第12話 えっと、誰かを忘れているような?
「兄さん、どこ行ってたのよ!!ずっと、探してたのよ」
「えっと、あの、その……(イルド、フィラどうすればいい?)」
『俺が出て説明しようか?』
『だが、どう説明しよう?私たちでさえも、はぐれていた間の記憶がないだなんて』
そんな、相談をしていると、
「記憶がないことなら知ってるから、大丈夫よ。でも、把握できていないこともあるから、イルドとフィラに説明を求めます」
すると、イルドとフィラは勝手に出て来て、申し訳なさそうな顔をしながら
『俺たちも記憶がないんだ』
『はぐれる前の記憶ならあるのだが』
「じゃあ、兄さんは?兄さんもはぐれる前のことは覚えているの?」
『いや、覚えていないらしい』
『私たちもついさっきまで眠っていたのだからな』
「そっか、説明おつかれ」
俺はどうしていいのか分からず顔を顰めていると
「兄さん、大丈夫。イルドとフィラが言っているでしょうけど私はあなたの妹
これからは、はぐれていた間の記憶を取り戻しながら旅をしましょう?」
「あ、ああ……」
「取り込み中に悪いのだがちょっといいだろうか?」
みんなで一斉にその方向を向く。
「あんまり注目されても話しづらいのだが、まあいい」
「話をまとめると、君はキドの双子の妹で、キドが記憶を失っていることについても多少はしっていると?そういうことだね?」
「はいそのとおりです。ちょっと盗賊を懲らしめたら兄の情報が出てきたのでこのトリウ目指して突っ走ってきました」
「突っ走って?一体どの辺りに居たんだい?」
「レームです」
「レーム!?そんなに遠くからどうやって?あ、もしかして君も……精霊使いなのかい?」
「ご明察のとおり私も精霊使いです。水を司る高上位精霊のアクリスと契約をしています」
レームはここトリウとまったくの正反対の方向なのである。とても歩いてこれる距離ではない。
なのでアエイスは驚いていたのだ。
「じゃあ君はこれからどうするんだい?キドを連れて旅をするのかい?」
「そのつもりですけど……」
と言ってこちらを向く
「イルドとフィラも君が妹だと言っているし一緒に行こうとおもうだが……」
「「だが?」」
「まず、その人を街に連れて行ってあげよう」
そこには、完全に忘れ去られていた護衛兼案内役の人が居た
「はい、おねがいします〜」
なんか気が抜けたような声で返事をする
「そうだな、それが当初の目的だったな」
「そうね、この人怪我してたみたいだったし。一応応急処置はしておいたから大丈夫だけど」
「とりあえず街に行こう」
そういって歩いてかえるキド達であった。
ラズ:いやぁ〜今回もあまりほのぼのとしてない感じですねぇ〜
キド:それもあんたの執筆力の問題だろうが!!
アイラ:確かにそうね
ラズ:それはひどいなぁ〜これでも、ほのぼのとなるように頑張ってはいるんだよ
キド&アイラ:それでもほのぼのとしなければ意味無いだろ!!
ラズ:うっ( ̄― ̄; ヒヤリ(逃走
キド:あっ待て、逃げんな(追跡
アイラ:ふぅ〜作者もどっかに行ってしまったことだしさっさと予告を済ませちゃいましょう
次回【最低な町長】お楽しみにね〜
キド:待て〜
ラズ:待てと言われて待つ奴がいるはずがないでしょ う
アイラ:まだ、続けてたのかアイツら