解明部②
「そういえば、自己紹介がまだだったね。私は神崎 日夏。1年1組でこの解明部の部長だよー。」
「伏原 希実です。1年3組です。今後ともよろしくお願いいたします。」
「池本 海だ!っていうのもへんだな。俺らだちなわけだしな、とりあえず、こんごともよろしく。」
(やべーこれ入部する流れになってる。)と内心どうしたらいいのか和樹は焦っていた。
「早速、本題だけど解明部の活動について教えるね。5日前から、結成された部活でたいていは雑用係みたいなことをする予定なの。しかし、これは部活動の活動許可が下りるための表向きの理由。本当の活動は学校の謎や疑問の調査してほしいなどの依頼がきたときそれを解明することなの。」
和樹は何と返答すべきか分からなかった。何せ説明を聞いても活動内容が意味不明過ぎて言葉を失ったからだ。
「それでだ、インテリ系のメンバーが欲しい!と私は思ったの。このことを、池本君に話をしたら丁度いい人材がいったてわけ。」
「まじで、お前の成績表を見たときはびっくりしたぜ。誰もが和樹が学年一位だなんて思ってもみなかったことだしよ。」
「確かに、頭がいいようにはお世辞でも見えませんね。」
「おい、池本もだけど伏原さんにもえげつないこといわれてるきがする。」
和樹は池本に成績表を見せたことへの後悔があふれてきた。また、さらっと伏原さんに心の傷をえぐられたような気がした。
「そうそう、解明部に記念すべき第一回目の依頼が来たの。待たせるわけにはいけないから速く向かいましょう」
そういって、神崎は立ち上がった。ついには、和樹は入部を断るタイミングを逃してしまった。仕方なくメンバーについていくしかなかった。
(切り出せる雰囲気になれば言うか)と和樹は決心した。