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取材という名の探偵ごっこ  作者: チョコパン
高校1年生 5月
14/50

真夜中の学校 比呂斗視点

比呂斗が屋上に行き、合図を送るまでの話です。

「よし、いくか」


比呂斗(ひろと)は幽霊の(しずく)とともに雫の言った悪霊を除霊しに校長室をでて屋上へ向かった。


「まだ暗いままなのか」

校長室のある2階廊下は校長室に向かう途中に暗くなったのだ。


「私ならつけれるわよ」


その言葉に比呂斗は少し驚いた。雫は指パッチンをすると音が響き渡った瞬間に廊下の明かりがついた。


「こんなこともできるのか」


比呂斗は少し感心していた。

明かりのついた廊下を歩き2人は屋上のドアまでついた。この時にはもう比呂斗に幽霊の耐性が付きつつあった。


「この先に悪霊がいるわよ」


比呂斗はドアに付いているガラスを覗くと、縦横長さがともに5m (125㎥)ほどの(おり)が見えた。


「なんだあれ」


比呂斗はドアを開け屋上に行くと檻の中に1人の少年の幽霊が入っていた。


「なんで檻に入ってる?」


少し疑いの目を向けて雫に問いかけた。


「私が閉じ込めてたのよ、一時的にだけどけど刺すには今しかないわ」


比呂斗は檻に入っている幽霊に目を向けると何かを訴えてるように見えた。


「ねぇちゃんを…止め…て悪霊は…僕じゃ…ない」


少年幽霊が言うと、雫は少し焦っているように見えた。


「惑わされないで、悪霊は嘘をついて人を騙すわ」


比呂斗は2人の顔を見比べた。少年幽霊は少し涙目になっているように見えて、雫は目を見開いて訴えかけた。


(さて、どちらを信用したらいいのか。怪しいのは雫だが、少年幽霊も信用は出来ない。それに2人とも敵って可能性もあるし)


比呂斗は少し目を閉じて考えた。だが、何も思いつかず諦めた。


(よし、雫を刺すか少年幽霊を刺すかは、あいつらが来て近い方から刺そ、もしもどちらも敵だったら臨機応変に頑張るか)


そして比呂斗は3人を来るのを待つことにした。


「少し疲れたから休憩する」


比呂斗はぐったりと腰を落とすと雫は驚いた表情をした。


「な!友達を救いたくないの?」


「あいつらなら大丈夫だ。もしもの時はスマホに連絡がくるはず」


比呂斗は余裕を見せたが、スマホは連絡手段にするために校長室に置いてきたのでないのだ。


3分ぐらい座っていると屋上の貯水ポンプからかすかに音がした。


(やっとか、3人全員ならいいんだが、雫たちは気づいてないか)


そして比呂斗は立ち上がり少年幽霊と雫の間まで歩いた。


我慢の限界がきたのか雫は比呂斗より前に出て少年幽霊指差して叫んだ。


「早く除霊して!」


その時、比呂斗は少年幽霊の目線が俺たちではなくドアの方に目が向いているのを見た。


(やっと来たか)


比呂斗は槍を構えて刺す準備をした。


「やっと」

小声ではあったが雫が少し嬉しそうに見えた。だがその顔も一瞬で変わった。


_______グサッ‼︎


「な…ん…で」

雫の顔は驚愕としていた。


「いまだぁ!」


そう叫ぶと、ドアの奥にいた3人がバケツを持って飛び出し、雫と檻に向かってかけた。





次回、真夜中の学校が解決します

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