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 海岸の防波堤に座って、私達は夕陽を眺めていた。 私はずっと気になっていたことを隣に座る舜に聞いてみた。

「ねえ、舜。今回一番いい思いしたのは誰だと思う?」

「間違いなく俺だね。友達に致命傷を負わされて恋人に看取られるなんて、そうそうないことだ。それで一番損したのが真」

「彼女はもう一生刑務所の中だろうね。私達と覆面の人達合わせて五人も殺したんだから」

「真も死んだらここへ来るかもしれないよ。ここでならいい暮らしができる」

「きっとそうなるよ」

 あの日、私は死んだ。そして目が覚めたときにはこの世界だった。ここには舜と私しかいない。これがいわゆる死後の世界なんだろう。

「舜、夕陽が好き?」

「夕陽も好きだけど、俺はこの場所が好きだよ。学校の教室とは違うけれど、ここは俺達の世界だからね。大切にしたいと思う」

「うん、私も」

 それから私達はこの景色を、ずっと、ずっと眺めていた。

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