コウモリ姉妹
「その子たちがモコちゃんとモフちゃん、可愛いさん」
ミーモとキーモはミーナに作ってもらったモコとモフをそれぞれ肩にのせて遊びに来た
バサバサバサ
ハトモコときぃと江戸のコウモリがモコとモフに首を垂れ敬意を表した
「ご挨拶してくれてる~。お利口さんで可愛いね~」
「可愛いでしょう? ねーさんがきぃにサプライズでパラレルワールドからお迎えしてくれたさん」
「パラレルワールドかぁ。もうすぐハロウィンだもんね」
「ハトモコちゃんと江戸くんの子はきぃちゃんそっくりできぃちゃんの子はハトモコちゃんそっくり~」
「ええ。私ときぃの羽根と江戸の毛を舞わせて咥えてくれた子たちなの。
それにしても…さすがミーナちゃんが生んだだけあって、二人ともVampier姉妹ね」
「ハトモコちゃんは言うことが素敵だね! 生んだって表現してくれてミーナちゃんが喜ぶよ」
「キーモも思った、ハトモコちゃんかっこいい!」
「だって愛情を込められて生まれた子たちだもの…ミーナさんの母性を感じるわ」
「きぃも感じる…二人ともとってもお利口さんでミーモちゃんとキーモちゃんが大好きだね」
きぃの瞳が一瞬、緑色に光った
モフとモコがきぃちゃんのそばに飛んできて「ありがとうございます。きぃ様」
「おっしゃる通り、私たちはミーナママが愛情を込めてお二人をお守りするようにと命を授かりました。
生涯、お仕えいたします」
「うん、うん。ふたりともグッドさん、ミーモちゃんとキーモちゃんを守ってあげてね」
ペコリ
お辞儀をするモフとモコにハトモコは感動した
「きぃに敬意を表しているわ…素晴らしいわあなた達! ちょっと待ってて…」
ハトモコは部屋を出ると金色の指輪をペンダントにしてモフとモコの首にかけた
「番いリングよ。未来永劫に変わらない姉妹の絆を約束するわ…」
モコとモフの首にかけられたリングはキラキラと光り輝いている
「とっても綺麗…こんな高価なものを頂いちゃって…」
「気にしないでいいさんよ。ねーさんは愛し合っている番い姉妹を見るとすぐ番いリングをあげたがるの(笑)
魔力で重くないようになっているからその子たちの負担にならないよ」
「ええ、ええ…あなた方、素晴らしい姉妹だわ。末永く仲
「そうそう、さっききぃちゃんのおめめ、エメラルドみたいな色になってた」
「うん、ミーモもびっくりした!」
「美しいでしょう…エメラルドはこの子の誕生石なの。
魔力を使うと瞳がエメラルド色になるのよ。本当にありとあらゆる美と可憐さと優しさと知性を兼ね備えた子だわ」
うっとりしながらきぃを語るハトモコの嘴をきぃは羽根で抑えた
「恥ずかしいよ、ねーさん…」
「ふ…ふふふ…ふふ」
きぃに嘴を抑えられたことが嬉しいハトモコは白目になり喜んでいる
「ねーさん、綺麗!」
パシャリ
咄嗟に携帯で激写するきぃちゃん
「ハトモコちゃんときぃちゃん。ふたりとも尊い…」
「お二人とも愛し合っておいでだ」
ミーモとキーモとルディはハトモコの姉妹愛に感動して拍手をする
「おうおう、きぃ様をこよなく慕っている男がここにもいるぜ」
すかさずきぃちゃん命アピールをする江戸にみんな、吹き出す
「江戸、お前は相変わらず面白いな」
「江戸ちゃん、イケメンなのにね~」
「きぃちゃんが大好きなんだよね、知ってるよ」
「おう♪今日はベージュにラメを散りばめていただいたんだ。いいだろ?」
きぃにメイクしてもらったアイシャドウを見せる江戸
「秋っぽい~ラメがチラチラして綺麗ね」
「マジョンヌの秋色の新作さん♪ 似合ってるよ江戸」
「きぃ様…あ、ありがとうございます!」
「楽しそうね、パフェができたわよ~」
ジニーが特性のフルーツパフェを作って出してくれた
シャインマスカット、イチゴ、バナナ、マンゴー、にミルキーなソフトクリームがたっぷりそえられたジニー家自慢のパフェにミーモ達は大喜び
「きゃ~♪ 美味しそう~」
