第16話 作戦決行当日
議論の末、贈るアクセサリーは指輪になった。
そして、魔法を掛ける指輪を調達してきてもらい魔法を掛けておいた。
アエイスさんには、町長に直接交渉してもらい、会う許可を得た。
「じゃあ、作戦通りによろしくな」
「「了解」」
町長の部屋の前で小さく会話が交わされる。
コンコン
「失礼します」
「これはこれは、はじめまして。私が町長のイエンです」
「ご高名はかねがね、お目にかかれて光栄です」
「ささ、堅苦しい挨拶などは気にせずそこの椅子にどうぞ」
イエンが座るように促す、
「いえ、私達はイエンさんに、贈り物があっただけなので、それを渡したらすぐに立ち去りますよ」
「そうですか、それは残念ですな。では早速、その贈り物というのは何ですかな?」
「それは、これです」
そういいながら、箱の中から指輪を取り出す。
「これは……なかなか魔力のこもった指輪ですな」
「はい、これは私達が旅の途中で手に入れた魔力のこもった指輪なのです。ですが、まだ効果が分かっておりません。これだけ、魔力がこもっていて何もないということはないと思いますので用心してお付けください」
「贈り物、ありがたく頂戴いたします。しかし、効果が分かっていないというのは鑑定士には出されていないのですかな?」
鑑定士とは、今回の場合はキドとアイラが作ったので違うが、遺跡などで発見された未知の魔力がこもった指輪のことである。
大抵町には鑑定士が居るので基本的に、手に入れたらすぐに鑑定士に出すのが基本である。
「ちょうど、手に入れた辺りにある村では、鑑定士が居なかったのです。なので、鑑定士には出そうと思っていても出し忘れてしまって」
「そうですか、ではありがたく頂戴いたします。では、この町で旅の疲れをゆっくり落としていかれるとよいでしょう。贈り物、本当にありがとうございました。」
ぺこっとお辞儀をしている。
なんだか、イメージと全然違っていて、とても、驚いていた。
だが、何はともあれ、これで、あとはスピーチの時に魔法を遠くから掛けるだけだ。
「じゃあ、スピーチが始まるまでは時間があるからあとで、アエイスさんの家に集合ね?」
「えっ!!俺は、アイラに俺が記憶を失う前にどんな感じだったのかを聞いてみたいんだけど?」
「そうねぇ〜……じゃあ、一緒に町を見て回りながら話しましょうか?」
「ありがとう、じゃあ俺がどんなだったか教えてくれな」
「ええ、あとでゆっくりとね?」
これで、気になっていた俺が記憶を失う前のことがようやく分かる。
一歩前進した気がする。
でも、あの町長があんなに素直に受け取るとは思わなかった。
だって、町長になってそれだけの悪いことをしておきながら、国側に、ばれなかったくらいなのだ。
相当狡賢くて、疑り深いと思っていたのに、なんだか拍子抜けしてしまった。
本当に、アエイスさんの言っていたような人なのかな?
あとで、人に聞いてみよう。アエイスさんと、話しているところも見られていると思うから多少警戒心も緩めてくれているだろうし。
さて、そろそろ着替えて、アイラのところへ行くとするか。
そして、アイラのもとへ行くのであった。
ラズ:いやぁ〜今回の更新は、本当にやばかったです。
キド:無理してないで、さっさと更新スピードを遅めにしてしまえ
アイラ:そうだそうだ〜
ラズ:いやだぁ〜!!悪魔の囁きには屈しないぞ!!(耳を塞ぐ
キド:チッ!!耳を塞いでしまったらからかうことも出来ないじゃないか
アイラ:確かに、「小説家になろう」に登録してから、一日も休まず更新し続けてるものね。確かに更新スピードを遅めにしてしまえというのは悪魔の囁きにしか聞こえなくなるのも無理ないわ
キド:だがな、そこをあえてからかうのが、俺たちの役目じゃないか
アイラ:確かにそうかもね
ラズ:ってちが〜う!!今のあんた達の目的は、町長懲らしめることでしょうが
キド&アイラ:ハッ!!
ラズ、忘れていたんかい
キド:ヤダナァ、ワスレルハズガナイジャナイデスカ
アイラ:ソウヨ、ワタシタチガワスレルハズガナイジャナイノ
ラズ:そうですか?ならいいんですが、ところで次回予告をお願いします。
キド&アイラ:サーイエッサー
ラズ:…………。
キド:じゃあ一緒にやるとしよう
アイラ:そうね
ラズ:今回は私も一緒に
ラズ&キド&アイラ:次回、【キドの記憶】キドはアイラに自分の過去について聞かされる。
その時、キドは何を思うのか?
キド&アイラ:次回もよろしくね〜
ラズ:前回よりも、長くすることが出来ました。前回は本当に自分がパソコンやれる時間
ギリギリで書いていたので本当にやばかったです。 ( ̄― ̄; ヒヤリ
次回は更新が少し遅れるかもしれません。
それでも、頑張って書きますので次回もよろしくお願いします。ぺこ <(_ _)>