表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/7

♯03   遊びの日

夏も終わりに近づいてきましたが


この小説の中では4月です。


季節の話ではないですが一応そういう設定ということを知っておいて下さい。


別に意味はありません(笑)。

健:「ゲーセンに来るのも久しぶりだな。」


美雷:「私は受験シーズンでも来てたわよ。」


妖胡:「余裕だったんだね。すごいなぁ。」


美雷:「受験シーズンに来たのは1回だけとね。」


凪:「ゲームセンターに来るのは初めてだからよくわからない。」


妖胡:「ひとまずいろいろまわってみようよ。」



白銀高校吹奏楽部一行−1は今ゲーセンに居る。


なぜゲーセンに居るのかというと、遡ること1時間程前。



白銀高校音楽室



悠:「うぃ〜っす。」


美雷:「飛鳥君、今日も来てくれたんだ。」


悠:「まぁ、暇だからな。」


美雷:「今日はどうする?」


悠:「じゃあ、カットで。もみあげは残して。」


美雷:「ではこちらの拷問い、間違えた、ドM専用の椅子にお座り下さい。」


悠:「どんなドMでも死んで喜ぶ奴は居ないからな。ドMを間違えてるぞ。」


美雷:「大丈夫、苦しいのは最初だけだから。すぐに楽になるから問題無いよ。」


悠:「大問題だ!俺はまだ死にたくはないからな。」


美雷:「つまらないの。何だったら良いのよ。」


悠:「最初に注文を聞いてきたやつだよ。」


美雷:「じゃあ、もみあげだけ残して、他は丸坊主にしてあげる。」


悠:「常識の範囲を考えてくれないかな。もみあげだけを残した坊さんなんて見たことがないわ!」


美雷:「そこは新しい坊主の種類ということに」


悠:「ならないからな。」


美雷:「あ〜、つまんい。もう良いや。トロンボーン吹こうっと。」



俺が悪いのか。

そんなことはないと思うが。


疑問を抱いていると、誰かが音楽室に入ってきた。



妖胡:「あっ、飛鳥君また来てくれたんだ。」


悠:「あぁ、暇だしな。」


妖胡:「そうなんだ。今日はどうする?」



この部活の人間って同じ質問を聞いてくるんだな。

性格が同じということかな。



妖胡:「ご飯を先にする?それともお風呂?それとも、・・・わたし?」


悠:「じゃあ、藍川さんで。」


妖胡:「えっ、わたし!?私はまだ高校生だし。でも、今年で16歳になるから問題は無いけど。けど、両親は飛鳥君の事を全然知らないし、私もあまり知らないし。でも、こういうのは階段というか、順序というものがあるから」


