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異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?  作者: お子様
第1章 早くチートになりた~い
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001 吸引力が変わらない掃除機かな?

新連載です。

よろしくお願いします。

テレビで使うイラストをメールに添付して送信する。


「あ~疲れた……。もう今日は終わりにしよう!

 えっと、今週中の仕事は……ラノベの挿絵が数点か。あの作者、ポンポン人物増やすから大変なんだよなぁ」


使った画材道具を仕舞おうと机の引き出しを開けると、そこには7色の渦巻があった。


「…………あれ? 絵の具の蓋をしてなかったかな~あはははは。

 ………………って誤魔化せるか! なにこれ?! ぐるぐるして光ってて綺麗なような汚いような。

 もしかして、あの有名なタヌキ型ロボットの使うタイムマシンに乗れる入り口か?!」


いや、アホな事を考えてる場合じゃない!

まず閉めよう。それから対策を考えるのだ! 青いロボットが出てきたら強襲してポケットを奪取するのだ!

それから、中から独裁者スイ……あれ? 吸い込まれていく気がするんだけど…………。

吸引力が変わらない掃除機かな? 誰か助けてください。





気がつくと、どこかの草原に寝ていた。


「ここどこ? 私は誰?」


いや、俺は林響也、イラストレーター、32歳。

それは判る。机という名の掃除機に吸われたのも覚えてる。俺はゴミじゃないんだが。


意味が判らないけど、とりあえずは現状把握だ。


「点呼! 1! 俺だけ! 以上!

 持ち物! 手にはボールペン、鉛筆、油性マジック2本、30cm定規、スケジュール帳!

 ポケットの中! タブレット菓子のみ!

 服装! さっきと同じ、ジーパンにTシャツ、靴下! 靴!」


あれ? 靴履いてるわ。

部屋の中に居たから履いてる訳無いんだが。

履いてる靴はいつも使っているトレッキングシューズだ。

凄いな俺、吸い込まれるまでに玄関に行って、履いて戻ってきたのか。特殊能力だな。

と、現実逃避してみる。


「周囲! 人影無し! 建物無し! 飛行機も車も自転車も無し!

 遠くに山! 雲無し快晴! 夜だったから半日は経過したと思われる!」


つまり……。


「結論! 詰んだ!!」


食い物飲み物無しで、遭難かよ!

死亡確定じゃないか!


「ヘルプ!!」





叫び続けてたら、少しだけ落ち着いた。


「OKOK。状況をしっかり考えようじゃないか。

 こうなった原因は、間違いなく、あの机だろうな。帰ったらAMAZ○Nに苦情入れなきゃ。

 原因は判った。次は何が起きたかを考えよう」


1.あれはブラックホールで、どこかに飛ばされた。

2.あれはワームホールで、どこかに飛ばされた。

3.あれは絵の具とかが混ざった状態で、何らかのガスが発生し、それを吸引してしまい死後の世界へ。

4.あれは絵の具とかが混ざった状態で、何らかのガスが発生し、それを吸引してしまい意識不明で夢の中。

5.あれは某国の秘密兵器で、誘拐に使われた。

6.挿絵を書いてるラノベのように、異世界転移。

7.あれはプロジェクションマッピングで、驚いてる時に背後から気絶させられ、誘拐するというドッキリ。


「碌なのがねぇ……」


どれもこれも死亡確定じゃないか。

7番なんて希望的観測だし。

現実味があるのは、3・4だろう。


「そうか。俺は死んだのか。

 意識不明でも異常に気づいて助けが来るのは、今週中のイラストが届かない時だろ? つまり来週。うん、死ぬね。」


今日は水曜だったしな。

月曜まで発見されなきゃ死ぬよな。

悪臭だったら騒ぎになって、助けが来る可能性もあるけど……マンションって隣家の匂いって感じないんだよね。


とにかく、死後の世界か夢の中という設定で動くしか無い。

これなら靴を履いているのも納得出来る。多分。


「まずは人を見つけないと。

 大昔から集落は川の河口付近に出来る。だから山の方には向かわないのが良いな」


近くに手頃な木があったので、登ってみる。

上から見たら何か発見出来るかもしれないし。


「き、木登りなんて、小学生、以来、だ、な…………」


30分くらいかかったけど、何とか登る事に成功した。

そして、遠くに川を発見! ラッキー!

ついでに川で水を飲んでる動物も発見! 熊っぽい! アンラッキー!

しばらくは毎日投稿します。

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