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取材という名の探偵ごっこ  作者: チョコパン
高校1年生 5月
13/50

真夜中の学校 3人視点

合流した3人は比呂斗を探しに校長室へ向かうが…

睦月(むつき)ちゃんも出れたのか」


十六夜(いざよい)の声に気づいた(さとし)が少し嬉しそうに声をかけた。


「やっぱり出口は鏡だったの?」


十六夜が聞くと2人とも頭を縦に振った。


「これから校長室向かうけど2人も行く?」


「十六夜ちゃんは怖くないの?」

と少し震えながら瑠衣が聞いてきた。


「比呂斗を置いてはいけないでしょ」


「さすが彼女さ〜ん」


智が茶化してきたが理由は別にあった。


(幽霊嫌いな比呂斗は耐えきれるかな〜)


そんなことをおもいながら校長室へと向かった。


校長室に入ると比呂斗の姿もなく槍もなかった。


「何もないわね〜」


見渡すとドアの後ろにスマホが落ちていた。それを瑠衣が拾って十六夜に見せた。


「睦月ちゃんこれは」


「これは比呂斗のだよ。でもなんでこんなところに」


「比呂斗に何かあったんじゃ」


智は少しパニックに陥っていた。


「いや、それはないと思う」


十六夜は冷静だった。


「なんで?」


「比呂斗には私がいなくなったのに冷静だった。比呂斗のことだから私がいなくなったら探しに行った道を引き返すはず、そして私がいなくなったときは校長室の方向を向いていたから、比呂斗が何もなく校長室に来ることは多分ないと思うの」


「でも、略取って可能性があるわよ」


「それもない、それだったら通話中に何が何でも伝えるはず。私的には、比呂斗は途中で誰かにあってその人と一緒に行動しているか、もしくは校長室に私たちを向かわせようとしたか、よ」


う〜ん、と思っていた智は何かがひらめいた。


「ってことはここになにかメッセージが隠されているってこと?」


十六夜は縦に頷いた。


「そ、でも手かがりといえるものはスマホしかないからおそらく」


「驚いたわ、まさか十六夜ちゃんがこんなに推理小説みたいなことをするなんて」


瑠衣は目がキョトンとしていた。


「いやいや、比呂斗に何回か推理小説を見せてもらったときがあったからそれでね。さて、」


十六夜は比呂斗のスマホのパスワードを簡単に解いた。


「比呂斗のスマホのパスワードは知ってるの?」


「いつもは隠してるんだけど前に横から見えてね」


開いたらすぐにメッセージアプリの画面だった。そこには手掛かりどころかやるべきことすべてが書かれていた。



新聞部へ

このメッセージを見ているとしたらおそらく校長室だろう。そしていまから俺は屋上に向かう。もし向かうのなら下のことを注意して来てくれ。


1.校長の机の引き出しに塩を入れといた。それをバケツに入れて水で溶かしてくれ。


2.その水を俺のいる屋上まで持ってくること


3.音をなるべくなてないように上がってくること


4.誰が見たかわかるように下に自分の名前を入力しとくこと


5.もし1人でも見ていなければまた同じところに隠すこと


6.屋上に入るときは俺の合図を待つこと


7.合図を見るときはドアについているガラスから見てもいいが決して近くにいる女には見られないこと


以上




「塩を見つけたわ」

早速行動を開始した瑠衣が塩をとった。


「バケツは水道に置いてあったな」


3人は水道に向かった。バケツに塩を入れて水を入れていると瑠衣が他のことを2人に聞いてきた。


「女って誰だろう」


「そりゃあれだろ、途中で出会った人だろう」


そう適当なことを答えたが、十六夜は少し考えていた。


「それなら、見つかってはいけないのはなんでだろう」


珍しく瑠衣がまともなことを言った。


「そりゃ、その出会った人が黒幕だったとか?」



その後3人はバケツに塩水を貯めた後静かに屋上に着いた。


「さて、みるわよ」

小声で2人に合図した瑠衣がガラスを覗いた。


「な…なにこれ」





次は比呂斗が屋上まで行き、3人に合図を送ります。

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