表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
砂漠の果て -i'M LoOkInG foR-  作者: Min
第1章 旅の話をしましょう
16/50

国…それは演説 「憤怒」より V

彼女が見つけたぬいぐるみは、地面が白い石畳であるせいか、砂をかぶっていなかった。

私は改めて辺りを見回した。


白い道に、白い建物。

砂漠にあるものだとは思えないほど、整えられた綺麗な国だった。太陽の光が反射して、白色がより輝いているように見える。


建物は比較的低いものが多いが、アーチ状の入り口から入ると、大きく立ちはだかるように見え、連なる建物たちが迷路のように全て1つにつながっているかのように見える。


見ていて目が回りそうだ…


ぐるっと一周まわったところで、目線はさっきでてきた扉に戻る。気づいていなったがこっち側にもちゃんと門を守る鎧の石像が立っている。


ただ、明らかに横にずれたであろう跡がある。跡は新しく見えた。


私は一度頭の中を整理した。


つまり、入る時は石像を動かし、木の扉が開けられ、何かが入ると、自動的に閉まり、反対側が開く、ということだ。



ど真ん中に乗り物さえ入りそうな幅の広い道があるのだから、きっとここは隠し扉か何かだろう。

仕掛けが精密すぎる。


「ねえ、サマヨイ?ここからどう行くの?」


「そうだな…。とりあえずこの国で1番立派な建物を探そう。」


「理由は?」


「なんとなく」


「なんだそりゃっ!」


彼女の反応を軽く受け流しつつ、私は道を歩く。






どのくらい歩いたのだろうか。とりあえず国の中心となる建造物を目指して、かなり中まで歩いてきた。


どこを見ても、ほとんど似たような白い建物ばかりだが、中には青く鮮やかな色の装飾をしたものである。


「ぬいぐるみ…落ちてないな…」


「建物の中、入ってみれば?」


「ダメだよ、今はいなくとも人の家なんだから」


「別にいいじゃん」


「ダメ。さっきぬいぐるみ落ちてたから、この国にヒトが生きていたことは確認できたし、道に落ちていなくても、建物の中にみんないると考えれば、わざわざ覗く必要もない。

それに、私には人の家を覗く趣味なんてないから」


「えっ?!そうなのぉ??!!」


「……」


逆に聞きたいよ。いつどこで私は人の家を覗く趣味を持ったっていうんだ。


そんな話をしながら私は曲がり角を曲がった。曲がったその先には半円アーチ状の門が見えた。


太陽の光で反射して、門から先の景色が見えない。


「なんだろっあの先から妙に明るいなぁ」


「行ってみよう」


その門までゆっくり進む。


足元を見ても、ぬいぐるみは1つも落ちていない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