国…それは演説 「憤怒」より XV
私は目を疑った。
なんで、そんなことができるのか…
意味がわからない…
2人の目の前には、何カ所も、何回も刺されて、赤く、赤黒く染まり、変わり果てた母親の姿がさらされていた。
その姿はさっきまで生きていたニンゲンとは到底思えないほど酷いものだった。
目はきつく閉じられ再び力の入ることのない手足はありえない方向に向いている。
「よくも…よくもっ!ゔわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
少年が1人の男に頭突きをする。少年の頭は男の顎に当たり、男は運悪く一発で気絶した。
「何やってんだ、ガキィ!!」
背の高いもう1人の男が少年の首を掴み、持ち上げる。足が地面から離れてジタバタと暴れている。
今度こそ、今度こそ助けなきゃいけない…!
感じたことのない恐怖が私を引きとめられる。
早くしないと…2人が死んでしまう!
なんとかしなきゃ…
でもどうすれば…
しかし、不幸はさらに不幸を呼んでしまうようだった。
むごく、何かの刺さる音が聞こえた。同時に男は少年を離し、仰向けに倒れる。
その額にはあの短剣が刺さっている。
息を吸った少年はひどく咳き込み、妹を見る。
その目は怯えた目をしていた。
「ハナ…エ…」
「兄…ちゃ…」
少女は鞘を握りしめ、何かを投げた態勢のまま、かたまっていた。
「お兄…ちゃ…」
「ハナエ!」
少女は気を失い、倒れそうになるところを少年に助けられる。
少女が刺した…?
ヒトを殺した…?
あの短剣は…
「テメェ!!やりやがったな!!」
仲間は額に刺さった剣を男から抜く。
短剣は私の目の前に転がった。
私はその短剣を握る。血の色は鮮やかだった。握ったまま、私は立ち上がる。
前を見ると、仲間の男は2人に拳を振り上げる。
今なら…今なら…あいつを…
早足で後ろに近づく。
気づいていない。
私は叫びながら短剣を握りしめ、男に刺そうと振り上げ、振り下ろし…
文が片言になっているような気がします))汗
実力不足ですみません…(~_~;)




