とある夏休みの一日 前半
「どうしているんですか」
真夏の炎天下。新聞部員は部活のため部室で作業をしていた。だが、そこには新聞部以外の生徒も入っていた。
「しょうがないでしょう。生徒会室のクーラーが壊れたんだから」
部室にいたのは生徒会だった。生徒会のノートパソコンを机の中央に置き、それを中心に、生徒会4人が居座っている。
「すみません。私が不甲斐ないばかりに・・・」
申し訳なさそうにしていたのは生徒会会計2年の『森中 さやか』だった。
事情を聞くと原因はクーラーの老朽化だった。クーラーを掃除しようとしたところ、クーラー自体が落ちてきたらしい。クーラーが悪いが自分のせいだと少し落ち込んでいる。
「ケガしないだけでも良かったですよ。私たちは代々終わっているので使っても大丈夫ですよ」
十六夜は快く受け入れてくれた。
「どのくらいに直るんですか?」
「夏休み中には、っていってました」
直すだけなら数日で済むが、夏休みは修理の依頼が多く、至急には無理だった。
「その代わりに、私たちも手伝いましょうか」
提案出したのは副会長の『心乃梓』だった。
「でも、あと数日で終わりますよ?」
智が進捗を説明した。
「逆に、手伝わせるんじゃないの」
瑠衣の一言で心乃の顔がにやりと笑う。
「バレちゃった。」
(生徒会のメンツやばいな・・・)
比呂斗は少し心配になった。
__________ドンドンドン!
「助けて!」
いきなり、渡が入ってきた。全力で走ったのか息が上がっている。
「なにがあったの!」
先に反応したのは鎌谷さんだった。
「部長が倒れた!」
その言葉を聞いてすぐに全員が席を立つ。そして剣道場で倒れていることを聞いた。
「まず先生に伝えた?」
鎌谷さんは指示を出すため、現状を聞く。
「先生には伝えました。そこからどうしたらいいのかわからなくなって、新聞部を頼ろうと・・・」
鎌谷さんは渡の頭をなでる。そして「大丈夫」と囁いた。
「さて、全員行くよ」
会長命令で全員剣道場へ行くことになった。
剣道場へ行くとすでに剣道部部長剛力は保健室に運ばれていた。
そして先生たちが数人集まって話をしている。
「おう、なんか珍しいメンツだな」
国語教師の今井先生が先に気づいた。確かに生徒会と新聞部、個々の付き合いはあるが団体での付き合いは全然なかった。
「それは置いといて、倒れた原因は何ですか?」
鎌谷さんはぐいぐいと攻める。顔が真剣になっており、ピリピリした空気が流れた。
「原因は、熱中症だな。剣道場に入ってみたらわかるがものすごく暑い」
「なるほど。入ってみますか」
鎌谷さんはすぐに剣道場へ入ろうとした。それに続き、生徒会と新聞部も入ろうとする。
「鎌谷さんはいつもこんな感じなんですか?」
比呂斗が心乃に聞いた。心乃は思い出そうと顔を上にあげる。
「ん~、重要な場面だとこんな感じかな。すぐに周りを調べてそこからぐいぐいを攻めていく感じ」
「ほう」
さすが生徒会長だ。と比呂斗は尊敬する。
「確かに暑い」
鎌谷さんが剣道場へ入るとすぐに扇子を取り出した。
「そんなにです・・・・・おっと」
「うっ」
比呂斗と瑠衣が剣道場に入った途端、温度差に体がやられ、倒れるところだった。
「「大丈夫?!」」
比呂斗を十六夜が、瑠衣を智が抱いて支えた。
「二人は入らないように、一応十六夜さんと梓も出ておいて。体力ありそうな橘(智)くん、蒼(笹草)
はついてきて」
その指示に従ってそれぞれが待機班と調査班に分かれた。
「こうなったら会長、徹底的に動くわよ」
心乃は笑っていた。
「なら私の出番が来そうですね。予算はある程度出せそうですけど・・・」
森中はため息を少しはいた。
「ならこっちにも何か回ってきそう」
比呂斗は忙しくなりそうな予感がしてガクっと頭を下げた。
久しぶりの投稿だったのでキャラクターを少しわかりやすくしています。




