儚季(はかなき)
急に気温が下がった
ひんやりと冷たい風が
心身まで達して
少し早い
粉雪を降らせる
それは妖精の掌に馴染んで
肌にぽつんと染み入る
これから暮れだす
映画の投影を真似るのは
淡いだフィルムで霞模様を織り成す
季節が華やいでもっと色付けばと、
白い息を吐く少女が言った
どうやら春夏の明るい暖色が好みのようだ
指で揉めばそれだけで結晶が澄んで
向こうを透かしていく
遠くて近い微妙な距離はこんなにも縮んで
想っていたより
着込んでしまうな
急に気温が下がった
ひんやりと冷たい風が
心身まで達して
少し早い
粉雪を降らせる
それは妖精の掌に馴染んで
肌にぽつんと染み入る
これから暮れだす
映画の投影を真似るのは
淡いだフィルムで霞模様を織り成す
季節が華やいでもっと色付けばと、
白い息を吐く少女が言った
どうやら春夏の明るい暖色が好みのようだ
指で揉めばそれだけで結晶が澄んで
向こうを透かしていく
遠くて近い微妙な距離はこんなにも縮んで
想っていたより
着込んでしまうな
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