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異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?  作者: お子様
第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!
64/201

064 船からはもう降りてるんだけどね

本日2話目です。

翌日。


いよいよ森に突入だ!


……って考えてたんだけどさ。

どうやって渡河しよう?


赤い橋を渡るとさ、そのまま道があるんだけど、森とは繋がってない。

ウロウロしてみたけど、本当に川に囲まれている。

中洲?ってヤツになるのかな? その巨大版。そこに木々が茂ってる。


橋とか話に出てきたから繋がってると思ってたんだけど、想定外だわ。


川はカワウソが潜ってワカメを採ってくるくらいには深い。

水面からワカメなんか見えないので、結構な深さがあると推測出来る。


無難な方法としては船かなぁ。

船を具現化して渡る。

ちなみにボートなんか漕いだ事はありません! ドヤァ

当然モーターボートも扱った事無いし、仕組みも判りません!! ドヤドヤァ


って事で、すごーく単純な船を描きました。笹舟みたいなの。

それをカワウソ達に引っ張ってもらいました。

渡河成功!


ここで具現化するのはイノシシです!

昔テレビで、豚を使ってトリュフを探すってのを見たので。

豚だと攻撃されたら負けるので、強そうなイノシシ3匹におまかせ。


「さあ、トリュフを探してくれ!」


俺がそう言うと、イノシシ達は一斉にこっちを見た。

その目は「何言ってんスか?」「知らない匂いを探せっつーんですか?」「現物嗅がせてくれっての」と訴えている……気がする。

そっかー、知らないかー。

俺も名前しか知らないんだよねー。

もっと言えば、形もあやふやだから、具現化する事も出来ないんだよねー。


いきなり座礁した。

船からはもう降りてるんだけどね。

あっ、俺、今、上手い事言った?


「トリュフって何だ?」

「あぁ、ホムラも知らないか。キノコの一種で、地面に埋まってるんだ」

「キノコとは?」

「そっからかよ。って生まれて3ヶ月だもんな。そりゃ知らないよな」


色々とホムラに説明してあげた。


「つまり美味い食べ物なんだな?」

「そういう事」

「だったら、それを食べる動物とか居るんじゃないか? その痕跡を探したらどうだ?」


……生後3ヶ月の子猫から、核心をついた意見を頂きました。

恥ずかしい!


「そ、そうだよ。そう思ってたよ? 今からそれを伝えようと思ってたよ? 本当だよ?」


皆の視線が痛いです。

おかしいなぁ、絶対防御のはずなんだが。


「……ホムラの言う通り、まずは痕跡探しから始めようと思います。

 後、ここには糸を出す『クラップ』という蜘蛛型のモンスターが出ます。注意してください。

 でも、その糸は回収したいので、討伐もします。

 討伐ついでに、ホムラのレベルアップも狙いますので、止めは刺さないようにお願いします」


伝えた後は、カワウソ・イノシシ・俺・ホムラで円陣を組む。


「はい、手を出して!」

「イノシシは足だと思うが」

「細かい事は言わない! はい、合わせて」

「イノシシの足が短くて合わせられねーよ」

「せーの! 楽! お金! 快適! 大金稼いで悠々自適!

 我らは林家、キョウヤ組! レッツらゴー!!」

「何だ、その掛け声? 毎回やってるのか?」

「何だよ、ノリ悪いなぁ。今思いついたんだよ。やってくれよ、ノッてくれよ」

「ノれって言われても……知らないのに手を上げ下げされてもついていける訳ないだろ。

 イノシシなんか上下出来ずに困ってるじゃねーか」

「頑張れ! 努力だ! 感謝だ!」

「意味判んねー。体の構造的に無理だろ」

「あっ、後、笑顔も忘れないでくれ」

「まだ言うか……。見ろよ、カワウソの冷たい目を」


ま、負けるもんか!

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