3.男の職場・女の職場(後編、でしたが脱線しました)
セパ 「さぁ大っ変!おまたせ致しましたあああああ!見敵必殺うしおドワーフの登場です!」
うしお 「うっす。俺の後ろに立つな、うっかり殺してしまうといけないからな」
セパ 「ゴ○ゴ13やん(笑)。ということで時間が空いてしまい申し訳ございません」
うしお 「随分、予定より空いてしまいましたね。お互い多忙でしたので……申し訳ありません」
セパ 「しかし前回話していたのが女の職場・男の職場でしたが、うしおさんって入社前はどんな感じでしたの?」
うしお 「フリーダム。寝袋持ってどこでも寝てました。夜間学部でしたので昼のバイトから授業までとか」
セパ 「フリーダムすぎるww」
うしお 「なんか突然ゴミ箱から人が出てきたりする学校だったので……多分、私くらいは何でもなかったと思う」
セパ 「どういう状況なのか判らないんですが!?めっちゃ気になるけれど、脱線しそうだから涙を飲んでスルーします…。前回はうしおさんが男性だらけの中1人女性の職場で働いて変わったと話してましたよね?」
うしお 「そうですね。ただ、社会人として揉まれた以外の苦労もあったと思います。まず女性用スーツめっちゃ高いし。鞄も当時は女性用って小洒落たトートバッグばかりで人間関係以外にもイライラしました」
セパ 「一般の会社ならそうなるのですね…働く女性は看護師と元彼女の職業しか知らないので未知の世界です」
うしお 「そうですね。今は手軽に手に入るようになりましたが……女性ファッション誌の一週間コーデとか見て毒づいてました。こんなん着て仕事できねーよって」
セパ 「そうしてどんどんドワーフになっていったと(笑)」
うしお 「そうですね。私以外はそこそこ保っていたので、ただ私の女子力のステータスの問題もあるかもしれませんけれど。…セパさんは? 女性だらけの環境に置かれた訳じゃないですか。戸惑いませんでした?」
セパ 「看護学生時代は大分戸惑いましたね、男の比率5%でしたから」
うしお 「ごぱー!珍らしい生き物って感じかしら。周りから見ると」
セパ 「男性で看護師になる人も増えているとはいえ、わたくしの同期たちはほとんど女性(笑)。一年から4年までの男子学生が【男子会】というのを作っていて遊んだりするのが楽しかった」
うしお 「そう考えると、若い頃の営業時代ってパーセンテージ的には同じくらいだったかも。女性セールス会とかやってましたわ」
セパ 「楽しそうw」
うしお 「あまりに少ないのでメーカー超えて……鍋をつつきながら、仕事に恋バナ。それなりに発散していたのね。思い返すと。男子会でどんな話していたのですか?」
セパ 「そりゃあもう!女性同期の鬱憤大爆発ですよ!」
うしお 「あはははは。なんか同じ性別として謝罪いたします」
セパ 「スゴイヨー、コワイヨー!大学ではちょっと機嫌そこねたら速効陰口の対象になるからね!男子の方が!」
うしお 「希少保護種なのに、ごめんなさい」
セパ 「何故うしおさんが謝る(笑)。いやぁでも男性看護師ってまだまだ嫌がられることもあるからね~。」
うしお 「体力仕事だと思うし、あっさり済ませてくれそうだから私はなんも思わないけどな。私はコウモリのように同期セールスの中では男子に混じり、女性社員の飲み会では女の振りをしていました」
セパ 「反復横っ飛びする蝙蝠やw」
うしお 「結局、どっちも愚痴大会になるんだけど……女性の方がデータが細かい印象」
セパ 「あ~わかる…。そういえば〝俺が女だったらどうなってたんだろう?〟って打ち込もうとして思い出したけれど、よく彼女に 「俺とお前性別逆だったらよかったのにな。」 って言われる。」
うしお 「ヒモ生活も非難されませんね。あれれー不思議」
