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プロローグ後半

俺は最強だと思う。

頭おかしいだろうと思うかも知れないがすまない、事実だ。

こんな俺だが、力には自信がある。

俺には異世界に行った経験がある、この時点でわかるだろう?

けどな、けどな、いろんな事を経験した俺だ、もはや何が起ころとも怖くはないし、何も驚かないと思っていた。

異世界では勇者として称えられ、仲間と共、旅をして、未知の体験や、厳しい修羅の戦いに身を置いたこともある。

きっと仲間がいなければ、きっと異世界で死んでいただろう。

本当に多くの体験をした。

それでもいずれ終わりは来る。

勇者の大イベント、魔王戦、俺はついに念願の魔王を倒すことに成功した。

俺はきっと現代では出したことがない大きな声で喜びの声を発した。


「ついに終わったんだ」


魔王城の周辺はすごく暗かったが、戦いの後はとても綺麗な青空だった。

この景色を俺は忘れないだろう。

王城に戻ると民の声で国中に広がった。


「勇者が魔王を倒した」ことを。


王様からは感謝の言葉を頂き、宴を開いた。

貴族達がずらりと、勇者のもとへ押し寄せる。

俺はお姫様と一緒に宴会場から逃げ出した。

これも勇者の大イベントの一つだ。

もちろん、勇者だからそれなりにモテた。

そしてついに、お姫様からも告白を受けた。

普通なら受けるだろう。

俺だって異世界人でなければ受けていただろう。

けど俺はこの世界の人間ではないから断った。

だって俺は異世界に帰る気満々だからだ。

母さんのカレーの味が恋しいぜ。

こうして宴は終わり、元の世界に帰る日が来た。


「本当に行ってしまうのだな」

「ああ、今まで世話になった」

「いつでも帰ってきてくださいね」

「ああ!じゃあな!!みんな!」


俺は旅を共にした仲間達と、王様、そしてお姫様に見送られ、元に世界に帰還した。

そして目をゆっくりと開ける、そこはどこにでもある公園だった。

空を見上げると、空を飛んでいる人々がいた。

俺の思考が停止した。

すぐに俺は下向き、もう一度、空を見上げる。


「やっぱり、飛んでいる」


俺はすぐそこにあるベンチに座り、心の整頓を行う。


「いやいや、まさか」


俺は空をまた見上げる。


「空が綺麗だな・・・はぁ〜」


ゆっくりと立ち上がり、心の声をそのまま発する。


「どういうことだ〜〜〜〜〜!!!!!!」


俺は別世界に来てしまったのかもしれない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 一件落着からどうなるのかと思わせて、まさかそうなるとは思いませんでした。とても面白かったです。そして、随分、自信満々じゃないの、と思わせる書き出しから、先の展開に行くのが素敵だったと思いま…
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