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新タイムスリップ自衛隊  作者: 暁 楓
開戦まで
13/14

第一一話 真珠湾奇襲

第十話の時間関係を修正しました。

 


 日本軍のハワイ占領作戦は、四段階の作戦によって行われる。

 第一段階として海軍の航空母艦の艦載機によって航空攻撃が行う。

 第二段階として海軍の戦艦部隊によるオアフ島基地に砲撃を行う。

 第三段階として陸海空軍の合同部隊である上陸戦闘部隊による上陸作戦を行う。

 第四段階として陸軍の作戦部隊によって第三段階で獲得した海岸から上陸し各作戦目標を攻略する。


 この作戦で全ての艦艇は、真珠湾を北から攻撃する。このハワイ占領作戦では、奇襲成立のさせる為に隠密行動が必要であった。そこで軍務省は、過去12年間に太平洋横断した船舶の航路と種類を調べ、その結果11月から1月にかけては北緯40度以北を航行した船舶がほぼ皆無である旨を発見し、困難な北方航路が採用された。




 この作戦は、日本軍の作戦であって自衛隊の作戦ではない。

 自衛隊の作戦は、主に日本軍の作戦のサポートである。そしてアメリカにも日本のこの作戦に参加する部隊にも気づかれる事無く行わなければならない!

 日本軍の第一段階の作戦が始まるより前に、潜水艦から出た特殊部隊による真珠湾内に潜航し破壊活動を行う事。そして日本軍の空母艦載機による攻撃が行われる直前に主力のやまと型原子力戦艦の主砲のレールガンによる対地砲撃を行う事。これ自衛隊の作戦である。





 日本軍は、作戦に参加する艦艇を三つに分けた。戦艦を主力とする部隊が前衛艦隊、空母機動部隊と上陸戦闘部隊を中核とする中衛艦隊、陸軍の輸送船と補給艦とその護衛をする後衛艦隊、の三艦隊だ。


 前衛艦隊には、日本海軍旗艦の戦艦大和・戦艦武蔵・戦艦長門・戦艦陸奥・戦艦金剛・戦艦比叡、第六航空戦隊の軽空母瑞鳳・軽空母祥鳳、重巡洋艦最上・重巡洋艦三隈・重巡洋艦鈴谷・重巡洋艦熊野の主力艦と第一水雷戦隊・第二水雷戦隊、第一防空戦隊がその護衛についた。

 全艦隊を指揮する戦艦大和ではなく戦艦武蔵には前衛艦隊司令部が置かれ旗艦大和にトラブルがあった場合に備えた。


 中衛艦隊には、慣熟訓練の終了したばかりの第一航空戦隊の信濃・大鳳、本当の主力空母である第二航空戦隊の赤城・加賀、誕生から三年が経ち航空機数、練度共に準主力である第三航空戦隊の瑞鶴・翔鶴、中型空母ながらも実力を持つ第四航空戦隊の蒼龍・飛龍の機動部隊が配備された。その護衛に戦艦榛名・戦艦霧島と第三水雷戦隊、第二防空戦隊、第三防空戦隊がついた。その他に上陸戦闘部隊を乗せた揚陸艦と揚陸指揮艦が組み込まれた。


 後衛艦隊には、軽空母龍鳳・軽空母千歳 ・軽空母千代田・重巡洋艦利根・重巡洋艦筑摩・重巡洋艦鳥海・重巡洋艦麻耶、第四水雷戦隊と第三防空戦隊と陸軍を乗せた普通の輸送船が多数配備された。



 この他に潜水艦が先行し、偵察を行っている。











 北方からハワイを攻略する日本海軍と違い自衛隊の艦隊はこの時代で母港とする父島列島から東進しハワイを目指す。

 ただ、父島列島から直進する場合、航路にミッドウェー島基地の防空範囲に入る可能性が在るためその周辺を迂回する航路が計画された。

 海上自衛隊の艦隊は原子力戦艦による砲撃支援をするため400kmに近づかなければならない。その為参加した艦艇はどの艦もステルス能力の高い艦艇が選ばれた。

 この真珠湾占領作戦には、以下の艦艇が参加した。


 やまと型原子力戦艦

 やまと・むさし・はりま


 さぬき型原子力航空母艦

 さぬき・あわ


 ありあけ型巡洋艦

 ありあけ・あけぼの・いかづち いなづま・ごうらい


 しまかぜ型駆逐艦

 しまかぜ・はたかぜ・いそかぜ ・たにかぜ・うらかぜ・はぎかぜ・たえかぜ・むらかぜ


 むつき型ミサイル駆逐艦

 むつき・きさらぎ・やよい・うづき・さつき・みなづき










 艦隊は、作戦予定である日本時間1月2日の10時(ハワイ時間1月1日5時)の攻撃を実施するために艦隊はハワイオアフ島北北西2500kmを航行中に一度速度を落とし作戦予定日に行えるように調整をした。

