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異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?  作者: お子様
第1章 早くチートになりた~い
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002 中二病かよ

熊、くま、クマ、ベアー、ミドヴェーチ。

倒すのは当然無理。

迂回しても、見つかったら逃げ切れないだろう。

……俺の冒険はまだ始まったばかりだ!Fin。


っていやいや、諦めてる場合じゃない。

打開策を考えなくては。


一番良いのは、このままここに居続ける事だろう。

水を飲んでるのか餌を取ってるのか知らないけど、終われば去っていくだろう。

木に登ってまで襲って来ないだろう。

だろう運転はダメですよ。


ここがどこなのか考える間もなく危機を迎えるとは。

ん? ここがどこか?

これは重要なキーワードでは?


もし夢なら目覚めれば危機を回避出来る。


「起きろ、俺! トイレ行きたいだろ! 火事だーっ! 宇宙人だーっ!」


はい、目覚めません。

そもそも、夢の中で起きようと考えた事なんか、一回も無かったから起きる方法を知らないわ。


はい、次!


夢の中なら自分の思い通りになるのでは?

明晰夢ってやつだ。違うか。


「あれは優しいクマ! 水場で遊んでるだけ! 俺に魚を分けてくれる!」


どうだ?!


あっ……、別の熊が来て、バトルを始めた。

めっちゃ怖い。凶暴。死闘って感じ。

優しくないね、間違いない。


どうも夢では無いようだ。

空も飛べないし。


次!


ではVRだと仮定しよう。

もしくは異世界。(笑)


それを調べる方法は?


やってて良かった、異世界ファンタジー物のイラストレーター。

イラストを書く為に、ちゃんと話を読んでるんだよ。

それがどんなに現実離れしたハーレム物でもね。

イベントが起きる度に女増やすな! 描く身にもなれ!


……落ち着け俺。


さて、ここで問題。

異世界やVRの世界に行った時に、主人公がまず最初にやる事は?

1.モンスターと遭遇しバトルか逃げる。

2.現地人と出会う。

3.ステータスを開く。

正解は…………3番!


ってかモンスター?とはもう出会ってる?からね。

やはりステータスでしょ。


「ステータスオープン! うわっ、恥ずかしっ! 中二病かよ」


声に出すと、めっちゃ恥ずかしい。

海で水着着て、その格好でちょっと離れた場所のコンビニ行ったくらい恥ずかしい。




…………出たね、ステータス画面。

VRか異世界確定やね、これは。


ありえへんわ~、ありえへん。ないわ~。


まぁ、しかし、だ。これで生き残れる方法は残ったとも言える。

何故ならば、VRでも異世界でも、必ずチートが貰えるからだ。

神様が何億と居る人間の、たった一人を失敗で殺してしまったお詫びにチートをくれるのだ。

戦争で殺し合ってる人間を無視し、自分が殺した相手にだけチート付きで生き返る権利をくれるのだ。


だから、俺にもチートがあるはず!

あれ? じゃあ俺は死んでるの? 違う世界で生き返ったの?

まだ締め切り前の仕事があるんですけど?


おっと、思考が逸れた。

ステータスの確認をしなくては。



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名前:林響也はやしきょうや


年齢:32歳


職種:イラストレーター


レベル:1


体力:G


魔力:G


耐性:G


運:G


能力:絵(S)


----------------------------------------------------------------


GGGGGG……ゴキブリかよっ!


レベルなんてのもあるし。最低だけどな!


まぁ、期待はしてなかった。

ラノベでは神様に体を作ってもらってたもん。

現在の俺は、どう見ても同じだし。運動不足です。


詰んだ?


いやいや、まだだ! 俺にはまだ「能力:絵(S)」が残ってる!



ところで、詳細はどうやったら見れるのでしょう?

誰か説明書を下さい。俺、ゲームも説明書見ないで始めるタイプなんです。

チュートリアル飛ばすタイプなんですーっ!

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