解明部①
「水島和樹君、解明部に入部してください!」
よほど大きな声で背後から自分の名前が呼ばれたため思わず和樹は振り向いてしまっていた。
そこには、少し黄色がっかた銀髪の美少女がたっていた。
しかし、そんな第一印象よりも、いかにもプライドが高そうな陽キャ女子にの様に和樹は見えた。
そう、和樹は高校デビューをして1か月がたち入学テストまで終えたにもかかわらずい未だに女子とまともに会話すらしてなかったのである。
この、高校生にして青春からかけ離れた男が女子からフルネームで呼ばれるなど前代未聞の出来事だ!
和樹は内心ビビっていた。だが、焦っている雰囲気を出さないためできるだけ平常心で答えた。
「僕ですか?、、、」
消えそうな声であった。
「君以外誰がいるの。で、返事は?」
(ミスったー平常心とか無理に決まってるだろ)心の声はでかい男だ。
それでも、返答するほかなっかた。
「てか、解明部って何ですか。」 今度は力み過ぎていた。
「そっかー分からないのも無理ないかー。じゃあ、部室で説明するよ」
そういって半ば強引に手を掴まれて歩いて行った。
和樹は【解明部】という疑問よりも女の子に手を握られていることに呆気をとられていた。
そんなこんなで、人気の少ない廊下の一番端に解明部と書かれた小さめの教室があった。
そこでやっと、何やらめんどくさい事に首を突っ込みかけていると気が付くのであった。
「新入部員候補連れてきたぞ。」
古臭い教室の中にはいいかにもザお嬢様の雰囲気をかもし出す感じの女子とクラスメイトの池中がいた。
「確か水島和樹さんでしたっけ?この前の新入生テスト1位の」
「よう、和樹お前も来たか。」
そう、この水島和樹という男は勉強だけが取り柄である。
ただ、面倒くさいことはできるだけ避ける人生を送ってきた。
このものすごーく面倒くさそうな状況下になりそうな場面だが逃げだせる感じではなかった。
話だけ聞いて帰ろうそう決心するのであった。