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百合ロボ娘VS大怪獣 〜ガールズ・ロボット・ラブ〜  作者: 紫電
第七話「怪獣停止作戦」隕石怪獣ガナペザンテ登場
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あの空を見ろ!

 皆さんには好きな怪獣作品、百合作品はありますか?

 青く澄み渡る西日本の空をMINTのイキシアと防衛軍の戦闘航空部隊が飛んでいる、迎撃目標は大気圏に突入してきた隕石だ、ある程度は燃えて小さくなったものの直径は二百メートルもある。


「"こんなものが地面に激突すれば地球は甚大な被害を受けます、失敗は許されませんよ、総攻撃開始!!"」

「"了解"」

 

 先ずイキシア一号が、冷却レーザーで隕石の十分の一を凍らせる。


「"慎重に..."」


 次にイキシア二号が凍結した部分へ溶解弾を発射して、効率よく丁寧に隕石を縮小させていく。


この間にも隕石を取り囲んだイキシア三号と航空戦闘機たちがミサイルとロケット弾を、ありったけ撃ち続ける。


「"人間様の絶滅にはまだ早いんだよ、私たちは恐竜みたいにはいかないぞ"」


 人類存亡をかけ、巨大隕石に対する猛攻撃を続けた結果... ... ...隕石は三センチほどまでに縮小していた。


「"隕石、落下します"」


 すとん、隕石は石ころのように万富久山に落下する、勇敢な空の戦士たちによって人類の滅亡は免れたのだ。


この件は大々的に報道され、人類のピンチを救った防衛軍とMINTは世間から称賛を浴びる.........と考えた香燐は猫鈴猫と共に万富久山に訪れていた。


「はあ、これじゃ千客万来というより、先客万来ね」


 かなりの数の同僚や先輩をはじめ、他社の者も隕石を探しに訪れていた。比較的簡単に登れて獣害事件の発生も報告されていない場所なので余計に数が多いのだろう。


「人混み!ビームで一掃したくなるから苦手〜!!」

「冗談でしょうけど、やめなさいよ?」

「.........フリかな?」

「剣山を置いたなめくじのまみれの三角木馬に座らせて官能小説朗読させるわよ」

「サディスティックすぎない!?」

「あ!これでしょ、隕石!!」


 香燐は小さな石ころを見つけて拾いあげた、それはなんだか心臓のように鼓動している。


「よこせぇええっ!」


 声を聞いて隕石らしきものに近寄ってくる記者たちの群れから、人影が飛び出してきた。


「きゃ!」

「お姉さま!こんにゃろー!!」


 親愛なる香燐お姉さまが突き飛ばされて尻もちをついたことで怒った猫鈴猫は、光線を発射する際の構えを取る。


「だめだめ!人を殺すのはなし!!」

「気絶させるだけだよ」

「それも.........うーん.........」


 ふたりが言い合っているうちに香燐を突き飛ばした黒ずくめの人物は、鼓動する隕石を拾いあげていた。


「独り占めはよくないぞ!」

「よこさないのか?傷害罪には傷害罪で対抗するぞ、こら!」

「住所特定して記事に乗せたろか!」


 隕石泥棒にワラワラと記者たちが詰め寄る光景は、まるでゾンビ映画のワンシーンだ。


「私よりあの人たちの方が先に殺しそうなんだけど、みんな血の気多くない?」

「臆病なお人好しにつとまる仕事じゃないもの」

「四六時中お姉さまを見てる身としては納得だね」

「なんですって!」

「やめ!おねえひゃ...っめ!」


 つんつん、香燐は落ちていた枝で頬をつつくという、世にも恐ろしい制裁を猫鈴猫に加える。

 

「ん?」


 不審者の手にあった隕石が卵の様に割れ、その中からトカゲの様な生物が顔を覗かせた。


「怪獣のガキか!こいつを売り捌けば大金持ちだ〜っ!!」

   

 目先の欲に溺れた不審者は歓喜し、小さな怪獣を背負っていたリュックに入れ、何人か突き飛ばしながら記者たちの間を走り抜ける。


「待て〜!!」


記者たちは追いかけようとしたが、あまりに密集していたため先頭にいた一人が小石につまずついたのを発端に、後ろもバタバタ転んで足止めを喰らってしまう。


「私達は追いかけましょ!」

「正直めんどくさいけど、仕方ない」


 一番後ろで様子を見ていたことで人間ドミノに巻き込まれなかった香燐と猫鈴猫は、隕石を持ち去った人物を追いかける。


「あ!いた!倒れてる.........」


 案外はやく不審者に追いついたが、お堂の傍で、何故かうつ伏せに倒れていた、猫鈴猫が脈をはかる。


「.........死んでるね」

「リュックが.........確かこの中に怪獣らしき生き物を入れてたわよね」


 不審者の遺体が背負うリュックがもぞもぞ動いてるのをみて、二人はとある違和感に気づく。


「ねぇ、これ、さっきより大きくなってない?!」

「これは確かにさっきより二十五センチは大きく.........!?」


 猫鈴猫は怪獣を即殺処分してやろうと、リュックサックを遺体から引き剥がそうとした。


どうしたの?」

「異様に重い、こいつはリュックサックに入れた怪獣に潰されて死んだ!」

「なんですって!?」

「離れててお姉さま!」


 予想以上の危険性を感じた猫鈴猫は、指先から白銀の光線を放ってリュックサックごと怪獣の子供を消し炭にする。


「...反応は消えたね」

「死んだのね、取り敢えず通報しておきましょう」


 香燐は警察とMINTに事情を話して、この山まで来てもらうことにした。


 隕石と特撮の相性はよし!!

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