですよ」

「ふむ」

鎌谷さんは暑さに少し悩んだ後、何か思いついたように顔を上げた。

「とりあえず、ここ以外の道場、体育館を回るよ」





会長は智と比呂斗、笹草を連れて武道場へ来た。そこでは空手部と柔道部が活動していた。

「うす!会長さんどうしました」

柔道部部長が鎌谷さんに挨拶すると部員全員が「オスッ!」と挨拶をした。

その挨拶に鎌谷さん以外はビクッと驚いた。

「やっぱり慣れないわね」

笹草はため息をつく。


「先ほど剣道部部の部長さんが倒れたのは聞いた?」

本題に入る前にどのくらいの情報が出回っているかを聞いた。

「いや…だから救急車が学校に入ってのか」

武道場へ行く前に救急車が剛力を運んで病院へ向かっていた。

「そ、そこでほかの武道場、体育館も同じような室温、湿度か確かめてたのよ」

本題に入った。だが剣道場に入った鎌谷さん、笹草、智はここが剣道場より暑いことに気付いていた。比呂斗はスポーツ飲料をごくごくと飲んでいる。

「いつもこんな感じですよ」

柔道部部長は笑いながら答えた。「えー」と笹草は小さく項垂れる。

「この部屋にエアコンをつけたいんだけどいい?」

暑すぎて早く解決したい鎌谷さんはすぐに切り出した。

「いいですよ~」

「え、いいの?」

武道系だから頑固だと思っていた鎌谷さんはすぐにOKの返事がでて驚いた。

「いや、暑すぎると部員の士気も下がるんですよ。逆に先生を説得するのに苦労すると思うけど」

部長さんは先生の説得に苦労するといっていたが鎌谷さんにとっては心配なかった。

「そこは大丈夫よ。カードは揃っているからね」

ニヤッと笑みを浮かべた。

「さて、次は空手b・・」

「いいですよ」

鎌谷さんが空手部へ行こうとしたが、もうすでに後ろにいた。

「うわっ!」

鎌谷さんはまた驚いて後ろに飛び退く。

「そんな身構えないでくださいよ」

その光景に空手部部長は笑う。結構前から話を聞いていたようだった。比呂斗は途中から気付いていたが口止めされていた。

「とゆことで、空手部もクーラーはOKです」

空手部からも許可をもらい、相撲部の道場へ向かった。




「オス!どうしました」

相撲部部長がすぐに気づいてくれた。だが、

「この部屋にクーラーをつけるのは反対です。この暑さがあってこその相撲部ですから」

と言って反対された。

「ん~、それなら」

といって鎌谷さんは道場を見渡す。ここは柔道部たちの道場より暑い。

「よし、更衣室にクーラーを置くことはできないかな」

というと相撲部部長はものすごく首をかしげて悩んでいた。

「けど~」

と相撲部員のほうを向くと、全員が部長を見ていた。

「「「「つけろ~」」」」

部長以外の部員は賛成だった。そのため仕方なく部長は了承してくれた。




次は体育館へ向かった。


「あれれ、会長さんじゃないですか~」

体育館へ入ると早々に、女子バスケ部部長が気付いた。

「いや、ちょっとね」

といってこれまでの経緯を話した。

「ん~私はいいですけど、体育館にクーラーを設置するとなると費用がだいぶかさみますよ?」

それは鎌谷さんもわかっていた。だが更衣室だけでも、バスケ、バレーが男女ずつあり4つ必要になる。

「いや、体育館は部活以外にも使うから設置は可能かも」

鎌谷さんは部活だけ使用する更衣室より、全体で使う体育館優先で考えていた。それにより、朝会などでは役立ちそうだと思ったからだ。

「それならいけるかもですね。クーラーは楽しみだな~」

バスケ部部長は早速全員にクーラー設置を広めていった。すると部員全員が「いえぇい」とはしゃいでいた。

そして新聞部部室へ向かった。



「やっと終わりましたか」

部室へ入ると森中がパソコンを打っていた。それ以外は全員机に顔を伏せて寝ていた。


「クーラー設置の費用計算はできています」

(さすが会計、仕事が早い)

と鎌谷さんは感激していた。

「よし!3人はここに残っていて、あとは私がやるから」

鎌谷さんは、比呂斗、智、笹草を部室へ置いて一人、校長室へ向かった。


____コンコン  失礼します。





30分後鎌谷さんが戻ってきた。

「よし許可もらえよ!」

ガラガラと開けてすぐにOKの報告を伝えた。

「でもよくこの案件通りましたね」

笹草は不思議に思っていた。

「簡単よ。現に被害者が出てしまったし、それを押し通されれば否定できない。そして夏休み中に完結できればPTAにも騒がれなくて済むからね」

よくもここまで考えていたのかと笹草だけでなく比呂斗も感心した。


そしてそれから2週間後に各武道場、体育館にクーラーが設置され、生徒会室のクーラーも無事直った。そして剣道部部長剛力は病院で糖分を注入され一日で復帰した。


クーラーは2週間で設置できるのかは完全に予想です。

熱中症で糖分足りないことはよくあるのでおすすめ(実体験)

冬に書く内容ではないけど・・・

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