 その後も艦隊は問題なく攻撃予定地点まで進出した。

 第一波攻撃隊としてハワイ時間の午前3時半ついに中衛艦隊の空母8隻から攻撃部隊が発艦し始めた。

 各空母は、昔と違い最新のカタパルトがついていたので発艦は速やかに行われた。


 三式艦上戦闘機三五型甲型 75機

 彗星艦上攻撃機一七型 147機(内通常爆弾50機、三式誘導爆弾20機、徹甲爆弾30機、航空魚雷47機)


 ハワイ航空攻撃第一波攻撃隊総指揮官の淵田美津雄空軍大佐率いるが、1時間かけて全機発艦し、ハワイに向けて飛び立った。



「私は、この攻撃隊の総指揮官を務める淵田だ!

 みんな無線は、聴こえるな!

 もし、聴こえない機があれば合図して、回りのやつに知らせろよ。


 問題ないのなら、本作戦についてもう一度確認をするぞ!本作戦は、アメリカ艦隊および各飛行場を無力化することを目的としている。無力化して、味方の陸軍が上陸出来るようにするんだ。

 本作戦は、基本的に奇襲作戦を基本としている。奇襲作戦が成功した場合、戦艦群に雷撃隊が最初に魚雷を放ち、その後すぐに爆撃隊が突入する。同時に残りの爆撃隊が各機割り当てられた7つの飛行場に爆撃を敢行し敵の戦闘機による迎撃を阻止する。

 もし本作戦が奇襲を失敗し強襲作戦になった場合、制空隊が敵迎撃機と交戦し時間を稼いでいる間に爆撃隊により飛行場破壊を優先し、雷撃隊による突撃を敢行し戦艦群に攻撃を行う。

 我々の攻撃の直前に潜入したスパイによる攻撃が行われるようだから、絶対に我々は遅れてはならない。


 最後にもう一度目標の確認だ。三式誘導爆弾、徹甲爆弾を装備している機体は、敵戦艦、空母、その他大型艦艇だ。通常爆弾を装備している機体は、飛行場を破壊するんだ。

 敵の燃料タンクは絶対に攻撃するなよ!上陸したら、全部貰ってやる予定だそうだから。

 いいか、三式は全力で彗星爆撃隊を守るんだ。一機も失ってはいかないんだ。


 以上質問があれば受け付けるぞ!これよりハワイ上空まで無線封鎖する。各自最善を尽くせ!


 こうして約200機の第一波攻撃隊は真珠湾を目指して飛んでいった。






 日本海軍のハワイ攻撃隊航空隊の第一波攻撃隊が発艦した頃、沖合い5Kmから泳いできた自衛隊の特殊作戦群に所属する60名は、軍港パールハーバーの海底にいた。彼らは、沖合い真珠湾の沖5kmで潜水艦3隻の特殊ハッチから出て潜航してきたのだ。

 彼らが持っているのは、いわゆる超音波カッターというやつだ。

 それを三人一組で運用し、各艦の軸を切断し行動不能にするという作戦だ。ただ、これには欠点があり、巨大なスクリューが海底に落ちてしまい、大きな音を発生させてしまうということだ。しかし、時間はまだ夜中。さらに、自分達の基地の湾内で聴音手が仕事しているはずが無かった。

 アメリカ太平洋艦隊の戦艦、空母のスクリューは切り落とされ、巡洋艦、駆逐艦と順に切り落とされて行った。ハワイ攻撃時間の午前5時には撤退した。

 この事は、航空機によるハワイ攻撃が始まり、逃げ出そうとする艦いるまでどの艦も艦が動かない事に気が付かなかった。ハワイ攻撃が始まる頃、60名の兵士は無事に潜水艦に収容された。





 ハワイオアフ島レーダー基地では、突如北北西の方向に数えきれないぐらいの大編隊を捉えて、パニックに陥っていた。

 その為兵士たちは、朝5時から起こされ不機嫌ながらも、日本の攻撃隊だと思われる敵を迎撃するために滑走路から飛び立って行こうとしていた。

 その時突如滑走路が爆発した。

 これは、自衛隊の主力艦艇である戦艦やまと率いる艦隊の仕業である。

 やまと以下の艦艇(前話登場した艦艇)は、400kmの地点からレールガンをぶっ放したのである。

 ハワイ上空15000mをステスル無人偵察機F3-D無人偵察機を飛ばしていたので、少しの誤差だけで射撃が出来るのだ。もちろん、GPSを用いた射撃よりも遥かに正確差は劣っているが。

