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詩全集2

儚季(はかなき)

作者: 那須茄子

急に気温が下がった

ひんやりと冷たい風が

心身まで達して

少し早い

粉雪を降らせる

それは妖精の掌に馴染んで

肌にぽつんと染み入る


これから暮れだす

映画の投影を真似るのは

淡いだフィルムで霞模様を織り成す


季節が華やいでもっと色付けばと、

白い息を吐く少女が言った

どうやら春夏の明るい暖色が好みのようだ


指で揉めばそれだけで結晶が澄んで

向こうを透かしていく


遠くて近い微妙な距離はこんなにも縮んで

想っていたより

着込んでしまうな


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― 新着の感想 ―
[一言] タイトルが作品を端的に、かつ魅力的に表現していて素敵です。 作品を読み終えたあとにタイトルを見て、 タイトルを見直したあとに作品を見ると、 より強くそう感じました
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