覚醒した主人公・そして、告白
今回は短いです。西条は白髪ロング赤目の予定です。
よし、行くか!
まずは魔法適正値検査。適性があるものが魔法石《マジックストーン》に触れれば、光る様になっている。
全ての色をひからせられれば__________‼︎虹の様になる。他のひとのは見てても普通だったが、自分でやると思ったより達成感があるんだな。
と、そんなに眺めてる場合じゃない。早く能力の方に行かないと先生がキレる。
それだけは、転校初日にそれだけはッ!プールの方へ移動すると先生が満面の笑みで迎えていた。
セーフ。ギリギリだったが、怒られはしなかった。先生の目は笑ってなかったけど。
「ハッ!」
沙良と同じ様に気合を入れ、能力を開花させる。
ブクブクブク・・・
あれ、これは何の音だ・・・?これ、聞いたことある気がする。もしかして・・・。
そう、目を開けると・・・。手には何倍にも圧縮されたと思われる水が!そして周りには、丸い水。
何を言ってるのかわからないと思うが、俺も分からない。そも、水が浮いているのだ。全く非現実的だろう?
はぁ、これを全部散らして元に戻さなくてはいけないのか。めんどくさ・・・ッ⁉︎
おい、まてよ・・・?これは、おれがつくったんだよな。だったら、俺が制御することも可能なはずッ!
強く、念じろ。イメージを、ハッキリさせろ。そして_____。
バッシャァ・・・
気がつくと、プールの水は元通りになっていた。
周りのクラスの奴ら、先輩、先生までもが、口を開け、固まっていた。
そんな中、空気を読むことのできない計測機は。
【計測完了。Lv1ありとあらゆる液体を操る】
ん?いま、何て言った?れ、Lv1って言ったか?それって・・・。
この国エルカナ王国で5人目の、Lv1ってことだな⁉︎間違いないな⁉︎
ドッキリ大成功の看板もない、これは信じるしかなさそうだ。
で、もう言っていいんだな?うん、いっか。
スゥハァー
「いよっしゃぁぁぁぁ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎なあ沙良!やってやったぞオラァ!ゴフェァ‼︎」
沙良に腹パンされ、踏ん反り返る。倒れたところで沙良がしゃがみ、コソコソ話してくる。
「ねえ、わかるわよね?この__________気配」
「あぁ、でもいまの俺らには機械がいない。機械の加護がないと、魔物は倒せないんだ」
ギリッ、と爪を噛む音が聞こえる。昔からそうだ。沙良はどうしようもできないときに爪を噛む。
流石にこの状況では俺らには何もできない。どうしようもないのだ。
ダッ
誰かが立ち、手を取る。その名前は__________。
「西条ッ⁉︎どうしたんだよッ⁉︎」
気づかぬうちに敬語も外れ、タメ口で話す。だが西条はそのまま無言で走る。恐ろしい速度で。
やがて魔物が見えてきたところで急に止まる。そして俺の方を向き直す。
「【展開】」
そう言って機械が使う様な道具を作り出した。ん?まてよ。『機械』が、使う様な道具?
なぁ、待ってくれよ、おい。てことは、お前・・・!
「私は、西条玲奈であり、
機械
です」