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第8話 ちょっと理不尽な嫌われ方………

さて、“炎鷹エンシュ”に乗って飛んできたまではよかったのだが、街に着いて人に声をかけるたびに、なんだか、そそくさと足早に逃げていかれる。

「なんだか、自分でもむなしくなってくるなぁ」

『フィラ、もしかしたら、俺らの姿を見て驚いているのかもしれないぜ』

『その可能性もあるやもしれん』


(この街の人達は精霊をあまり見る機会がないのかもしれないなぁ)

「もしかしたら、この街の人達は精霊になれていないだけかもしれないから、最初に会った時の状態に戻ってくれる?」

『わかった』

『了解だ』


すると、精霊達は、最初に会った時のように姿を消した。

『この状態のときは、声に出さなくても俺達には聞こえるから大丈夫だ』

『主人の中に入っている状態だと思ってくれ』

(分かった)


(ところで、誰に、助けを求めればいいと思う?)

『そりゃまあ、この街の警備所とかだろう?』

『だと思う、道は地図を見るか、人に道を尋ねるかなんだが……』

さっきまで、色んな人に話しかけていたので、この街のこのあたりには、俺が精霊と契約していることを知られてしまった。

そして、その人たちは畏怖の目を向けてきていた。

(やっぱりもっと移動するべきだと思う?)

『それが、妥当だな』

『それがいいと思う』

(じゃあしばらく歩いて、助けを求めよう)




――――なんで?

(なんか心なしかこの辺りでも、避けられているような気がするんですが?)

『伝わるのがはやいなぁ』

『この街の中では噂は伝わりやすいのだろう』

「あの〜すいません」

街行く人の一人に声をかけてみる。

「この辺りに警備所はないでしょうか?」

「っ!!」

話しかけると、女の人は、

「来ないでっ!!来ないでよっ!!」

なんだか立ち去ろうとするので、腕をつかんで引き止めてみる。

「なんで怖がっているのか知らないけど、俺はここで何か悪いことをしようとは思ってはいないよ」

その女の人にニコっと笑顔を向けてみる。

その女の人は、今にも泣きそうな顔で、

「何で……何でなのよ。今まで助けを求めても何もしてくれず、むしろ危害を加えることのほうが多かったくせに精霊使いなんて………」

暗い顔でその人は言った。

どういうことなのかよく分からないが、そういう奴がいるってことは分かる。

「お姉さんが言う人がどんな奴なのかは知らないけど、俺は、危害なんて加えない。

むしろ助けを求めている立場なんだけど……」


お姉さんが何か聞きたそうな顔で見ている。

「じゃあ何をしに来たのよ。あんたは」

「森の中で知り合いが倒れているから運ぶのを手伝ってくれる人を探しているんだけど……」

お姉さんが怪訝そうな顔で、

「本当に?本当にそうなの?本当にそうだというなら、助けてくれそうな人を知らないでもないけど」

「じゃあその人を紹介してください。でもって、出来れば助けてくれるように説得してくれると非常にに助かる」

お姉さんはちょっと迷ってから、やがて決断したように

「分かったわ」

「ありがとう!!」


「そういえばお姉さんはなんていう名前?俺はキドです。出来れば教えてくれると嬉しいな」

笑顔でそう向けると、姉さんは少し顔を赤らめながら、

「私の名前はアーシィよ。よろしく」

と言った。

感想で指摘されてから結構気を付けているつもりなんですが、やっぱり、少し変な感じになってしまいがちです。

まあ、ゆっくり直していきますので、よろしくお願いします。

それと、更新スピードをもしかしたら、少し、遅めにするかもしれませんのでよろしくお願いします。

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