悠:「え〜っと、藍川さん?冗談だから真に受けないで。」


妖胡:「えっ!?あ〜、冗談か〜。びっくりした〜。」



自分から言っておいてここまで動揺するとは思わなかった。



妖胡:「それで何をしに来たの?」


悠:「今日は打楽器をやらしてもらおうかな。」


妖胡:「打楽器なら第二音楽準備室に置いてあるから、そっちに移動をし」


美雷:「今日は楽器屋に行こう。」



淺川は第一音楽準備室から出てくるなり唐突にそう発言をした。



悠:「いきなりどうした?コントラバスの弦を買ってくれるのか?」


美雷:「自分で買いな。備品を調達したいだけよ。」


悠:「へぇ〜。いってらっしゃい。」


美雷:「何を言ってるの?飛鳥君も来るのよ。」


悠:「何故?俺は部員じゃないぞ。」


美雷:「暇だから吹奏楽部の見学に来たんでしょ?備品調達も部活の一つなんだから来るの。」


悠:「いや、俺は留守番で良いよ。」


美雷:「部員じゃない人だけを音楽室に置いては行けないわ。」


悠:「なら俺は帰るわ。」



自分の鞄を持ち立ち去ろうとしたとき携帯がバイブで振動した。

どうやらメールを受信したようだ。

メールの送り主は父だった。


『来年の7月に出張が終わる事になったぞ↑↑

帰国予定は来年の7月下旬になりそうだ(^-^)v


追伸:一昨年、昨年、今年の3年分のお年玉を口座に振り込んどいたから、好きなものでも買いな。無駄遣いはするなよ。


追伸の追伸:高校生になったんだから好きな事をして思いっきりはじけろよ!自由に楽しめ。』



妖胡:「どうしたの?立ち止まって。」


悠:「やっぱ俺も行くわ。コントラバスの弦を買う。」


美雷:「いきなりどうしたの?一緒に行きたいなら入部届を提出してね。」


悠:「わかった。提出するよ。」


妖胡:「前まで曖昧だったのに唐突に決めたよ。何かあったの?」


悠:「親父の許可が降りた。『好きなことをやれ』ってな。だから吹奏楽をやる。臨時収入も入ったし弦を買うことにするよ。」


美雷:「これで部員は6人。この調子でどんどん部員を増やしていきましょう。」


健:「おっ、なんか盛り上がってるな。」


妖胡:「あっ、熊野君に凪ちゃん。」


美雷:「二人に紹介するわ。新入部員の飛鳥君です。」


健:「正式に入部したんだ。宜しくな。」


悠:「あぁ、宜しく。」


妖胡:「全員揃ったし行こうか。」


凪:「何処へ?」


美雷:「楽器屋。備品の調達をしないと全然ないから。」


悠:「待て、部員って6人なんだよな。今ここには5人しか居ないぞ。」


美雷:「あと一人は今日も来れないみたい。」


悠:「そうか。」


妖胡:「じゃあ、行こうか。」



楽器屋前



凪:「臨時休業。」


悠:「そんな。コントラバスの弦が〜。」


健:「どうする?店が閉まってるから備品の調達は今日は無理だぞ。」


美雷「う〜ん。そうだ、ゲーセンに行こう。」


悠:「何故ゲーセン!?理由は?」


美雷:「特に無いわ。暇だしまだ明るいからどこかへ行こうと思っただけ。」


健:「要するに、どこでも良いんだ。」


美雷:「いや、ゲーセンに行こう。」


悠:「なぜゲーセンに拘るのか俺には理解できない。」


健:「同感。」



回想終了



でも、ゲーセンに来るのは悪くないな。

もう少し静かになってほしいけど。



健:「まず何をする?」


妖胡:「吹奏楽部なんだし音楽系のゲームをしたいなぁ。あれなんてどう?」



藍川さん指を指したゲームは『ドラムの達人』だった。


難易度が高くてプレイする人が少ないということで有名なゲームだ。


だが珍しいことに、このゲームは4人同時にプレイする事ができる。



美雷:「4人でしてきたら?私は見ているだけでいいから。」


凪:「私も見ているだけでいい。」


健:「じゃあ、3人でやるか。」


悠:「前に1回したぐらいだから上手くないぞ。」


妖胡:「良いからやってみようよ。」


悠:「どうでも良いが、1人だけでプレイしている人が居るけどどうする?」



このゲームはそれぞれのプレイヤーが個室でプレイするため、どんな人がプレイしているのかわからない。

ただわかるのは扉に『プレイ中』の電気がついていること。



健:「参戦で良いじゃん。点数に影響が出る訳でもないし。」


悠:「まぁ良いか。」


妖胡:「2人とも、頑張ろう。」

健&悠:「応!」



そういって3人は各部屋へ入りゲームをプレイした。


ちなみにドラムの達人の難易度が高い理由、それは本物のドラムと全く同じ叩き方をするため両手両足を使用する。

よってドラム初心者はイージーモードでも難しいと嘆く者は少なくない。



15分後



美雷:「お疲れ様。みんなボロボロだったわね。」


悠:「全然駄目だった。」


妖胡:「ベリーハードは凄く難しいよ。難易度設定は全部最初に居た人が決めちゃってるから変更できなかった。」


健:「最初から居た人の一人勝ちか。あの人は何者なんだ?」


悠:「ベリーハードでノーミスなんて見たことがないぞ。」


妖胡:「しかも、4曲参戦して4曲ともノーミスだったよ。」


悠:「その人も部屋から出てくるみたいだな。明かりが消えた。」


美雷:「白銀の生徒なら吹奏楽部に入部してほしいわ。」



ドラムの達人の近くに置いてあるUFOキャッチャーに5人が隠れて(?)見る。


ストーカー一歩手前だな。


出てきた人は男子で、なんと白銀だった。



健:「確かに白銀だな。髪の毛が。」


悠:「だな。」


美雷:「くだらない事言ってないで話をしてみるわよ。可能性は0じゃないんだから。」



5人が一斉に白銀の髪をした男子へ走って行った。



美雷:「そこの君。」


白銀髪の男子:「ん?俺の事が?」


美雷:「さっきのドラムの達人のプレイを見させてもらったわ。凄いわね。」


白銀髪の男子:「こりゃどうも。」


美雷:「唐突に申し訳ないけど、あなたはどこの」


白銀髪の男子:「白銀の生徒だよ。」


美雷:「えっ、何で質問がわかったの?」


白銀髪の男子:「ゲームの個室に入って居たときに聞こえたんだよ。君ら声デカ過ぎ。」


悠:「聞こえていたか。じゃあ、吹奏楽部の話も?」


白銀髪の男子:「聞こえた。」


悠:「吹奏楽に興味はない?」


白銀髪の男子:「興味以前に俺は吹奏楽を知らないからな。何とも言えない。」


妖胡:「今度見学に来てよ。新大陸発見になるかもよ。」


白銀髪の男子:「・・・・。気が向いたらな。じゃあ、俺は帰るから。」


悠:「待って、俺は飛鳥悠。名前は?」



白銀髪の男子は振り返り何かを言ったようだか、ゲーセンでは周りが騒がしいので全く聞こえない。



悠:「なんて〜?聞こえない。」



白銀髪の男子:「だ〜か〜ら!白鳥柳(しらとりやなぎ)だ!じゃあな!」



白鳥柳。


どこかで聞いたことがある名前だった。

しかし、それがいつ、どこで聞いたのか思い出せない。


一つだけ確かなのは最近ではない。

遠い昔だったような気がする。

ただの思い違いだろうか。


今話で悠が吹奏楽部に入部しました。


あっさり入部しちゃいましたね。

父親に何を言われていたのでしょうか。


結局、コントラバスの弦がないまま次話に進むのかと書いてから思いました。


次話どうしよう(汗)。



またまた新キャラ登場しちゃいました。

白鳥柳は何者なんでしょうか。

ドラムの達人のベリーハードのノーミスとは・・・。


それよりもドラムの達人って何だよ。

と思う方のためにとてもわかりやすく説明します。


太鼓の達人のパクリです。

基礎ルールも太鼓からドラムに変わっただけです。


謎のままにするのも酷なので一つだけ解明します。


白鳥家と飛鳥家は深く関わりがあります。特に悠と柳の場合は。


こっちのが酷だったかな(笑)。


余裕があれば柳の話を書きたいですね。



最後に新キャラの紹介をして終わりにします。



[白鳥 柳]

身長:167cm

趣味:ドラム、パソコン

楽器:パーカッション


その他

キザな性格で情報収集が得意

白銀髪で片目が失明している

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