初依頼のための行動とは
比呂斗が思いついた部はいったい何部なのか
比呂斗の提案で新聞部と武は弓道場に来た。
「あれ、春風君じゃない」
奥ではバシバシと矢が刺さる音が鳴っている中、比呂斗達の存在に気付いた鎌谷さんが近づいてくる。
「ちょっと友人が弓道部の部活を見学したがっていたのでいいですか?」
比呂斗が鎌谷さんを説得するように言うと武は驚いたようだった。
「弓道部か~」
武は弓道部に少しご不満なようだった。比呂斗の案だと剣道部もあったのだがさすがに武には無理だろうとおもい弓道部にしたのだ。
「ここならおそらく差別とかは無いと思うぞ。先輩は優しいし、確か武と同じクラスはいない」
その言葉を聞いていた鎌谷さんは大体の状況を理解したようだった。
「確か1年4組はいなかったわね。他はいるけれど」
そして俺の言葉で武が1年4組だということにも気付いた。するとすぐに笹草を連れてきて紹介させた。
「部長なんですかいきなり、あれ、新聞部ご一行じゃない」
笹草は俺達をみるなり目を細くして不満そうな顔をした。
「この子は体験入部するんですって、ガイド任せたわ。蒼ちゃん」
えーっ、と面倒そうな表情をして武を連れて行った。その後は弓を見せたり使わせたり、部員の紹介をしていた。その時の武の表情は明るくなっていた。
「ありがとうございます。鎌谷さん」
比呂斗は今回のことに協力してくれたことにお礼をいった。
「いやいや、部員は増えることはいいことだからね。それに生徒会としてもいじめがなくなることは嬉しいことだよ。後は任せなさい」
比呂斗達はその言葉に任せ、部室へと戻った。
「比呂斗~、そういえばなんで本人を出させたの?」
智は最初断ったことに疑問を思っているようだった。そのことについては瑠衣も同じことを思っているようで比呂斗をみているが、十六夜はわかっていて少し下を向いていた。
「それは本人がどれだけ本気か確かめたかったんだよ。あのまま先生の相談に乗ってなにか調査とかしてもっと悪化したら危なかったからな。俺だって武から聞くまではいじめは不良みたいな人からだと思っていたから危なかったよ」
「そういうことね」
智も瑠衣も納得したようだった。その後駄弁っていると武が部室にきた。
「お、部活終わったんだね」
武は少し汗をかいていて少し息遣いが荒くなっていた。
「よかったよ、まだいたんだね。あの・・・ありがとうございました」
武は新聞部に頭を下げた。それをみた新聞部全員が驚いていた。
「いや、そこまでしなくても」
「頭を上げてください」
「なんか照れるな~」
「そんなことされなくても」
顔を上げると武の顔が少し赤くなっていた。やっぱり恥ずかしかったようだった。武は弓道部への入部を決めたようだった。全く弓道を知らなかった武は、弓のかっこよさや部長たちのかっこよさに惹かれたようだ。そのかっこよさは比呂斗と十六夜も少し惹かれていた。
「武、いじめは消えることはないが減るだろう。そしてさらに減らすにはあることをしなければならない」
比呂斗はいじめの解決法の最後の手段を武に言った。
「努力して大会にでていい結果を残すことだ。クラスの人もほとんど運動系なら怪我させたらその責任は知っているはずだからな」
初心者の武には厳しいことだが、一理ある解決法だった。その答えに武は少し悩んだが、答えてくれた。
「がんばるよ。できるだけ、がんばる」
少し気合に満ちていた。この調子なら安心だろうと比呂斗は少し微笑んだ。
「では、帰りますか」
十六夜が合図をすると全員が立ち上がって武の前に集まった。
「武、じゃんけんに負けたら鍵もっていってよ」
智は武に恒例行事を伝えると、武は驚いた顔をしていた。
「なんでボクまで・・・」
「相談料だと思ってしなさい」
瑠衣も智に協力していた。
「では、」
「「「「「じゃ~ん、け~ん。ほい」」」」」
比呂斗:パー
十六夜:パー
智:パー
瑠衣:パー
武:チョキ
「よかった~、勝てた。では、じゃ~ね~」
武は1人勝ちし、帰っていった。
「これじゃいつもと同じじゃないか」
「橘がグーだしとけば」
「それなら瑠衣ちゃんこそ」
言い争いをしながらも、じゃんけんした。すると、
比呂斗:パー
十六夜:パー
智:グー
瑠衣:グー
「「なっ!」」
さっきの会話が仇になった2人は十六夜の提案により2人でもっていくことになった。比呂斗と十六夜が靴箱へいくと職員室の前のほうから声が聞こえた。
「「じゃ~んけん、ほぉい!」」
その後2人と分かれて比呂斗は十六夜と二人で帰っていると十六夜があることを聞いてきた。
「比呂斗がいじめを解決しようとしたのは雨のことがあったから?」
単刀直入に聞いてきた。十六夜は部活中ずっと思っていたが、みんながいなかったから聞かなかったようだ。
「まぁ~、それもあるんだがな。一応初依頼ともあって解決はしたかったんだ。でも本当によかった。少し失礼だが、雨の場合はさすがに規模が違ったからな」
会話の雰囲気が少し暗くなったが、十六夜は「わかった」といって少し安心したようだった。
「比呂斗に何も無くてよかったよ。でもこれからはこういうのに首を突っ込むのは・・・・」
十六夜は比呂斗の心配をしているようだった。だがそれを遮るように比呂斗は十六夜の頭を撫でた。
「ありがと、でも大丈夫だよ。二度あんなことは繰り返させないよ」
「わかった。でもこれはなんか恥ずかしいよ~」
十六夜は顔を真っ赤に染めていた。そしてそのまま家に帰っていった。
「そういえば今頃雫はどうしてるかな~」
そんなことを思っていると後ろから少し寒気がした気がした。
あまり文章力がなく部員数人の会話が少なくなりましたがこれからがんばって均等もしくはそれに知覚していきます。




