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君逝く朝に  作者: 杉山薫
第2部 修学旅行 第1章 小林さくら編
13/45

前日編

 今日は十月三十一日。明日から修学旅行。集合場所は東京駅の新幹線改札前。うちからは私鉄とJRを乗り継いでいくことになる。しかし、私は途中下車することになっている。大宮駅で橋本龍之介君と合流するためだ。なんてたって私と橋本龍之介君とは恋人同士。当たり前だよね。お試し期間中だけど⋯⋯。問題はどこで黒のランジェリーを使うかだ。やっぱり二日目の自由行動で班のみんなとはぐれたふりをして橋本龍之介君と二人きりになって押し倒す。それしかない。ということは二日目だ。もう一つは『恋愛未来日記』を持っていくかどうかだ。持っていくのはいいが、なくしてしまうと面倒だけど、かといって事前に書いておくっていうのは少し不安だ。どうする⋯⋯。


そんなことを考えていると橋本龍之介君からラインがきた。


『日記帳は持ってきてはダメ』


えっ!

なんで橋本龍之介君が『恋愛未来日記』のことを知っているの?


私は橋本龍之介君に『わかった』と返信した。すると、橋本龍之介君から『何が?』と返信がきた。


ん?

アレ、さっきの日記帳の部分がない。

しかも、削除された形跡もない。

幻だったの⋯⋯。


とりあえず私は『橋本君が大好きだってこと』と返信した。


日記帳を持っていかないので私は一個だけ『恋愛未来日記』に書き込む。


11/2 小林さくらは橋本龍之介君にキスする。


私は『。』に想いを込める。

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