表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?  作者: お子様
第1章 早くチートになりた~い
3/201

003 近くの洞窟に居ないかなぁ

目の前のステータス画面を見つつ考える。

パソコンの画面みたいだなと。

マウスがあれば、気になる部分をクリックすれば詳細が出るだろうな~と。

もしかしてタッチパネルなのだろうか?


指で触ろうとするが、すり抜けてしまった。

ならば持っているボールペンで! すり抜けました。

鉛筆・油性マジックも試したが失敗。


……もしかして詳細とか無いのだろうか?

街や村などで、詳しい人に聞くしか無いの?

物語を進めて行くのに必要な情報を聞いても無いのに話してくれる爺さんとか、近くの洞窟に居ないかなぁ。



画面を見つつバカな事を考えてると、画面に変化が!

まさかの詳細キター!


どうやら出現させる条件は、長く見る事っぽい。

ぼーっとレベルの所を見てたからね、多分合ってると思う。

戻り方は判らないけどさ。



----------------------------------------------------------------


★レベル★


動植物の命を狩る事で経験値を得られる。

経験値が一定数貯まると、レベルが上がる。

レベル上昇に伴い、体力・魔力・耐性が上昇する。

上昇率や割合は、個人の資質による。


レベルは1~1000。


ちなみにレベル1は、自分では何も出来ない赤ん坊のレベルである。プークスクス


戻る


----------------------------------------------------------------



ステータス画面にバカにされました。


悔しいが、それどころではない。

ちゃんと向き合わなくては。


つまりだ。草原を歩いて、植物や虫を踏み殺しても経験値が得られるという事になる。

そうやってこの世界の人は、暮らすだけでレベルが上がっていくのだろう。

32歳でレベル1は、外にも出ずにずっと籠もってるニートのようなものか。最悪だ。

どうにかしてレベルを大人並みにはしなくちゃ。大人の平均レベルを知らないけどさ。





「戻る」を凝視してたら最初の画面になったので、次はお待ちかねの能力の項目だ。


----------------------------------------------------------------


能力:絵(S)について

描いた物が具現化される。細かく書く程、強固で強力な物になる。

例えば、アニメチックな熊を書けば、弱い熊が出てくる。リアルな熊を書けば強い熊が出る。

ただし、熊の強さ・サイズは本物に由来する。

この世界に無い物を描いてもOK。

しかし銃などの場合、内部構造なども詳細に書かないとダメ。

つまり設計図が描ければOKという事。

書き終えた後に、絵のどこかに著作権マークを入れると具現化する。


目の前にある物を描き、最後にその物に著作権マークを描くと、その物に反映される。

反映させる場合、文字での書き込みも可。その場合はちゃんと矢印で指定する事。

ただし魔力がE以上は必要。

分かりにくいだろうから、2回だけお試し可能。


お試し残り:2


ちなみに魔力Gだと、ラフ図なら3枚程度、ある程度の絵なら1枚なら具現化可能。


戻る


----------------------------------------------------------------



相変わらず俺をバカにしている感じがする。

「ほら、バカにも判るように詳しく書いてやんよ」と言わんばかりな説明文だ。


著作権マークってあれか? ○にCってやつ?


まぁ、大体は判った。

こりゃチートと言える能力だ。

ドラゴンを描けばドラゴンを呼び出せて蹂躙出来るという事だ。

魔力があればね!




さて、俺の能力は判明した。

したのだけども……どうやって現状を打破すれば良い?


例えば、あの熊を相手するのに、ある程度の熊を描くとするじゃん。

で、アレと戦わせるとする。リアルな熊じゃないから、アレより弱いよね?

結果、負けるよね? もう今日は描けないよね?


繰り返せばいつか倒せるだろうけど、何日かかる?

その間、俺はずっと木の上? 飯は? 水は?

うん、却下だな。次の案、行ってみよー。


馬とか足の早い動物を描いて、乗って逃げるってのはどうだ?

動物に乗った経験のある人、手を上げて~。


シーン


はい、却下ー!

そもそも、中途半端は絵だと速度が足りない可能性もあるし、乗った事も無いのに速度出たら確実に落ちるだろうな。


一番良いのはお試しを使う事だけど、これは切り札のような物。

考え抜いて答えが出なかったら使うようにしよう。



悩む事30分。

ようやく一番成功しそうな案が出た。


ラフ画でウサギを最大の3匹描くのだ。

それを距離を置いて配置し、熊に獲物と認識させて、追わせる。

捕まったら次のウサギを使い、また追わせる。

3匹で繰り返せば、かなりの距離を進ませられるのではないだろうか?

その間に、俺は逆の方向に逃げるのだ。


現状ではこれしか手が無い。

逃げた先で別の肉食動物に出会ったらとか、ヤバいパターンも考えられるが、現状詰んでるので打破してから考えるしかない。


では、実行!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 絵の具現化能力良いですね、ハンターハンターを想像させます。これからゆっくり読ませていただきます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