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第11話 やっと見つけたわ(アイラ視点)

盗賊達に私の双子の兄、キドの情報をもらって数時間……。

兄は、記憶を失っていたらしい。

だが呪文を覚えていたとなると、よく分からなくなってくる。

もしかしたら、イルドとフィラに呪文を教えてもらって唱えていたのかもしれない。

となると、結局兄は、記憶を取り戻していないことになる。

(どうなるんだろうね?アクリス)

『さあ?それは、私にも分からない。だが、イルドとフィラに色々と聞いているだろうし、ちゃんと事情を話して、一緒に来てもらえばよかろう。旅をしながら記憶を取り戻せばいいのだし』

(そうだね、アクリス)

『それよりも、こんなに長時間乗っていて大丈夫か?ただでさえ水狼ソウヒを出すのには魔力を必要とするのに』

(大丈夫よ、それに、兄さんをやっと見つけられそうなんですもの、その間にどっかに行かれてしまったらそのほうが大変よ)

『それもそうか』


などとゆっくり会話をしながら、水狼ソウヒに乗ってすごいスピードで走っていた。

すると、遠くに何か見えてきた、

(ん?何かあるみたいよ)

『あれは……人だ!人が倒れているようだ』

(みたいねアクリスちょっと停まって様子を見てみましょうか?)

『ああ』

すると、水狼ソウヒのスピードを緩めてゆっくりと停まった。

「あの〜、大丈夫ですか?」

倒れている人の肩を揺さ振って話しかけてみる。

だが、なかなか起きないようだ。

よく見ると、頭の辺りに怪我をしているようだ。

盗賊たちが言っていた一緒に居た人ってのはこの人かもしれないわね。

(どうしよっか?このまま放置?それとも、治療なりなんなりして話を聞いてみましょうか?)

『もちろん、後者のほうだ。』

(そうよねじゃあ治療さっさと治療して起きるのを待ちましょう)

【我らの大地を潤わす水よ、今ここに在る者の傷を癒し健やかなる治癒を“癒せ治癒華ヒユカ”】

すると、水がどこからともなく現れ倒れている人の頭の怪我をしている部分だけを覆った。

そして、しばらくすると、

「ん!ここはどこですか?」

やがて、はっとしたように起き上がる。

「大丈夫ですか?、あなた、今道の真ん中で倒れてたんですよ?治療はしておきましたから大丈夫だと思うんですけど。何かあったんですか?道の真ん中で倒れてるだなんてベタなことなかなか経験積めませんよ」

すこしおどけたように言ってみる。

だが、それにはまったく動じず、

「あまり、覚えてないのです。道ので会った迷っていると言う人と街へ行こうとしていると、いきなり後ろから誰かに殴られて……それからは何も覚えていません」

「その人はどういう人でしたか?特徴を教えてください」

その人は特徴をスラスラと言っていた。

そして、その特徴は見事に、ぴったりとアイラの兄のキドにあてはまるのだった。

「たぶん、その人は兄です。旅の途中ではぐれてしまっていたんですが、兄がどこに行ったか覚えていませんか?」

「と言われましても、今の今まで気絶していたので何も覚えていません、お役に立てず申し訳ない」

「いえ、いいのですよ。でも、気絶している人を放っておいて、どこかに行くなんてひどいですよね」

「そうですねぇ、ちょっとひどいですよねぇ。あ!!あと記憶がないとか何とか言ってましたよ。」

(やっぱり、その人は私の兄さんだわ)

『そのようだな』


しばらく、気絶していた間のことについて話していると遠くから話し声と共に誰かが荷車を引いてやってくるようだ。

(っ!!)

『あれは……キド!!キドのようだぞ』

(ええ、そのようね)

(なんて言ってやろうかしら。心配掛けさせた分タップリと叱ってやるから覚悟しなさい)

『記憶がないのだから、今は責めては可哀想だ、記憶が戻ったら、利子もつけて叱ってやればいい』

(それもそうね)

さて、余談ではあるが、記憶を取り戻した後タップリ3時間は怒られたと言うが、それは、また、別の話である。


さて、再会のアイラ視点バージョンはどうでしたか?

次回からは、二人が再会したということで(再会は特に関係は無いのですが)、キドとアイラなどのキャラクターを取り入れたあとがきをやって行きたいと思います。

次回もお楽しみに(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪感想、評価などもよろしくお願いしますぺこ <(_ _)>

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