合宿三日目 合宿の終わり
朝食を食べたあとにランニング。水泳はせずに片付け。昼の3時頃に全員がバスに乗り、学校へ帰るところだった。
「疲れた〜」
比呂斗は椅子に座席に座った瞬間に、窓に肘を当てて寝ようとし始めていた。
「もう寝るの?」
十六夜は行きのバスに乗っていなかったので、ワイワイ話しながら帰るのを楽しみにしていた。
「なら寝落ちするまで」
比呂斗は十六夜の真意を読んで少し起きることにした。
10分後・・・
「意外と目が覚めた」
十六夜と話していると比呂斗の目は覚めていた。その代わり・・・
「後ろ」
十六夜の言葉で後ろを向くと、智と瑠衣が寝ていた。瑠衣は窓に肘を当てて寝ている。そして智は瑠衣の肩にもたれかかるように寝ていた。瑠衣はそれに気づいてはないだろう。
「いい感じに仲良くなってるね」
十六夜は二人の進展を見て喜んでいた。
「じゃ、あとで送ってやるか」
____パシャ!
と比呂斗はスマホのカメラで寝ている二人を撮影した。
「あとで私にも送ってね」
比呂斗だけでなく十六夜も悪い顔をしていた。
「いいの取れてるじゃない」
突然、二人の前の座席にいた。水泳部部長が声をかけて来た。
「この合宿でカップル成立?」
みんな色恋沙汰には興味津々だった。
「合宿前からこんなですけど、進展はあった感じですかね」
智に至っては見ていて瑠衣のことが好きだということは二人でなくても見てわかる。あとは瑠衣が智のことをどう見ているのかがわからなかったが、5月の幽霊騒動ですでに出来上がっていたようだった。
「まさか、そのために相部屋を?」
その問に水泳部部長は縦に頷いた。
「わざわざご苦労様で」
比呂斗は部長にはそんな権力があるのかと思っていた。
「ありがと」
(ま、先生には相部屋なのは教えてないけど・・・)
基本的には先生が見回りに来ることがないので部長が勝手に入れ替えても問題はなかった。なので実際水泳部部員も部屋を入れ替えてたりはしていたらしい。
そこから30分後・・・
___すぅ〜
比呂斗は限界だったのか窓に寄りかかって寝ていた。
(私も眠くなってきた)
十六夜は声にでない大きなあくびをした。
「ん?!」
後ろから瑠衣の声がする。起きたようだった。
「どうしたの?」
十六夜はわかっていたがわざと声をかける。
「これ、どうすればいい?」
瑠衣は肩に智の頭が乗っている状況に驚いていた。起こしていいものか、起こしてこの状況を見られていいものか。
「私はこのままでも面白いと思うけど」
十六夜は笑って返した。
「意地悪〜」
と言って瑠衣はとりあえずはそのままにして気を紛らわすために寝ようとしていた。
(寝れない・・・)
(私も寝ようかな)
十六夜も眠たくなり、比呂斗の借りようとした途端
___ん〜
と比呂斗が十六夜の肩によって来た。その影響で十六夜は左に傾くしかなくなる。
「重い・・・・」
結局、到着まで十六夜は寝ずに比呂斗に肩を貸していた。