セパ 「なんでだろ(笑)?うしおさんは男になった何をしたい?」
うしお 「スキンヘッドにタンクトップで大型バイクをワイルドに乗り回したい」
セパ 「アメリカン!!」
うしお 「今の脳みそ持って行っていいなら……うーん、女の子口説きまくるかな。セパさんはどうする?」
セパ 「彼女に男性になる手術をして貰う。そしてらヒモしてても主婦って言い訳できるし!」
うしお 「女性の時点でも、今の彼女さんを口説く?普通に「養ってくれる神のような男性」を探す旅に出ていたかもよ?」
セパ 「女性で今の状況なら…メンズハントに精を出してると思う。そしてそうやって書くと身体目当ての男しか寄ってこなさそうw」
うしお 「確かに。私は私のような面倒な思考、嗜好の男性になるので普通にモテないと思う。でも女の知識があれば無双できるのではないか……などと思っちゃう」
セパ 「それはなんとなくわかる(笑)ニューハーフの方が男性心わかるからともいいますしね。」
うしお 「それがTSモノの小説の楽しみ方の一つかなーなんて。ジャンルが細かいので一概には言えませんけどね」
セパ 「なるほどねー、一応これ性差について書く対談エッセイだけれどもやっぱり違うものですね。予想以上にさ」
うしお 「ほうほう、どのような違いを感じますか?」
セパ 「個人的にはやっぱり〝ヒモ〟だと非難されて、〝家事手伝い〟だと非難されないところとかかなぁ」
うしお 「そうねー。私は……私自身はどうでもいいんだけど、能力ある女性が逆に仕事できない環境になっていくのを見ているとなんとも言えない気持ちになりますね」
セパ 「ああ、一般社会だとそうですよね……」
うしお 「凄まじい最終学歴や、経歴を持ってて現在主婦って人多いもん。本人が純粋に子育てに集中したいっていうだけならいいんだけど、やむにやまれずってパターンですね」
セパ 「もったいないというかなんというか……」
うしお 「それをなんとかしようってのがダイバーシティの、まぁ一つの手段ではある。本質はそこではないけど。」
セパ 「あれ対象が高齢者や障害者、フリーターやニートも入ってるけれど実績あるのかなぁ」
うしお 「そこまで手が回らないので、まずは女性から……が現状かな。そこだけ一人歩きするのは本末転倒だと常々思っていますが。」
セパ 「看護師ならどんどん進出してるからあまりピンと来ないんですよね、〝女性の社会進出〟って誤解してる人多い気がする」
うしお 「そこじゃないんだよね……色んな人が事情を抱えた中でできる事をできるだけして社会を支えようってのが本来であって」
セパ 「うしおさんが良いこと言った!!」
うしお 「そこを考えると、男とか女とかそれぞれ不都合を言い交わし合うのは無駄な事ではないんじゃないかしら。お互い足りないものもあるでしょう。対立や排除ではなくて補い合う関係」
セパ 「理想の関係ですね、現実はそうもいかないけれど……」
うしお「うん。とりあえず私、補う相手がいない……」
セパ 「【急募】うしおさんの白馬の王子様!」
うしお 「ロバに乗ったおっさんでも構いませんけど……何故だ……」
セパ 「大丈夫だよ! きっと迷子になってるだけだよ!うしおさんいい人だよ!ほら良いところも沢山あるよ!」
うしお 「へええ……? 神様のナビがぶっ壊れてるんだぜ?」
セパ 「具体的にはほら、あれなところとか、ああいう部分とか、あんな感じの雰囲気とか!」
うしお 「さっぱり分からん! がんばれセパナビ!」
セパ 「あ、そろそろ時間だ! みなさんありがとうございました、次回のテーマは未定です。また2人の時間が合えば行いたいと思います!」
うしお 「話、そらしたよね……?」
うしお:……逃げられた。次回はいつになるか分かりませんがまたお会いしましょう。