真夜中の学校 十六夜視点
今回は十六夜視点です!
時は少し遡り
「あれ、なに…」
十六夜は比呂斗の後ろに映る少女をみた。それに比呂斗が向くと、自分の過ちに気付いた。
(まさか…)
比呂斗の視界から十六夜が離れた時、十六夜は後ろをみた。すると、黒く禍々しい物が寸前にあった。
そして、十六夜はそれに呑み込まれた。
それから3分ほどして十六夜は起きた。
「比呂斗がいない、呑み込まれたのは夢じゃなかったんだ」
十六夜は2階だとわかると周りを見回した。
「窓は開かないか。ドアも開かないし、どうやったら出れるかな〜」
少し頭を抱えていた。だめ押しで階段を上ってみたが、依然として2階だった。
「なら、いっそ!」
拳を握り思いっきり窓を殴った。
「いったぃ」
なすすべがなくなった十六夜はスマートフォンを取り出して、グループ通話をした。
(つながって!)
心の中で叫んだ。
『もしもし!大丈夫か!』
(つながった!)
少し安心した。
.
.
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『道無き道を行けばいいよ。』
十六夜はその言葉を聞いてすぐに答えがわかった。
「確か、鏡はここには置いてなかったはず」
そして鏡に近づいて、鏡の中に歩いて行った。
「ふぅ…、やっとでれた〜」
そのあと窓を開けたり閉めたりした。
(よし、ちゃんと出れてる)
その時スマートフォンがなった。
『もしもし』
瑠衣からの通話だった。
.
.
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瑠衣からの通話に十六夜は鏡を行けば出れるとは言えなかった。
「1階も出口が鏡とは限らないかもな〜」
そのあと2階を少し調べたところ、職員室と校長室が空いてた。入る前に人を増やしておこうと思った十六夜は一階に向かった。
すると泣き声が聞こえてきた。
「やっど、でれだ〜」
見ると、智が、瑠衣にしがみついて泣いてた。そして、瑠衣も少し泣きそうになっていた。
(二人とも出れたんだ)
泣き止むのを待って、十六夜は二人に会いに行った。
「瑠衣ちゃ〜ん、橘く〜ん」
次回は十六夜、瑠衣、智の三人の行動から入っていきます!