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百合ロボ娘VS大怪獣 〜ガールズ・ロボット・ラブ〜  作者: 紫電
第七話「怪獣停止作戦」隕石怪獣ガナペザンテ登場
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作戦立案

 

 巨大に、というよりさ元の大きさに戻るにつれて肉体も強靭に変化していく怪獣ガナペザンテ、このままでは倒しようが無くなってしまうということで、MINTは怪獣の動きを停止させる作戦を開始する。 


  作戦其の壱・冷却作戦


「"冷却レーザー、発射!"」


 まずはユキヒラ隊長のイキシア一号に搭載されている、今までに幾度となく怪獣を一時的に行動停止に追い込んだ実績がある冷却レーザーで凍り漬けにする作戦だ。


「"...あれま"」


 ガナペザンテの皮膚は想像以上に強固になっていたので、冷却レーザーは簡単に跳ね返されてしまった、作戦失敗。


「"...あれま"」


 ガナペザンテの皮膚は想像以上に強固になっていたので冷却レーザーは簡単に跳ね返されてしまった、作戦失敗!


「"じゃあ私の考えた作戦でいきましょう!"」


  作戦其の弐・ロープ作戦。


 アオイ隊員が提案したのは、読んで字の如くイキシア三機からロープを垂らしてガナペザンテを束縛する作戦である。


「"な〜んて、そんな巨大なロープ積んであるわけな..."」

「"ありますよ"」

「"あるんだ..."」


  さて、ロープを垂らした三つの銀翼...イキシア一号は怪獣の首、二号は尻尾、三号は頭に生えた角に輪をかけることに成功した。


「"よ〜し、縛りあげたぞ!"」

「"あとはこのまま宇宙にでも連れていきましょう"」

「"やれるかな..."」


 イキシア三機はガナペザンテを宇宙まで追放しようと、そのまま急上昇し、高度二百メートルまで到達したのだが。


きゅいいいっ!!ガナペザンテはジタバタと四つ足をバタつかせ、体を左右に揺らしはじめた。


「"うわっ!暴れんなって!!"」

「"このままでは墜落してしまうわ、切り離します"」


  こうしてロープを切り離されたガナペザンテは二百メートル下まで落ちて、腹部をゴツゴツした岩場に強打した。


「"いたそう...うん...仕方ない..."」


 作戦其の参・目潰し作戦。

 

「"ごめんね...人間の平和のためなの..."」

 

 リンドウ隊員はイキシア二号から強酸弾を発射、ガナペザンテの両目に食らわせた、これで怪獣の視界は闇に覆われ動くということ自体に恐怖を伴うと思われたのだが...?


「"あいつ混乱して逆にハチャメチャに走り回ってる!"」


 ガナペザンテはそれはもう闇雲に暴れた、頭を崖にぶつけたり、滝壺に足をとられて横転したり、とにかく落ち着きが無い子供みたいになってしまった。


「"あちゃ...すみません...判断ミスです..."」


  目潰し作戦は失敗どころか逆効果に終わった。


「"どうします?もう手がつけられないですよ"」

「"つかれて...眠たくなってきました..."」

「"それです!怪獣を眠らせましょう"」

  

  作戦其の四・睡眠作戦


「"私たちまで"」

「"眠らないように...しないと..."」


 四つ目の作戦内容とは、生物を睡眠に誘う周波数を持つクラシックミュージックをスピーカーで大音量で流すことだった。


ぐぎい...ぐぉう。音楽を聞いているうちにガナペザンテは、体を丸め動かなくなった。


「"ほんとに寝た!"」


 ふざけた作戦ではあったが、どうにかガナペザンテの停止には成功した、この作戦は全国中継されており、香燐らがいるラーメン屋のテレビにも映されていた。


「猫鈴猫!あんたの出番よ、怪獣が寝てるいまなら余裕でしょ」


 香燐はラーメンのスープを一気に飲み干すと、さっさと会計を済ませ、煮干しラーメンを食べ終えてご機嫌な猫鈴猫と一緒に退店する。


「はいはい!食後の運動には持って来いだね、メカ的には意味ないけど」

「四の五の言わない!」

    

 猫鈴猫と香燐は往来の中で視線を集めるなか、恥ずかしがることもなく平然と鼻と鼻でキス、巨大化した猫鈴猫はそのまま北九州へとんだ。


「"さて、眠らせたは良いけどこれからどうしようかな"」

「"あ...猫鈴猫ちゃん!"」


 MINTが頭を悩ませていると、巨大化した猫鈴猫がやってきて、し〜っと口元に手をあてたので、隊員らは頷き返す。


「ふん〜にいいいい〜」


 猫鈴猫は寝ている怪獣を起こさないよう、優しく持ちあげると、足裏からジェットを噴射して上昇する。


敬礼するMINTが見守るなか、やがて彼女は怪獣ガナペザンテと共に宇宙に到達した。


「にょいっ」


 怪獣は重力による支配から逃れたことにより、元のサイズである二百メートルにまで戻ったので、猫鈴猫は手離すした。

 

「アルギュロ・スペ...ん」


  いくら二百メートルあれど、猫鈴猫の必殺光線を浴びればひとたまりもない、ガナペザンテの命はここまでかと思われたとき、いつの間にか目を覚ましていた怪獣は必死に首を振っている。


「...」


  怪獣は慣れない環境の地球に隕石と共に落下してしまい、不安から暴れていたに過ぎなかったのだ。


(...エネルギー消費がもったいない…ここで使うのは非効率的だね、どうせ目も見えないんだ、さして脅威でもない、か...)


 猫鈴猫が倒すか否か悩んでいるうちに、ガナペザンテは背をむけて、まるで泳ぐように宇宙の彼方へと旅立っていった。

  

「あんた怪獣倒したの?」


 夕暮れの街、手を繋いで歩く猫鈴猫に香燐は問う。


「まあね...」


 今度もし現れたら別個体って事にしよう、猫鈴猫はそれが最も正解に近い答えであると導き出した。


「...なんとなく記者としての勘だけど、あんたは間違ったことをしていないと...思わなくもないわね」

「!!お姉さま!」


 照れながら、頬をポリポリとかく香燐に、猫鈴猫は愛おしさを感じてたまらなくなり、すりすり、腰元に頭を擦り付ける。


「ちょっ、人前でやめなさいよ」

「鼻キスは平気でしたくせに!」

「あれは緊急事態でしょ〜…!!」

「むむむ〜」


 呆れるくらい仲の良いふたりと、勇敢な戦士たちの活躍で怪獣の脅威は去った。


しかしいつまた地球に怪獣が降ってこないとも限らない、念の為に傘を持ち歩いておこう。


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