「ありがとう。ジニーちゃん♪」
「すごい…フルーツが豪華ですね…」
「フルーツはインコの八百屋さんで買ったのよ。ミーモちゃん、チョコパもあるわよ」
「食べる食べる♪」
「あ、忘れてた! ミーナちゃんがお土産にミートパイ焼いてくれたんだ。どーぞっ」
「まぁ嬉しいわ、ミーナちゃんお料理上手だから」
「いい匂いさん♪ みんな帰ってくればいいのに…」
「そろそろ帰ってくるわよ…」
噂をすれば…どこでもドアから
「ただいま~」
お取り巻きの小鳩たちがそれぞれ可愛いらしいコウモリを肩にのせて満面の笑みで帰ってきた
「おかえりなさい。みんな、それぞれ素敵な子と出会えたのね…ふふふ」
「お、おらはこの子が羽根を掴んでくれたべ」
カメちゃんの肩に小さな丸顔のコウモリが止まっている
「ピュルル、ピュルピュル…ハトモコちゃん、見て」
「まぁ、トモピュルちゃんにそっくり! トモピュルちゃんの子はマキピュルちゃんにそっくりね」
「ジュリ…私たちもそうジュリ…」
マキジュリもトモジュリもお互いにそっくりなシマエナガっぽいコウモリを嬉しそうに抱っこしている
すると…子供たちのコウモリがモフとモコを見た途端に全員で首を垂れて敬意を表した
「凄いね…純血種のVampireってわかるんだ」
「ええ…かしこいわ…」
皆にお辞儀をされたモフとモコは気高く頷き
「皆さん、ありがとう。モフです。よろしくね」
「モコです。仲良くしてね」
友好的に挨拶する二人に安心したコウモリたちはいつの間にか互いに打ち解けてすっかり仲良くなり皆で小さなソファに座って楽しそうに話している
江戸がそんな様子に微笑みながらスマホでパシャリ
「みんな、仲良しで可愛いぜ♪」
「ほんとだ、モフモフ同士でくっついてて可愛いさん。江戸、いい写真撮ってグッドさん」
「きぃ様…嬉しいぜ、もっと撫でてくれよ」
きぃちゃんに頭を撫でられメロメロな江戸を見てルディは羨ましかった
『お前みたいに手放しで好きな人に甘えられたら…羨ましいよ…江戸…俺は不器用だから…』
そんなルディの心の声を察したきぃはミーモに声をかける
「ミーモちゃんもルディを可愛がってあげなよ。さびしそうさん」
『き、きい様ったら…恥ずかしいぜ…』
心を読まれ焦るルディをミーモがふわりと抱きしめた
「ゴメンネルディ、寂しかったの? だぁい好き♪」
「あうあうあう…ふにゅう…くぅーん…(嬉しい、嬉しい、ミーモ…)」
「あはは、ルディが照れて犬語になってる」
「はっ、すみません…俺…」
焦るルディの肩を江戸がポンと叩きながら呟いた
「照れんなよ、おめぇは素直になったほうがミーモちゃんも喜ぶぜ」
「そうだよ。ルディ。ミーモ、甘えてほしいもん」
「ミーモ……そ、そうだったのか…俺は…俺は…」
あぉーん…あおぉぉぉーん…「超絶に嬉しいぜっ!!!」
感動のあまり遠吠えするルディをその場にいる誰もが優しい笑顔で見つめていた
「いいことしたわね。きぃちゃん」
「ねーさん、ミートパイ美味しいさんよ」
「いただくわ。ママ、私にもひと切れ…」
「はいはい。魔法でいくらでも増やせるからみんな、食べなさい」
ジニーはみんなの目の前でいともたやすくミートパイを瞬時に何枚も増やしていく
「すっごい、ジニーちゃん」
「ママは増やすの得意なのよ。今度魔法教わるといいさん」
「あら、いいわよ。じゃあ後で皆に教えましょうね」
「ジュリリ…レッスンか…魔法は苦手ジュリ…」
「おら、覚えて煎餅増やしたいべ」
「ミーモはチョコレート増やしたい♪」
「私は…な、なにを増やそうかしら…そうだわ、きぃちゃんの愛を…!」
「ねーさん…それは…」
ジニーがその言葉に思わず噴出した
「もう…ハトモコ、それは物理的な増やす魔法じゃないから無理よ(笑)」
ガーン…
「無……理…」
白目でショックを受けるハトモコにお取り巻きの皆が拍手を送ったのはいうまでもなかった
※