 この三隻の第一斉射によってハワイ諸島では、全ての滑走路が使えなくなってしまったのだ。

 更に、その後の砲撃によって目立つ対空陣地はあらかた破壊されていた。

 あくまでも影の存在であるに自衛隊に出来る事はここまでだ。


 ちょうど砲撃の終わった5時12分ハワイ攻撃隊は真珠湾上空に到達し、攻撃隊総指揮官の淵田美津雄空軍大佐が各機に対して、無線で、『全機攻撃を開始せよ!』攻撃を開始した。


 自衛隊の戦艦三隻による砲撃によって滑走路を破壊されたアメリカ軍は戦闘機をほとんど上げる事が出来なかった。そこに島の西側から回り込む形で超低空で進入した雷撃隊の47機が停泊している戦艦群に雷撃を敢行した。フォード飛行場の西側に停泊している戦艦群に目掛けて投下されたの魚雷の7割近くが命中した。

ちょうど雷撃が行われている頃、通常爆弾を積んだ彗星爆撃隊が陸軍のホイラー基地に攻撃を開始し、別働隊がそれに続いてパーパス、フォード、ヒッカム各飛行場に続けて落とされた。残りオアフ島の航空基地のハレイワ,カネオ、ベロースの各飛行場にも数分遅れて爆撃が開始された。

真珠湾周辺の飛行場に爆撃が行われたことを無線で連絡を受けた誘導爆弾と徹甲爆弾を抱えた水平爆撃隊と急降下爆撃隊は、雷撃隊が突入を開始してから直ぐに真珠湾の艦船及びその他攻撃が禁止されている施設に爆撃を行った。敵の航空機がほとんど上がってこない為仕事がほとんど無かった制空隊は、各機交代で地上付近まで降下し、爆撃隊の破壊し損なった地上の戦闘機や爆撃機に対して機銃掃射を行った。

 6時45分にハワイ攻撃隊第一波攻撃隊総指揮官の淵田美津雄空軍大佐は、日本海軍艦隊に向けて無線で、『我が部隊は、奇襲に成功した。更なる攻撃のため、全機帰還する』と連絡した。

 これに反応して、中衛艦隊の旗艦を務める正規空母赤城から中衛艦隊司令長官の山口多聞中将は、『よくやった!天皇陛下も大変喜ばれるであろう。第2時攻撃のため、全機帰還せよ!』と無線で、言ったそうだ。

 これに、無線を聞いた各戦闘機のパイロットは感動したそうだ。


 更に日本海軍艦隊旗艦の大和からは、この作戦の為にわざわざ乗って来た海軍長官の山本五十六大将自らで無線で話した。

『諸君!奇襲ご苦労であった。ゆっくり休め!と言いたいが、直ぐに艦に戻り第二次攻撃を行ってくれ!我が前衛艦隊がハワイに着くまで後9時間はかかる。それまでに徹底的にハワイを破壊しておいてくれよ!』

 この言葉を聞き、第一次攻撃隊の参加した兵士はその言葉を励みに各母艦を目指すのであった






 さらに第一波攻撃隊の攻撃が行われてから遅れること約30分、第一波攻撃隊のほとんどが撤収を開始した頃、第二波攻撃隊が到着し攻撃を開始した。

 第二波攻撃隊は第一波攻撃隊と同様約200機からなる三式艦上戦闘機と彗星艦上攻撃機である。ただこの第二波攻撃隊には魚雷を積んだ雷撃隊は編成されておらず、代わりに徹甲爆弾と三式誘導爆弾を搭載した機体が参加した。

 第二波攻撃隊は、第一波攻撃隊の攻撃後さらなる爆撃をおこなった。滑走路だけでなく第一波攻撃隊で破壊仕切れなっかた格納庫や対空砲陣、その他もろもろに爆撃を行った。

 三式誘導爆弾、徹甲爆弾を搭載した残りの彗星爆撃隊は真珠湾に真珠湾上空から100機にも及ぶこの爆撃連合は、第一波攻撃隊によって攻撃を受けた戦艦群に多数命中した。ある戦艦は、この第二波攻撃で徹甲爆弾が内部で爆発し弾薬庫に誘爆し轟沈した。さらに多数の艦艇で火災が起こり、戦艦群では猛火が上がっていた。

 第二波攻撃隊は、攻撃が終わると直にオアフ島から撤退をした。

 第二波攻撃隊は、第一波攻撃隊が完全な奇襲だったのに比べ強襲をした為反撃の対空砲を受けた機体も多く7機が戦闘中に撃墜された。帰投途中に一機が燃料漏れの為艦隊まで帰投不能になった他、多くの機体が何らかの問題が発生するなど攻撃を受けていた。




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