ネバービギンズ・ストーリー ~大変申し訳ございませんが、作者がこの物語を書きあげる事はございません ~

未完成2

「おんぎゃあああああああっ⁉︎(んえええええええっ⁉︎)」

その日、朝靄に烟るキャベツ畑に、沢山の赤ん坊の産声が上がった。

地球とは異なる世界——ディ・アーステラは、とある女神さまが地球は日本国のオタク文化に感銘を受け、創造(つくり)たもうた世界。

異世界モノのテンプレは標準装備。

女神の名の下(もと)——異種族、同性、生物、無生物。相手がどんな者・物(モノ)であれ、真に愛しあうモノ達ならば、子を授かれるようになっている。

ちなみに、女神から授けられる赤子はすべて、キャベツの畑のキャベツの葉に包まれて授けられる。授けられた両親は、畑から赤子を自ら取り上げる事で、我が子を家族として迎え入れる事ができるのだ。

そんなカオスな世界に、地球は日本国の片田舎の片隅で起こった事故で、お亡くなりになってしまった男子高校生の魂が、輪廻の輪から外れて転がり落ちた。