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15話~「Battle with fate ① Now is the time! Signal the counterattack!」~

ポイント評価、ブクマ、そして感想!

ありがとうございます!励みになっております。


それでは本日の話です。

当初の計画通り目的の地である魔法石などが大量に保管されている地へ向かいながら、先ほどの作戦を振り返る。


 俺が建てた作戦は単純で、あの小屋に魔法石を使うことで小屋の燃えた残骸や煙を大規模に発生させることだ。

ポイントは二つあり、一つ目は敵に攻撃するのではなくできる限り奴らの目をごまかし撒くために使うことである。先も検討した通り今手持ちの石では奴らを全員殺すことなど不可能であったから。


 そしてもう一つの工夫したポイントは魔法石の爆破タイミング。


 改良済みの魔法石が四秒程度で爆発するのだが、改良する前はおおよそ十秒かかった。

その理由は根の表面積が少ないほど俺の手から吸われる時間当たりの魔力の量は少なくなり、結果的に爆発までの時間が長くなる。

最長で約十秒強ぐらいかかることも把握している。


 さらに面白いことに、爆発の火力は少なくとも目で見える範囲で変わることはない。少なくとも五十人程度を収容できる小屋を壊す程度の火力は保証される。

これを駆使して、時間差の爆発を起こして逃げることにした。

研究では何が役立つか分かったものではないものだ。


 爆発までの時間は短い方が良いと一方的な思い込みがあったが、よくよく考えると爆発までの時間が短いと俺に影響が及ぶ可能性がそれだけ大きくなる。火力が高すぎることから余計に問題になる。

投擲用の道具、例えば弓とかパチンコとか投石機などがあればともかく、今のところ手で投げて発動するしかない。

そうなると一概に発動までの時間が短ければ良いというわけではないため、偶然時間がかかるものも作っていたのだがまさかこの場面で役立つとは思わなかった。


 話変わって森の中に入ってからは、とにかく奴らから距離を取るために小細工なしでどんどん奥に入っていく。途中で捕まったら自滅覚悟で魔法石を起動しなければならない。

後ろから何か音が聞こえるか、と前を向きながら神経をとがらせていた。

最初は追いかけてくる足音が聞こえていたが次第に消えてしまった。


 可能性は二つあり、一つは奴らが諦めてくれたか。

もう一つは違うルートでこの山を登るか。


俺が登ったルートは登り慣れているため俺であれば問題はないが、他の人が登ろうとすると天然の障害が阻むことがある。


 具体的にはこの山の植生は珍しいらしく、毒を振りまく植物やそれこそヒフキソウのように火をふく草さえある。ちなみにどうしてこんなこと知っているかというと、外に出たことのある村人からそのようなことを聞いたからである。


 ただ当の村人さえこのような事態になってしまうため、別途村人が安全な道を作った。と言っても整備したわけではなく、ただ歩きやすいようにしただけだが。

我々の生活のために山を登る必要があったからこその処置である。その有名な例がゴムクサによるサッカーボールである。

もう一つの可能性の方はつまりこちらの道を通る可能性である。


 一番楽なのは奴らが逃げる、または捜索を諦めてくれることだ。

何回も丹念に奴らを殺せないか分析したがどうしても手が足りない、もしくは運任せな要素が絡んでしまう。

奴らを皆殺しにするという決心に揺るぎはないが、今や俺の命は俺一人のものではない。

そうなると、奴らと俺の命という天秤はあまりにも釣り合わない。

だから、捨て身覚悟はしないと決めた。


 いやに冷めた頭がそう結論づける。

すでに熱せられた心は冷えており、とにかく母の命をつなぐことに全力を注いでいた。

俺はすでに涙を流していなかった。雨のために頬から水が流れているだけなのだ。


 森の中を疾走して、崖の地帯に到着する。ここでもし奴らが別のルートで進軍しているならここから見ることができる。

奴らに見つからないよう、隠れながら凝視するが……やはりというか現実はそう甘くはなかった。


 残念ながら、奴らは俺を追いかけているようであった。

……ならば、俺とお前らの生命力の勝負だ。

総力戦だ。

奴のすべてを奪ってでも勝ってみせる。お前らだけが奪う側でないことを思い知らせてやる。これは捨て身ではない。勝算ではないが、逃げ切る策はある。


 悲しい。怖い。嫌だ。

だけど総力戦と判断してから怒りはもちろん、喜びと楽しさが混じっていく。

ぐちゃぐちゃな心が自らを支配していたためか、頬が吊り上がり、自然と笑い顔になっていた。


 その顔は見るもおぞましく、奴ら盗賊の顔と似たようなものになっていただろう。

本性は変わらないかもしれない。少なくとも、今の俺にあいつらの命を奪い取ることに躊躇はない。

それに、先ほどのは慎重策であって頭だけ納得していたが、今度は心も納得している。

大義名分をもって奴らを殺せることに。


 すでに奴らを殺す算段をしながら、ようやく目的地に着いた。

目の前には多量の魔法石が山のようにある。これらすべて布で包んであるとはいえ、膨大な個数に自らも驚いていた。調子に乗って作りすぎたと思ったが、これだけあればむしろ積極策でも良かったのかもしれないとさえ思う。

ただ、あくまでベストは慎重策。深追いをしない程度に立ちまわるか。


 加えて目玉なものが二つもある。

一つ目のものは俺の手で根に触れないよう持っていき、ある場所にセットする。奴らが通りそうな道かつ、木や植物でそれが見えない場所に。さらにその道は広くて多人数が通れるため、ベストなポジションであった。


 そして、もう一つ。こちらは逆に根が取れないように手で持ちながら、奴らが通る道の上の崖に持って行った。量や体積が多いため少し時間がかかったが、幸い重くないため疲れはしなかった。

最終的には、崖に勢ぞろいさせた。これは見られても構わない。


 後は、膨大にあった魔法石を適当に奴らが通りそうな道の近くにおいておく。本当は全部仕掛けたかったが、奴らの進軍ペースの都合上半分程度しか仕掛けられなかったが十分だろう。

崖の上で奴らが来るのを待つと……ついに来た。

まんまと行列を作って道を通っている。

さあ、パーティの始まりだ。今度はお前らが略奪される番だ。


サブタイトルの出典:https://eikaiwa.dmm.com/uknow/questions/94281/


次回、ようやく反撃を開始します。ただ、申し訳ないですが今日も一話だけにさせていただきます。もし今日中に反撃が見たい!という方がいらっしゃいましたら、ぜひとも感想で(チラッ)


恒例となりますが、この小説を読んで心に何か残ったり興味を持ってくださったらぜひともブクマ登録、評価をしていただければ幸いです。

また、もし気が向いて下さった方は下の「小説家になろう 勝手にランキング」のリンクを押していただけると幸いです。押して頂くだけで構いません。


それではまた明日。

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